anone#06[解][字][デ] 2018.02.14

142月 - による admin - 0 - 未分類

(沢ハリカ)
彦星君の命を救うための先進医療にはたくさんのお金が必要らしく…
(林田亜乃音)大事な人なんでしょ?お金持ちじゃないからいい病院にも連れて行ってあげられないし。
何にもしてあげられない。
その人を思うだけでいいの何もできなくていいの。
そんな時現れたのは…
(中世古理市)つい1年前まで僕とご主人は2人で偽札の製造に取り組んでました。
今日ここにお邪魔したのは皆さんにこの偽札の製造に協力していただくためです。
僕と皆さんの手で一万円札作れるんです。
(持本)あっ!あっ…びっくりした。
(青羽るい子)ちょっと…持本さんの声のほうがびっくりした!
(持本)すいません。
何ですか?これ何かのサプライズ?ハリカちゃんお誕生日?ううん。
もう帰ってくれる?
(中世古)皆さんもう半分乗り掛かった船じゃないですか。
(中世古結季)わぁすご〜い!
(佳奈)この辺じゃ売ってないでしょ。
(結季)ありがとう。
(佳奈)結季何で中世古さんが社長解雇された時別れなかったの?
(結季)別れる理由なかったしね。
年商400億の会社の社長が結果これでしょ?十分別れる理由でしょ。
(結季)あんなに家族思いな人いないよ。
ふ〜ん。
お金じゃないよ。
最近印刷したものですよね?ええ。
いやそれは私が無理を言って…。
亜乃音さんは私のために。
(中世古)別に責めてるわけじゃありませんよ。
あなたの言うことには無理があると思いますよ。
そういうことした人はみんな捕まってるでしょ。
現実的に使える偽札なんてあり得ないでしょ。
あり得ませんか?自分が見たことないからって「あり得ない」なんて言うのはやめましょうよ。
僕見たことあるんですよ。
完璧な偽札を。
あくび
(中世古)いらっしゃいませ
(男)竜田揚げ弁当
(中世古)竜田揚げ1つ
(中世古の声)真っ黒なカラスのような男でした。
彼は410円の竜田揚げ弁当を注文しました。
(中世古)410円です
(中世古)1万円お預かりします
(中世古の声)男は財布から一万円札を出しました。
僕はそれをレジにしまって9590円のお釣りを渡しました。
(中世古)9590円のお返しです
(中世古)ありがとうございます
(中世古の声)何の変哲もない一人の客でした。
ただ彼は…10分後もう一度現れたんです。
いらっしゃいませ
(男)竜田揚げ弁当
(中世古の声)男はまた竜田揚げ弁当を注文しました。
(中世古)410円です
(中世古)1万円お預かりします
(中世古)9590円のお返しです
(中世古)ありがとうございます
(中世古の声)今となってはどうしてそうしたのかは分かりません。
僕はレジから2枚の一万円札を出し確認しました。
すかしもあり凹凸もありました。
何の変哲もない一万円札だった。
ただ一点を除いて。
あっ…
(中世古の声)記番号が同じでした。
(中世古の声)僕は自分の財布から2万円を用意し代わりにレジに入れました。
店にも警察にも連絡しませんでした。
(中世古の声)ある日財布から一万円札が消えてました。
妻に尋ねると「集金があったから借りた」と言いました。
集金同時に3つ来ちゃってその時そっから出した
(中世古)あぁ…
(中世古の声)使ってしまった。
僕と妻は逮捕されるのだろうか?ところがひと月たちふた月たちしても偽札が発見されたというニュースは出ませんでした。
あの男ももう二度と店に現れなかった。
僕は確信しました。
あれは完璧な偽札だった。
この世界には本物のふりをした偽物が紛れ込んでる。
この手でそれを作ってみたいそう思いました。
技術を身に付けるため僕は小さな印刷工場に就職しました。
ここです。
印刷機の作動音
(中世古の声)自分一人の力では限界がありましたが…。
(中世古の声)そのうち社長も協力し始めてくれました。
(中世古)これは版といって洋服でいう型紙みたいなものですね。
亡くなった社長が作りました完璧な仕事です。
この版と僕が収集したデータがあれば人も機械もだませる偽札が作れます。
僕の時給は今1000円です。
単純な話ですよお金が欲しくありませんか?あの〜それってどこの都市伝説ですか?それ普通に犯罪なんですけど。
偽札に被害者はいません。
持本さんこの方追い出しましょ。
持本さん。
(持本)えっ?こいつ追い出して。
あっ…。
え〜?また伺います。
あ…。
それ林田さんの傘ですよ。
娘さんからお借りしました。
捨てていいって言われたんですけどお返しします。
どうしてあなたが…。
どういうこと?
