米歌手、トランプ氏の元選対本部長を性的暴行で告訴

Corey Lewandowski pictured on Donald Trump's campaign trail, 11 March 2016 Image copyright Getty Images
Image caption トランプ米大統領の選対本部長だったコーリー・ルワンドウスキ氏(昨年3月11日撮影)

米歌手ジョイ・ビラ氏が、ドナルド・トランプ米大統領の元選挙対策本部長、コーリー・ルワンドウスキ氏を性的暴行で告訴したことが明らかになった。

ビラ氏は27日、米メディアに対して、警察には24日に被害届を出したと明らかにした。

ビラ氏によると、ワシントンのトランプ・インターナショナル・ホテルで11月に開かれたイベントに出席した際、ルワンドウスキ氏にお尻を2回叩かれたという。正式に告訴するべきと友人たちに促され、警察に届け出たという。

ビラ氏は、イベントで初対面のルワンドウスキ氏と一緒に写真を撮ったところ、尻を叩かれたと主張。やめるように言い、性的嫌がらせとして通報すると冗談のように伝えたところ、もう一度叩かれたという。その際ルワンドウスキ氏は、「自分は民間の人間だから大丈夫なんだ」と笑ったとビラ氏は話している。

ルワンドウスキ氏は、米メディアの取材に応じていない。

AP通信によると、ビラ氏はルワンドウスキ氏の家族や自分の家族に恥ずかしい思いをさせたくなかったと述べ、「当初は公表するのが怖かった」と話している。

ビラ氏はトランプ氏の熱心な支持者で、ことし2月のグラミー賞授賞式では「アメリカをまた偉大にしよう」という、トランプ氏のスローガンが書かれたドレスを着ていた。

ルワンドウスキ氏に繰り返し強く叩かれたことについて、ビラ氏は「不快でショッキングで屈辱的」に感じたと話している。

ビラ氏はさらに、ツイッターで「お尻を叩かれる直前の写真。やめてと言ったけれど、また叩かれた。ルワンドウスキ氏の態度にショックを受け、恥ずかしく思った」と投稿した。

この件については、米政治ニュースサイト「ポリティコ」が先週初めて報道した。ビラ氏が認める前に、目撃者に取材したとしている。

ビラ氏はかつて、連邦議会選への出馬を検討していると発言。トランプ大統領はそれを支持するとツイートしていた。

ルワンドウスキ氏はトランプ氏の選対本部長だった2016年5月、支持者集会で女性記者の腕をつかんで負傷させた疑いで逮捕・訴追された(後に不起訴)。トランプ氏は当初、同氏を擁護していたが、翌6月には選対本部長から解任した

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トランプ氏が選対本部長解任 決断させたのは誰か

米国などではこのほかにも、著名人や政治家、企業関係者による性的嫌がらせや性的暴行に関する指摘が相次いでいる。特に、米ハリウッドの大物映画プロデューサー、ハービー・ワインスティーン氏の性的加害行動疑惑が表面化して以来、被害の指摘が増加している。

(英語記事 Corey Lewandowski accused of sexual assault by Joy Villa

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