首相が狙う憲法改正に待ち受ける公明党の壁

公明は2019年参院選終了まで議論したくない

公明党の山口那津男代表は憲法をめぐっては慎重な姿勢を崩さない。写真は2月1日、2017年度補正予算が成立し、安倍晋三首相と握手(写真:共同通信)

安倍晋三首相が狙う憲法改正がジワリと動き出している。自民党内の議論が進み、安倍首相の求める「憲法9条に自衛隊の存在を書き加える」案などが焦点となってきた。ただ、改正実現には多くの壁が待ち受ける。

相互に関連する「4つの壁」

(1)自民党内の議論をどうまとめるか、(2)与党の一角である公明党が了解するか、(3)立憲民主党など野党が国会での話し合いに応じるか、(4)国民投票で否決される事態は回避できるか――。実は、この4つの壁は相互に関連している。次の壁が乗り越えられないとみられれば、前段階の動きが滞ってしまうのである。

自民党の憲法改正推進本部(細田博之本部長)は自衛隊、緊急事態、参議院の合区解消、教育の無償化の4項目を憲法にどう書き込むかをめぐる議論を進めている。このうち、自衛隊については、現在の9条1項(戦争放棄)、2項(戦力の不保持)を維持したうえで自衛隊を憲法に明記するという安倍首相の案と、2項を削除して自衛隊を国防軍などと位置づけるという従来の自民党の改正案が議論の軸となっている。

安倍首相は国会答弁で「自衛隊員たちに、君たちは、憲法違反かもしれないが、何かあれば命を張ってくれというのか」などと繰り返し、多くの憲法学者らが自衛隊=違憲論を唱えている現状を改めるべきだと主張している。

これに対しては、多くの反論がある。

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  • NO NAME69be5d9036f7
    憲法9条改正することだけが目的の安倍晋三の憲法改正案を信用する人はいない。国民投票で否決される。

    アベノミクスは大失敗で、これまでの株高は景気拡大によるものではなく、日銀の黒田氏が失敗を誤魔化すために、年間6兆円規模のETF(上場投資信託)の購入や、年金積立金や郵貯マネーなどの公的資金の投入でつくられた官製相場。

    今回の株価暴落によって、これまで国会でアベノミクス失敗を問われた安倍総理は「全国的に経済の好循環が生まれている」とうそぶき、その根拠としてきた株高も通用しなくなった。

    今後も米金利が上昇する可能性が高く、そうなれば今以上に株価は暴落し円高になる。

    安倍総理の自慢の有効求人倍率の上昇にしても、少子化による人手不足が要因でアベノミクスの影響ではない。その他の改革も、口先ばかりのものや混乱を招くものばかり。

    まともな議論もされていない憲法改正より経済政策を優先すべき。
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    2018/2/15 15:32
  • NO NAME5634d89c0409
    国民投票の結果は別にして、在朝党(与党)だけで国民投票を実施するのに必要な人数を満たしていても朝野党全体の賛同が好ましい。
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    2018/2/15 21:31
  • NO NAME0fec9e13a0da
    公明党や国民投票のことも視野に入れると、恐らく9条2項削除の方向に進むのは難しい(加憲に近い方向に進む)のでは無いでしょうか。今のところ政権が傾くような事件や内閣支持率の大幅な下落が起こっていないことを考えると、憲法論議を進めること自体への国民の批判が大きくなることは無さそうですが、なかなか厳しい道のりであることに変わりは無さそうです。
    up1
    down4
    2018/2/15 17:10
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