除雪や歩行中に転倒したり、屋根雪下ろし中に転落したりして骨折などをする患者が相次ぎ、福井県嶺北地方の主要病院では病床がほぼ埋まっているところが出ている。各病院では救急患者を最優先し、検査入院などそれ以外の患者の予定を遅らせるなどして対応している。
福井市の福井県立病院は、7日から約880のベッドがほぼ満床状態が続いている。担当者は「緊急を要しない手術や検査による入院を予定していた患者に対し、延期してもらうようお願いした」と説明する。
14日も病床の稼働率が95%という同市の福井赤十字病院は「例年、冬は入院患者が増える傾向にあるが、特に今季は骨折で運ばれる患者が多い」とし、患者の了解を得た上で入院時期を遅らせたり、他の医療機関へ受け入れを依頼したりして調整している。勝山市の福井勝山総合病院も現在もほぼ満床状態が続いているという。
福井市の福井県済生会病院は、460ある病床が12日までほぼ埋まり、同様に延期を要請するなどして緊急患者に備えていたが、現在は解消している。
福井市消防局救急救助課によると、6~13日に大雪に関連した救急搬送は計101件に上った。7日が23件で最も多く、通院手段のなくなった腎臓病の患者が人工透析を受けるための搬送が集中した。前半は歩行中の転倒事故が多く、10~12日の3連休中は除雪作業時のけがが目立ったという。
あわせて読みたい