私には、中学生の妹が一人います。その妹は、中学一年の頃から不登校になってしまいました。一般的に考えられる不登校児童の心理というのは、学校に行きたいけど何らかの理由で行けなかったり、行こうとは思ってもやっぱりどうしても行けなかったり、そういう自分に将来の不安を感じたりというようなものだと思います。しかし、私の妹はそうではありません。面倒だから行かない、頑張りたくないから頑張らない、今の生活が満足だから変わりたくない、そういった姿勢なのです。これで高校を考えた時に、たとえ通信制高校を選んだとしても続くのでしょうか。不登校に至る原因として、家庭環境がよろしくないということが多くあげられるかと思います。もちろん、学校でのいじめ等もあるのでしょうけど。私の妹に関しては、前者の家庭環境も不登校の一因であると思います。しかし一緒に生活している私も同じ状況なわけで、実のところ直に両親から精神的にも肉体的にも被害を受けたのは私なのですが。その私の方が、自力で這い上がって道を切り開けています。ただ、それは中学校・高校での出会いに恵まれたからだと思います。妹の今のままの現状だと、到底普通の高校には行けません。考えられるのは通信制高校になります。しかし、人との出会いや心の成長というのは外に出てナンボだと考える私。通信制高校ではその点が欠けますよね。そもそも、私の妹のような人の気質では、通信制高校でさえも続けることが難しいと思います。というか始めもしないかもしれません。もうこうなっては、彼女の将来が全く見えません。いや、見えていても直視できません。彼女の人生で、食べて寝て起きてパソコンで遊んでの繰り返しの日々が一生続くのかと思うと、ぞっとします。通信制高校のシステムについてはそれほど詳しいわけではありませんが、レポートの提出が定期的にあったりと結構大変だと聞きます。普通の高校のほうがそういう意味では楽だと思います。だからというわけではありませんが、心の成長や出会いを果たせるのは普通の高校生活だと思うので、どうか残り僅かな中学生としての期間の中で、少しでも頑張ろうと思える心の震えが起きてほしいです。そうすれば、たとえ普通の高校に行く学力が足りなくても、通信制として頑張れる兆しが見えてきます。バイトをしようという姿勢も持てれば外とも触れ合えます。通信制をしっかりと活用するには、頑張ろうと思える心が最低限必要でしょうね。