(戸が閉まる音)亜乃音さん。
鍋の途中だったね。
余った食材使っちゃいましょうか。
(持本)うん…?ちょっと待ってください。
このお豆腐賞味期限3日過ぎてます。
大丈夫だよ。
え?このソーセージも5日過ぎてます。
大丈夫だよ。
あっ!これは無理だ。
このチーズ2週間前無理無理…!あっ大丈夫大丈夫。
えっ?皆さんちょっと賞味期限をおろそかにし過ぎじゃないですか?少しぐらい古いほうがおいしいのよ。
それどこの言い伝えですか?気にしなければ平気。
「気にしなければ平気」。
皆さん新しい人類ですか?食べた日が賞味期限です。
「食べた日が賞味期限」。
泳げない子供をプールに投げ込んでも泳げるようになりませんよ。
ふ〜ん。
あぁ…。
うわうわうわうわ…。
絶対お腹痛くなる絶対お腹痛くなる。
うわ〜。
う〜んおいしそう。
見てるだけで痛くなって来た。
ハリカちゃん。
中世古さんの話どう思った?どうって?いや何ていうかハリカちゃんは亜乃音さんとか青羽さんの反応とは違う感じに見えたから。
悪いこと…。
悪いことだよね。
悪いことです。
私亜乃音さんには感謝してるんで…。
何でしょう?あの男がまた来たら私が始末します。
本気ですよ。
あれは私の夫が始めたことだから。
いざとなったら警察に行きます。
(彦星)「聞いてください今日はすごくいいことがありました。
お世話になってる看護師さんのご結婚が決まったそうなんです。
来月ハワイで結婚式をするんですって。
『ビデオを撮るから彦星君にも見せてあげるね』って」。
「それは楽しみですね」。
(彦星)「僕らと年変わらないんですよ。
看護師さんもお相手も22歳で高校の同級生だそうです」。
「へぇ〜そういう頃から続いてるんですね」。
(彦星)「僕だって1年しか行かなかったけど高校の時はバレンタインにチョコもらったりしたんですよ」。
「あれモテた自慢ですか?」。
(山木)ごめんごめん!今日の仕事キャンセル。
えっ?何もないんですか?
(山木)大丈夫交通費出す。
よいしょ…はい。
(山木)あ〜これ知ってる。
うちの親会社の社長の息子さんこの治療で完治したらしいよ。
えっホントに?東京の一等地のマンション買えるぐらい金かかるって。
東京の一等地のマンション…。
フッ。
それって私が買うとしたらどうすればいいかな?ハズレちゃんの収入だと100年…200年かかるね。
フフフ…。
フッ…。
(走る音)おっと…!ごめんなさい。
(青島陽人)ごめんなさい。
(陽人)あのさ中世古君いる?
(店長)中世古君?いないよ。
(陽人)ふ〜ん。
あのさこれ何?
(店長)君学校は?まだ学校終わる時間じゃないでしょ。
(店長)学校行ってないの?ちょっとそこで待ってな。
(急ブレーキ音)ん?カッコいい靴履いてるね。
300キロ出るんだよ。
へぇ〜。
競争する?うん。
(陽人)応答せよ応答せよ。
はいこちらコードナンバーナイン。
(陽人)コードナンバーナインミスターホワイトを救出せよ。
了解。
(陽人)応答せよ応答せよ!はいこちらコードナンバーナイン。
(陽人)コードナンバーナイン!そんな所にミスターホワイトがいるわけないだろ!今曲げて!
