年収300万円会社員が「億り人」になれたワケ

中小株投資で資産4.3億円を築いた3つの「マイルール」

  • 藤原 達矢

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2018年2月15日(木)

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資産半減、ショックで動けず

 ところがその直後に起きた「ライブドアショック」を期に相場が低迷期に入り、08年秋に起きた「リーマンショック」で大きなダメージを被ることになる。

「最大5200万あった資産が2666万円になった08年11月2日は忘れられません。『オレは今まで何をしていたのか』と、全身から力が抜け、しばらく動けませんでした。株をやめたいと思ったのは、この1回きりです」

 しかし、今振り返れば、この日が資産の大底だった。「不況時に伸びるのでは」と、格安食品スーパーの株に資産の半分を集中させ、読みが当たって資産は急回復。以降は年ベースで1円も目減りすることなく、12年には「億り人」になった。

「この経験から、己の感情は相場と真逆にしないといけないと学びました。好調な時ほど慎重になる必要があり、逆にやめたい時は、大きなチャンスがどこかに転がっているということです」

 資産が半減したどん底期、会社は大きな存在だったという。「毎月必ず入ってくる22万円の給与は精神的にありがたかった。また、株の勉強をしていると経営側の視点で考えるようになるので、自分がもらっている給料の額面に文句を言う気は起きませんでした」。

ベトナムに期待する理由

www9945さんの成功ルール

 ETF(株価指数連動型上場投資信託)などの安定した金融商品よりも、大きな値動きがあり、自分の知識と嗅覚が生かせる中小型株が好み。国内の上場企業の社名と事業内容はほぼすべて頭の中に入っており、新規銘柄も日々チェック。社会の変化を感じ取り、一歩先を読んで「今後伸びそう」と感じる銘柄を選んで投資をしているという。1銘柄当たりの平均保有期間は1~2年。株価が10%下落したら売り、次の成長株を仕込むのがルールだ。

 資産の約3割は外国株で、今、特に注目しているのがベトナムだ。「ベトナムは、総人口に対する生産年齢人口の割合が2020年、ピークに達する。それに合わせて株価が大きく上昇するはずです」。
 資産2.3億円を達成した14年に会社をやめ、今は専業投資家としての毎日を送る。

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