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平昌五輪、韓国人選手の対戦相手のSNSに韓国人が誹謗中傷攻撃…IOCが異例の呼びかけ

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表彰式で悲しみをあらわにするキム・ブタン選手(写真:AP/アフロ)

 2月9日に開会式を迎えた平昌五輪。13日に開催されたスケートのショートトラック女子500メートル決勝で、2位でゴールしたはずの韓国のチェ・ミンジョン選手が、カナダのキム・ブタン選手と接触したとして失格になり、ブタン選手が繰り上げで銅メダルを獲得した。

 これを受けて、ブタン選手のインスタグラムツイッターに韓国人とみられるユーザーから数千件の批判が殺到。なかには殺害予告まであり、同選手はアカウントを非公開にした。

 国際オリンピック委員会(IOC)が、「選手とそのパフォーマンスに敬意を払い、彼らのこれまでの努力と五輪精神を支持することを、明確にすべての人にお願いする。五輪は異なる国の選手が友愛の精神の下に競い合う場だ」と異例の呼びかけをするほど事態は大きな波紋を呼んだ。

 実は過去にも、韓国のスポーツファンが選手のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を炎上させた事例はある。

 2016年のリオデジャネイロ五輪では、サッカーのホンジュラス代表が韓国代表に勝利した際に問題が起きた。同大会では韓国のソン・フンミン選手の兵役免除がかかっていただけに、韓国ファンは大荒れした。特に、ゴールを決めたホンジュラスのアルベルト・エリス選手のSNSには、差別的なコメントが数多く書き込まれた。エリス選手はその後、インスタグラムに指を口に当てる仕草の自撮り写真をアップしたが、「“黙れ”というメッセージではないか」と話題になった。

 さらにさかのぼると、14年のソチ五輪でも選手への攻撃があった。スケートのショートトラック女子500メートルで、韓国のパク・スンヒ選手を転倒させたとしてイギリスのエリス・クリスティ選手のSNSに「死ね」といった殺害予告など、過激な誹謗中傷が数多く寄せられた。クリスティ選手はフェイスブック謝罪文を掲載したものの、逆に炎上してアカウントの閉鎖を余儀なくされた。

 同じくソチ五輪で、フィギュアスケートロシア代表のアデリナ・ソトニコワ選手も、SNSアカウントを韓国ファンに炎上させられた。韓国の大スターであるキム・ヨナ選手を抑えてソトニコワ選手が金メダルを獲得すると、本人はおろかウラジーミル・プーチン大統領のフェイスブックページにまで「金メダル泥棒」といった批判コメントが殺到した。

 韓国ファンが炎上させたのは、対戦相手国のSNSだけではない。

 昨年4月には、なんと韓国の五輪公式インスタグラムが攻撃を受けた。同アカウントが、同月に引退を発表した浅田真央選手に向けて「未来に花道があることを願います」「お疲れさまでした」と投稿したところ、キム・ヨナ選手と多くの賞を争ったライバルを称えたことを許容できない韓国のフィギュアファンが激怒した。

 批判コメントが殺到したが、同アカウントはあらためて浅田選手の写真を載せたうえで「お疲れさまでした」と綴った。すると、「意味がわからない」と、さらに炎上して収拾がつかない状態に陥った。

 今月25日まで続く平昌五輪だが、これ以上無用な批判を受ける選手が出ないことを祈りたい。
(文=編集部)

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