(陽人)うお〜!おねえちゃん何でそんなさこぐのうまいの?う〜ん何ででしょう?
(男の子)・お〜い…早く来いよ!・・遅いぞ!・ん?
(男の子)・早く来いよ遅れちゃうぞ・・早く行こうぜ!・
(男の子)・行こうぜ!・
(男の子)・早く来いよ!・
(男の子)・待ってよ〜・
(男の子)・早く来いよ・・バイバイ!・学校行かなかったの?
(陽人)僕バカだからさ勉強の時にね変な質問し過ぎるんだよね。
うん。
(陽人)そしたらね先生に僕の声聞こえなくなったの。
うん。
そしたらねみんなにも聞こえなくなったの。
しゃべってもねみんなに聞こえないからさ学校怖くなっちゃったんだよね。
フフ…。
陽人くん。
私も学校行かなかった。
(陽人)えっホントに?いっつも脱走してた。
あっ!幽霊ですか?違うよ。
パンツ2枚しかないから買おうと思ってたの。
じゃ戻りましょうか。
一緒にパンツ選ぶ気?あっいえ…。
先に戻ってて。
(中世古)こんにちは。
あっ…。
何されてるんですか?今ちょっと買い物待ちで。
へぇ〜。
僕の仕事場この近くなんです。
お弁当屋さんですか?いやいやもう1つのほうの。
あっ…。
ああいうのってどういう感じで作ってるんですか?ご覧になりますか?えっ…いやいや…。
今壁にぶつかっててご意見聞かせてください。
僕の意見なんか…。
えっどういうことで…?あれ?ちょっと〜。
財布財布。
(中世古)これ全部紙のサンプルなんですけど。
(持本)あ…紙ですか。
触ってみてください。
えっ…。
(中世古)日本の紙幣は主にみつまたとマニラ麻というのを原料とした和紙なんですけどもちろん手に入りません。
はい。
既製品の中から色と手触りで近い紙を選ぶしかありません。
一万円札に近いものありますかね?なかなか難しいでしょ。
そうですね。
(花房万平)犯罪者がする目っていうのがありましてね。
僕はその目を見るのがもう疲れちまったんです。
ええ。
それにあのバカ息子がねいっそここを閉めてしまえばあいつも遠慮なしに大手の事務所に行けるんじゃないかって。
ええ。
引退して川か海のそばでのんびりしようかなって。
いいですね。
それでですね…。
私は大丈夫です。
どうぞお気遣いなく。
ありがとうございます。
亜乃音さん川と海どちらがお好みですか?は?いや…ご一緒するとすると。
あ…え〜っと…。
オーストラリアなんてどうでしょうかね?コアラやカンガルーとかもいるし。
コアラ…。
はいコアラといやコアラとか…。
僕と残りの人生どうでしょうか?ただいま。
(陽人)ダメ!あっ…えっ?
(陽人)後ろ向きに歩かないとダメなことなんだよ!ことなんだよ!陽人くん何でここにいるの?
(陽人)ダメダメダメ!後ろ向き〜!えっ何でここにいるの?ばったり会って。
(陽人)仲良くなったの。
おばさんは何でここにいるの?えっお家だから。
(陽人)ふ〜ん一緒に遊ぶ?あの子と会わない約束してるの。
えっ?えっ…どうしよう。
送ってってあげて。
うん。
(陽人)いいよ!どこにいるか見つけていいよ!じゃあ少しだけ。
は〜い!フフっ。
何でしょう?ごはん代。
青羽さんも持本さんもだしこれじゃ足りないと思うけど。
そんなの自分のために貯めておきなさい。
まだまだここにお世話になろうと思ってるし。
はいありがとう。
雨の音するね。
降って来ちゃったかな?
(陽人)雨の音じゃないよ。
うん?
