社内の「何を話してもいい」勉強会で発表してきました。ちょうど↓の「心理的安全性」の記事を書いたタイミングだったので、その話をしてきました。
この記事では「7つの方法」でしたが、過去のスクラム案件の棚卸しをしてみた結果、今回の発表では薄く広く「14つの方法」として紹介しました。資料は下記になります。
口頭で補足するスタイルで発表したので、この記事ではその内容を簡単に紹介します。
打ち合わせ編
① 話してる人が話しやすくなる雰囲気を作る
- 話を聞く
- 最悪聞いてなくても、聞いてる感は出す(出せないならその場にいない方がいい)
- むしろ話し手をリラックスさせてあげて、100%の力を引き出してあげるつもりで聞く
- ネタに反応してあげる。つまらなくても笑ってあげる
② 全員が発言する朝会をする
- スクラムでいう「デイリースクラム」
- 全員が「昨日やったこと」「今日やること」「困っていること」を1分程度で話す(長々しゃべらない)
- ダラダラやらず、全体で15分程度で終わらせるように心がける
- 議論したいことがあれば二次会 or 別枠でセッティングする
- 昼でも夕方でもいいよ
③ 立場が上の人が朝会で面白い話題を提供する
- チームの雰囲気を柔らかくする
- 上の人がやる方が効果的
- 下の人は笑ってあげましょう
④ レビューでは「良い点」についても言及する
- 指摘だけではなく、良い点を積極的に褒める
- 良い点は全体にシェアする、指摘事項は基本的には個別に
- 「レビューしてもらう方が得!」という空気を作る
⑤ 問題 vs. チームの意識で前向きに話す
- 全員が当事者意識を持つ
- 「なんでできないの?」ではなく「どうすればできるようになるか?」を考える
- 議事メモはいいぞ(参考: イマドキの会議の生産性を上げる3つの基本 〜 議事録を捨てて「議事メモ」をとろう | Social Change! )
オフラインコミュニケーション編
⑥ リーダーからメンバーに雑談しに行く
- お互いに相談しやすい雰囲気を作る
- 「コンビニ行きましょうよー」でOK
- メンバー側がリーダーが何を考えているか分かるようになる
- リーダー側もメンバーが何を考えているか分かるようになる
⑦ 定期的に表彰する制度を作る
- 褒めるときは全員の前で
- 「自分が組織に必要とされている」と思ってもらえるように
- 部長、マネージャー陣のポケットマネーから何かあると最高ですね😃笑
⑧ メンバーのお祝いをする
- プライベートなことを祝ってあげる
- 朝会で軽く触れるだけでも十分効果あり
- サプライズなお祝い方法を考えること自体がチームの一体感に繋がる
オンラインコミュニケーション編
⑨ #random を作る
- 何でも話していいチャネルを作る
- タバコ部屋的な
- random チャネルが盛り上がるチームは良いチーム(持論)
⑩ 分報(#times_***)を作る
- 自分の作業メモになる
- 他のメンバーへの情報共有になる
- 自分から質問しなくても困っていることを書くと有識者が助けてくれる
⑪ 絵文字リアクションしまくる
- ちょっとした気遣いに対する「ありがとう」
- ちょっとした情報共有に対する「グッジョブ!」
- 小さいリアクションの積み重ねが「どんどん発信していこう!」という前向きな雰囲気を作り上げる
その他もろもろ
⑫「20%の力&80%の質」でレビューGO!! を良しとする
- 最初から完璧を求めるのは無駄
- ざっと作ってすぐに見てもらう
- レビューの時間 <<<<< 無駄な成果物を作る時間 + ひとりで悩む時間
⑬ ひとつでいいので「チーム内で1番!」を作る
- チームの中で「これだけは自分が一番詳しい!得意だ!」という領域を作り、自分の存在価値を高める
- その領域について、周りのメンバーを助けることで、それ以外の(自分が得意ではない)領域について質問しやすくなる
- 詳しい領域がない場合は、チームメンバーの得意不得意や直近1, 2ヶ月に発生しそうな案件を見渡し、新しい武器を作りにいく
⑭ チームメンバーの「チーム内で1番!」に頼る
- 中堅・ベテランメンバーは、若手の「チーム内で1番!」に積極的に頼る
- 若手は喜々として喋ってくれるはず
- ちゃんと褒める
- 知ってることをあえて聞くのもいいかも。そのときも、前向きに会話を進めること
- 若手は更に何かを伸ばそうとする、という好循環
まとめ
(良い意味で)居心地のいい組織を作っていきたいものです。若い人、中堅、ベテラン、それぞれができることがあると思います。「誰かがやる」ではなく「全員で」やっていきましょう!
下の記事で、14のうち7つを詳細に説明しています。もしよろしければ、こちらもご覧ください。 www.ketancho.net