グラハム・ハンコック著
「神々の魔術 失われた古代文明の叡智」を読んだ。
今回は食養生とは全く関係のない
完全趣味の読書です。
教科書的な人類の歴史では
我々と同じ頭脳、同じ姿を持つ現生人類が誕生したのは20万年ほど前
そして、今から6,000年前にシュメール文明が生まれたとしている。
精神的な成長は置いといて
人類の文明は右肩上がりに進歩してきたことになっている。
これはあくまでも有力視されている一説に過ぎない。
専門家の中では認められていないが
はるか昔に人類は高度な知識を持つ先行文明を築いており
何らかの原因で消滅し、また起こりという変化を繰り返してきた。
そういう伝承や説も多々ある。
ただ、証明が難しいのと、歴史観が覆るような説は
受け入れたくない方々の抵抗もあり、正式には認められていない。
私は個人的には歴史が好きで
また既成概念を打ち壊すような新説には
とくに興味関心がありワクワクする。
東洋医学の歴史を学ぶことも
鍼灸師の勉強の一環でもあるが趣味的にも楽しい。
歴史全般好きだが、特に日本の歴史と古代史は大好物である。
そんなわけで、20年前の大ベストセラー
グラハム・ハンコックの神々の指紋はとても衝撃的で
数千年前の王の墓だと習って信じていいたが
時代もさらに遡り、建造された目的も別という新説に衝撃を受けた。
(余談だが、漫画では浦澤直樹氏のMASTER KEATONが好き。)
先日、「神々の魔術」が2016年2月29日に出版された。

その後、同氏の続本は読んできていたが
さほど魅力を感じずにいた。
それは、2011年の原発事故以降
現世界で起きている事象や社会の仕組みの事実などが衝撃的過ぎて
過去の歴史の検証への興味が相対的に薄れていたように感じる。
とはいえ、読んでみた。
歴史の新事実や新説を検証するだけかと思っていたが
驚くことに、近い将来起こりうる地球規模のリスクである
天体衝突の可能性について言及しているという内容だった。
新たな遺跡の発見などから
超古代文明に関する証明の裏付けを重ねてい行く内容でもある。
これはこれで興味深い。
地球の歴史として12,800年前氷河期の終わり頃に
地球を襲った大激変が存在する。
多くの科学者がこの時期に分裂した巨大彗星の大きな破片が
地球に衝突した(ヤンガードリアス天体衝突)と多くの科学者が確信している。
今から12,800年前、氷河期を終え
徐々に温暖に移行していた地球は
元彗星の破片の帯の中を通過し直径五キロから一キロの複数の破片
数個が衝突し、一気に氷河期に舞い戻る。
そして11,600年前、に地球は再び元彗星の破片の帯の中を通った。
それは前と同じように劇的な結果を生み
ヤンガードリアス期が終了した。
結果として現在のような温暖な地球になった。
この地球の内なるバイオリズムの中では
イレギュラーな変化をした時期であるヤンガードリアス期は
天体衝突が原因だという。
昔、大変なことがあったんだね。では済まされない。
ハンコック氏が紹介するこの説によると
ヤンガードリアス期の事件は、運悪くたまたま宇宙から飛来した
天体衝突ではないようである。
遥かに大きな巨大彗星の破片にすぎなかったというのだ。
しかも、その牡牛座流星群は
距離は三億、幅は3,000万キロメートルを超える
巨大なドーナツのような形状である。
この元彗星の破片の帯が宇宙には存在しており
地球は年2回、この帯の中を通ることになっている。
他に発見されている50ほどの流星群との違いは
牡牛座流星群には巨大な物質が山ほどあるということだ。
きわめて巨大な天体の分裂でできた残骸群で
直径一キロ以上の小惑星が100~200個ほど軌道上に存在する。
惑星系の周辺に広がっていいないことから
1回または一連の崩壊はここ2,3万年以内に起きたに違いないとされる。
(地球の歴史からするとめっちゃ最近)
他の流星群同様、そこに含まれる粒子の大半は
天体ショーとして楽しめるごく小さな隕石にすぎず
地球への脅威にはならない。
しかし、時折、牡牛座流星群の中でも
危険なエリアを通過することがある。
この危険エリアとの遭遇は過去、人類に劇的な影響を及ぼしている。
そして12800~11600年前に地球を変貌させた
彗星と私たちの関係は、まだ切れていないという事実が驚愕である。
というよりも関係復活の可能性が高いのだ。
クリューブとネイピアの研究には故サー・フレッド・ホイルや
数学者・天文学者のチャンドラ・ウィクラマシンゲ教授も重要な貢献をしているが
これによって恐ろしい可能性が浮上した。
軌道の計算上、近い将来(2030年ごろ)
地球は再び、牡牛座流星群の危険エリアと交差する。
これは現在の地球が直面する最大の衝突リスクであり
そしてその状態が今後数十年は続くと警告している。
天体衝突で有名なのは
650万年前に恐竜を絶滅させた小惑星がある。
直径10キロしかなかったが
それでも地球規模の火災の嵐を引き起こし
世界を永久に変えてしまった。
地球に隕石が衝突するのは
数百万年に一度しか起こらない出来事の話ではないようだ。
古代の遺跡は、単なる墓や住居跡ではなく
未来人、つまり私たちへのメッセージを記録しているものがある。
天文学では現代人並み、またはそれ以上の叡智をもっていた
古代人は、12,800年前の出来事から
その事実と次回起こりうる事態を
我々に伝えようとしていたのだろうか。
この説が事実だとして
巨大地下シェルターを購入する財力もないので
自分には何をすればよいかわからないが
一日一日を充実したものにしていこうと思う。