(陽人)雨の音じゃないよ。
雨が地面とか屋根とか木にぶつかってる音だよ。
雨は落ちてるだけだから音しないよ。
そうだね。
確かにそうね。
内緒だよ。
フフフ…。
う〜ん?上手に描けてるね。
猫かわいいじゃん。
あっち行ってて。
あっち行ってて。
何だろうねぇ。
もうそろそろ連れて帰らないと心配させちゃうかも。
(陽人)・いいよ〜!・陽人くんもうそろそろ…。
はい終わり。
何で隠すの見せてよ。
え〜すごい上手だった。
うん。
ダメ!終わり!どうして?ダメなほうの手で描いたんだよ。
(陽人)さっきのは右手で描いたけどこれのは使ったらダメなほうの手で描いたんだよ。
左手ってダメなほうの手なの?右手でしょ?お箸も字を書くのも。
誰かにそうしなさいって言われたの?みんな?まぁ不便はしてないしね。
しょうがないんだよね僕は変な子だから。
どうして変な子なの?いっぱいあるよ質問し過ぎるのでしょ。
出発が遅れるのでしょ。
決まった色で塗らないのでしょ。
あとさ台風!分かる?台風来るとさ楽しくなっちゃうんだよね。
ダメなの?焼き鳥屋さんのさニワトリ看板が飛んだの僕笑っちゃったんだよね。
ダメなの?
(陽人)ケガした人がいるかもしれないのにダメでしょ?変でしょ?どうかな〜。
きっとニワトリの看板飛んでたらおばさんも笑っちゃうけど。
(陽人)ええ〜ダメだよ。
みんなって誰?誰のことか分からないから同じにできないんだよね
(はなをすする音)川の水は海から流れてるでしょ?うん。
じゃあねぇ…。
どこからしょっぱくてどこまでしょっぱくないか分かる?分かんないエヘヘ。
ありがとね。
楽しかった。
楽しかったねまたね。
(ひっぱたく音)
(青島玲)何で約束が守れないの。
待って玲。
あなたがこの間話してくれた人って中世古さんって人?
(玲)ちゃんと温まって。
(陽人)・頭まで?・
(玲)肩まで。
ハァ…。
陽人くんステキな子ねすごく魅力がある。
フッ…何も知らないで。
大事に育ててあげてるんだなって。
何で私あなたに意見されてるの?悪く取らないで。
こっちは一年中あの子のことで悪く言われてるんだよ。
他人が言うことなんか気にしなくていいの。
そんな人はね地獄に落ちるから。
あなたも他人だからね。
そうね。
夫が浮気相手との間につくった子供育てて…。
だって…。
育てたら自分の子供になっちゃうもん。
お父さん言ってたよ。
「お前を育てたのはあいつなりの俺への復讐なんだろ」って。
何言ってんのあの人そんなわけないでしょう。
大体お父さんが浮気してんの気付いてて見て見ぬふりしてたわけでしょ?あなたのそういうとこだよ。
うん…。
自分でも嫌だった。
フッ。
分かんないだろうね。
母親だと思ってた人が他人だって知った子供の気持ちなんて。
そうね他人だと思ったことないから。
(戸が開く音)中世古君にはあなたが知らない秘密があるの。
知ってますけど結婚してることぐらい。
彼はあなたが知ってるような人じゃ…。
あれ?おばちゃんまだいたの?ちゃんと温まった?チェックチェック。
(陽人)チェックチェック。
ハァハァ…。
うわちょっと多い多い。
その半分う〜ん3分の2。
大丈夫大丈夫。
じゃ自分で食べてねそれヘヘヘ…。
(大きな物音)
(持本)あっ…。
どこ寄り道してたんですか。
(持本)あっ…。
えっと片付けをですね…。
(持本)あっそれは…。
何ですか?これ。
あっ…。
ちょっと触ってみてくれるかな?どうかな?どうって?
(持本)どれが一万円札の手触りに似てるか。
あ…これ。
これなんか近いと思うんだけど。
ちょっと目つぶって比べてみて。
(持本)どう?う〜ん…よく分かんない。
(持本)よく分かんないでしょ?よく分かんないってことは遠からず近からずってこと…。
何してるんですか?「何してるんですか?」。
何してるんですか。
いや…。
物作りです。
犯罪ですよ。
分かってます分かってますよ。
ただちょっと…。
ちょっと何?もし自分の手でお金が作れたらすごいなと思って。
ふ〜ん。
どうですか?お2人もご一緒に。
あっ…。
出てって。
出てって!私達はね亜乃音さんにおわびしに来たんでしょ?お金返すために来たんでしょ!これ以上困らせてどうすんのよ!いっそ印刷して返せば…。
働いて返すって約束したでしょ!何年かかっても真面目に働いて返すのが筋でしょ!許してくれた亜乃音さんへの恩返しでしょ!返せるわけないじゃないですか。
持本さん。
(持本)僕は30年真面目に働いて来たけど今何も持ってないんですよ!
(中世古)あぁ分かりました?ええ入ったことはなかったけど。
あれ?青羽さん!ここに置いといたサンプル知りませんか?あれ?青羽さん!ハリカちゃん!バカ者が…ホントに。
よいしょ〜。
ハァ〜。
亜乃音さんその…誰だっけ送りに行ったんでしょ?陽人くん。
お孫さん?うん。
ふ〜んどんな子?う〜んちょっと私に似てるかも。
へぇ〜どんな?よく忘れ物しちゃうんだって。
私も忘れるよ〜。
デパート買い物行くでしょ6階に用事があるのに5階まで買い物して満足して帰っちゃうからね。
フフフ…。
じゃあ今までで一番すごい忘れ物って何?う〜ん…。
ん?お母さんがくれたおもちゃの指輪かな。
ふ〜ん。
お祭りのねハズレのだったんだけどね水色のガラスので気に入ってたの。
でもどっかに忘れちゃって。
そしたらちょうどその時にね私よそに預けられることになって。
家族と住めないことになったの。
理由をね聞いても教えてもらえなくて。
何でかなって自分で考えて思い付いたのが「あっ指輪をなくしたからだ」って。
そしたらすごいですよ見つかったの。
交番に届けてくれた人がいたの。
おもちゃの指輪なのに。
へぇ〜。
私それ持って「お母さん見つかったよ」って言って家に帰ったけど…。
お父さんとお母さん私の荷物もう全部車に載せた後で指輪は…全然関係なかった。
フッ。
全然ね…。
全然陽人くんはそういうのないと思うけど話聞いてたら思い出しちゃって。
忘れたりなくしちゃったりするのって大事にしてないからじゃないんだよって。
みんなと仲良くできなくてもきっといつか仲良くできる人が現れるよって。
次会った時教えてあげなきゃって。
うんそうしな。
うん。
(足音)
(持本)・青羽さん?・これ捨てちゃお。
私行って来ます。
ここおいしいんですよ僕肉野菜炒めにしました。
いや私は…。
(店主)うん?何にすんの?注文しないと怒られますよ。
あ?じゃあ私も肉野菜炒め定食。
うん。
お孫さんがバンドやってるらしくて。
テレビも…。
あの…。
(中世古)はい?母親がねわざわざお相手のところに来てこういうこと言うのもおかしな話だとは思うんだけど。
ハァ…。
あのコ本気にしちゃってるんだよね。
あのコ悲しませることはやめていただけませんか。
僕林田さんと仲間になりたいだけですから。
協力してくだされば玲さんとも別れます。
あなたまさか…。
そんな交換条件出すために玲に近づいたの?人は道具じゃないのよ。
火事があったんですよ。
以前娘さんとお孫さんが暮らしてたアパートで。
当時週刊誌とかテレビで取り上げられてたからご覧になったことがあるかもしれません。
この男が火事で亡くなりました。
この男を僕もよく見掛けてたんですけど同居してる女性にしょっちゅう暴力ふるってて聞いたらスカウトマンで。
家出した女のコを売り飛ばす仕事をしてる男でした。
でも彼は火事から子供を助けようとして亡くなったって報道されてたまたまこの動画が発見されて一躍ヒーローになりました。
(中世古)彼がね助けたのは…。
当時5歳だった陽人くんです。
でね…実はこの火事にはもう1つ誰も知らない別の側面があって。
(林田京介)お〜い
(玲)あっおじいちゃんだ
(林田)お〜はいおはよう
(玲:陽人)おはようじゃあお父さんお願いねおはようございますあっここアタタ…はいあぁ…ありがとうございます戸の開閉音どうして娘さんの居場所分かったこと教えてあげないんですか?
(林田)娘が嫌だって言うんだからしょうがねえだろ
(先生)はいさようならバイバイ
(園児)さようならさようならまた明日はいさようなら
(園児達)さようなら!ほいっ行くよ
(中世古)大人になるまでの我慢だよ
(陽人)大人になったら探検しても怒られない?大人になっても探検したら怒られるでも大人になったらお金が稼げるお金で自由が買える
(中世古)これなら今よりもっと繊細なカラーマネジメントができますビジネスチャンスだって増えるし…うちは今のままでいいんだよハァ…
(林田)これ…前になおかあさんがお前宛てに書いた手紙宛先が分からないまんま書いてしまってあったんだよ
(林田)読んでやれよ先生がおかあさんに渡しなさいって?先生何て?幼稚園辞めてくださいって陽人悪い子だから?悪い子なんていないよそう決める人がいるだけだよお母さん泣くかな?
(中世古)ほらおかあさんお菓子置いといてくれたから
(中世古)俺仕事戻るからテレビ見てな着信音
(中世古)あっ…着信音
(中世古)はいお疲れさまですはいはい今戻りますはい
(中世古の声)夜になって玲さんから火事の知らせがありました。
(林田)それで陽人は?陽人は大丈夫なのか!?どこの病院だ?え?聞こえねえよ!!陽人くんは無事だと聞かされた社長はホッとしてました。
ところが…。
(女の子)おじいちゃ〜ん。
(店主)ん〜?灯油あるかな?灯油。
(店主)ここにあるよ。
はい。
ありがとう。
(店主)うん。
(女の子)おじいちゃんありがと。
(店主)うん。
帰ろ帰ろ。
(戸の開閉音)何でしたっけ。
あっ火事。
結局アパートの火事の原因は特定されませんでした。
でも僕には最初から予感がありました。
そういうことなんだろうなぁって。
だからね聞いてみたんです本人に。
(中世古)陽人この間幼稚園の先生から手紙もらったな?
(陽人)うん。
(中世古)あれどうした?
(中世古)この間幼稚園の先生から手紙もらったな?
(陽人)うん。
(中世古)おかあさんに渡した?
(陽人)焼けた。
(中世古)火事で?ん?ホントに火事で?誰にも言わないよ手紙どうした?
(陽人)えっとねライターした。
(中世古)ライター?
(陽人)うんお母さんのライター。
(中世古)あ〜前におかあさんライターしてたな。
(陽人)うんお手紙ライターした。
(中世古)上手にできた?
(陽人)右手ヘタなの。
(中世古)あ〜ん?あっ左手使わなかったんだ?
(陽人)左手ダメなの。
(中世古)そっか。
じゃあ右手でライターしたらどうなった?
(陽人)熱くなったから捨てた。
(中世古)どこに?
(陽人)ごみ箱。
(中世古)そっか。
(店主)はい肉野菜2つね!
(中世古)ありがとう。
(店主)何見てんの?何?いやごめんなさい。
忘れてたここご飯多いんですよ。
フフ…。
(中世古)それで僕その動画を社長に見せました。
(中世古)どこに?
(陽人)ごみ箱
(林田)玲と陽人はこのこと知らないのか?
(中世古)はい陽人くんも原因が自分だとは思ってません黙っててやってくれ
(中世古)もちろんですこんなことが表に出たら賠償金背負うことになるでしょうし亡くなった男も注目されてたからその分陽人くんも注目されるだろうしまぁ本人がね…自分は人殺しだって思って生きて行くことに…
(中世古)それでね社長これ前にお願いしてたやつなんですけどん?
(中世古)この工場に導入してもらいたいんです何で急にそんな話を?社長の力貸していただきたいんですどうすればこの図案と色を再現できますかね?これで版作ることできますかね?ちょっと赤み落とせ
(林田)イエローを抑えて10%パールインキ混ぜ
(中世古)はい印刷機の作動音
(中世古の声)社長の技術は一流でした。
お孫さんのために必死だったんでしょう。
こんなの信じません。
あなたが言わせたんでしょ。
(中世古)他人はどう思うんでしょう?それを見たら思うんじゃないでしょうか?「あ〜やっぱりねそういうことしそうだった」って。
それをね止めるのは林田さん次第で。
そんなこと…。
(中世古)別にいいなら今すぐその動画玲さんに見せても構いませんし。
待って…。
ハァ…。
はい。
いや…。
(男性)ありがとうございました。
(花房三太郎)こちらこそどうもありがとうございました。
(男性)ここで失礼します。
(三太郎)またお願いします。
(男性)こちらこそ…。

(花房)亜乃音さん!あっ…。
うん。
(三太郎)随分慌ててたね。
うん。

(戸の開閉音)あっおかえりなさい。
今ちょっと掃除を…。
ハァ〜。
中世古さんから聞いたんですけど持本さんが紙のサンプル持ってるって。
えっ?えっ?亜乃音さんまさか中世古さんの話に?・おかえりなさい・ただいま。
探し物ですか?うんちょっと…。
紙ですか?それさっきハリカちゃんに言って捨てに行ってもらいました。
どうします?止めます?私はお付き合いしますけど。
あなたには借りがあるんで。
どこへ行こうとついて行く覚悟ありますけど。
(複数の猫の鳴き声)何か猫も感づいてるんですかね。
「体調はどうですか?」。
(彦星)「またハリカちゃんは僕の体調ばかり気にしてる」。
「そうかな」。
(彦星)「ハリカちゃん看護師さんによると普通の19歳の悩みは『前髪がうまくできない』とかそういうことなんだそうです」。
「そうなのかな」。
(彦星)「誰かの病気のことで悩む19歳はあまりいません。
君の前髪のためにも頑張らなきゃなって思います」。
「光栄です。
私の前髪は幸せですね〜」。
(彦星)「もっと自分のことを考えてください。
ハリカちゃんは欲しいものはないんですか?」。
「ほしいもの」。
「東京の一等地のマンションがほしいです」。
(彦星)「何ですかそれ」。
「欲しくて欲しくて仕方ないです。
私東京の一等地のマンションが手に入るならどんなことでもしたいと思ってます」。
「あ何でもないです」。
(彦星)「そんなマンション買わないほうがいいよ。
無駄になるから」。
「ならないよ」。
(彦星)「えっと…今日父が来て教えてくれました。
先生から聞いて来たって。
『頑張れば一年は生きられます』って」。
(彦星)「うれしかった」。
(彦星)「頑張ればまだ一年あるんだって」。
(彦星)「一年は長いよ」。
(彦星)「長いでしょ?」。
短いよ。
(戸が開く音)
(彦星)香澄さん。
(茉歩)彦星君…。
助けに来たよ。
(複数の猫の鳴き声)亜乃音さん。
私お金が欲しい。
2018/02/14(水) 22:00〜23:00
読売テレビ1
anone#06[解][字][デ]

今夜何かが起きる!悪魔の誘い・・・ハリカに恋敵あらわる?

詳細情報
出演者
広瀬すず
小林聡美
阿部サダヲ
江口のりこ
鈴木杏
瑛太
火野正平
田中裕子ほか
番組内容
亜乃音(田中裕子)たちは理市(瑛太)から印刷所の機械を使いニセ札を作るよう迫られる。ハリカ(広瀬すず)とるい子(小林聡美)、舵(阿部サダヲ)は亜乃音のために理市を突っぱねつつも、それぞれ心の内には思うところがあって…。かつてお金によって人生を狂わされた理市の不気味な導きによって、四人はニセ札作りの道へ引き込まれようとしていた…
監督・演出
【演出】
水田伸生
【プロデューサー】
次屋尚
原作・脚本
【脚本】
坂元裕二
音楽
三宅一徳
制作
【製作著作】
日本テレビ
【制作協力】
ザ・ワークス

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
主音声ステレオ
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
解説ステレオ
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32725(0x7FD5)
TransportStreamID:32725(0x7FD5)
ServiceID:2088(0x0828)
EventID:60429(0xEC0D)