その2

2003.3.18 正面ほぼ完成


 3/16にやり残したもう1両分の正面を整形。これで車体がほぼ組みあがったことになる。
 ここで正面裾のステップを取り付けた。
 取り付けには少々正面下部の連結器欠き取り部分を平ヤスリでヤスって断面を整えてやる必要があった(ステップが
欠き取り部上辺に密着しないため)。また、ステップ両端がやや浮く(これは正面の曲げ具合にもよるのだろうが)の
で、ヤットコで少し内側に曲げてやると良い。
 ステップが付いたことで正面にメリハリが出て、見慣れた20000系の表情に近づいてきた。あとはライトレンズ部を
作ってやらないと・・・。

 次回は車体関係は一休みし、足回りの加工を行なおうと思っている。

2003.3.30 足回りの加工


 キットには床板などの足回り部品は含まれておらず、適宜グリーンマックス製キットのものなどを利用するように指示
されている。作例では、手持ちの西武新2000系キットの余剰パーツを活用した。
 妻板裏にごつい金具があるために、床板を納めるには床板両端を切り欠く加工が必要。加工寸法は説明書に明示し
てあるが、指示寸法がどう考えても車体と合わないので、車体内寸を測って自分なりに寸法を決めた。
 上の写真で、床板端部と金具の間に隙間があいているのは、妻板固定ネジの脚の当たりを逃げるため。
 作例では、両端を1.5mmずつ(先頭部は2.0mm)切り詰め、金具の側面部が当たる部分はさらに0.75mm幅×4.5mm
長で切り欠きをつけた。動力ユニット(GM製現行品)の床板は両端を1.0mmずつ詰めたら入るようになった。

 この加工は簡単だが数が多いのでちょっと面倒。多少価格が上がっても良いから真鍮プレス製の床板を入れて欲し
かったところだ(それがネジ止めで車体と固定されるようになっていればなおよろし)。


 床板は、中央に2mmの穴を開けてやれば車体中央部の梁にネジ止めできるのだが、そうするとウエイト(GM製)がす
んなり取り付けられなくなってしまうので見送った(そもそもネジがなぜか6本しか入っていない。動力車2両組み込みが
前提?)。
 20m車用のウエイトは厚さがあるため車体中央の梁に当たってしまうので、17~18m車用のウエイトをゴム系接着剤
で固定。


 床下機器は例によってGMキットのものを各種寄せ集めて並べてある。
 雰囲気が出ていればよし、ということで実物にあまり似ていないものでも取り付けてしまい、涼しい顔をしてごまかして
いる(^_^;)。

 使用したのは東武スペーシア用、京王5000系用、阪急7300系用、床下機器No.5・6・7・8・A・B・Cなど。

 床下機器配置は8両が8両とも異なる。フィルタリアクトルは適当なパーツがなく、MGパーツを表裏ひっくり返してそれ
らしく見せている。

 今日は床板の加工と床下機器並べで1日かかってしまった。動力ユニットの床板に床下機器を取り付ける寸前で夜
中になってしまい時間切れ、次週に持ち越しになった。

2003.4.1 足回りの加工2


 珍しく仕事が早く終わったので、先日やり残した動力ユニットの床板への床下機器取り付けを行なった。

 動力ユニットはGM製で現行品だが、ちょっと古いタイプなので床下機器取り付け部の凹みが浅い。そのため、各機
器の取り付け脚を0.5mm強削ってから取り付ける必要があった(現在は改良されて凹みが深くなっているのでこの加工
は不要なはず)。
 作例ではコンデンサー収納部分の出っ張りがエアタンク側に来るようにしたが、エアタンクの尻が当たってしまい、削
る羽目になったのは盲点であった(逆にすればよかったのだが、エアタンクを最後に取り付けたので最後まで気づかな
かった・・・)。
 左手前の丸いものが実物ではフィルタリアクトルにあたるもので、MGをひっくり返して取り付けてある。意外とそれらし
く見えるでしょ?

2003.4.5 床板のはめ合わせ調整、アンテナ・パンタ取り付け穴修正

 昨晩から雨が降り続いていて外出する気がおきず、ひたすら模型作りに励む。

 まず、一部の車体に生じていた「ねじれ」を修正。
 車体を左右にねじって修正したのだが、接着剤で張り合わせてある外張りと内張りが「パキパキッ!」と音を立てて剥
がれるのには(当たり前だが)、気分は思いっきりブルーに・・・。
 修正後、外張りと内張りが剥がれてしまった部分に瞬間接着剤を流し込んで再び固定。
 しかしなんでねじれちゃったんだろうか?


 車体のねじれを直したので、きっちりと床板が収まるはず・・・と思いきや、車体中央を支点にシーソーの如く床板が
上下にがたつく。車体中央の梁の固定ネジの頭が床板上面に当たっていたのだった。
 そこで、床板上面中央部のネジ頭が当たる部分をφ2.3のドリルでザクったところ、ガタつきなくしっかり収まるように
なった。
 上の写真で、床板上面中央部に丸い凹みが2箇所あるのがお分かりいただけると思う。
 車体中央の梁を撤去してしまえばこのような加工は不要なのだが、梁があった方が強度上有利と考え、このようにし
た次第。


 動力ユニットの床板は厚さがあるため、車体の床板止めが当たる部分を0.5mm掘り下げた。上写真の中央に写って
いるのが加工部分。
 ガレージキットの組み立ては、少なくとも3~4割の時間がこうした微調整の作業といっても過言ではないと思う。地味
な作業だが、ここをきちんとやるかどうかで仕上がりに大きな差がつく。
 それにしてもすんなり組めるガレージキットってないのかなぁ・・・(こうした作業は嫌いではないけれど(-.-))。


 先頭車の無線アンテナは、エッチングパーツの台座とアンテナを組み合わせるようになっているが、平面的で形態が
イマイチなので、トミックスの分売パーツを使用することにした。
 アンテナの位置にスリットが開けられているが(写真左)、これを針ヤスリで大まかに丸穴に整形したあと、φ1.2→φ
1.4→φ1.5の順にドリルで穴を拡大。
 板厚が薄いので、いきなり太いドリルで穴を開けようとすると、ドリルが引っかかってうまく回転しなかったり、最悪穴
周辺の板がめくれ上がったりするので注意。


 トミックスのアンテナ(JA02)を仮に取り付けてみたところ。これで先頭車の車体はほぼ完成。


 パンタ付き中間車にはパンタ穴のエッチングモールドがあるが、穴が小さいのでφ0.7のドリルで拡大した。そしてパン
タ(トミックスC-PS27)の収まり具合をチェック。
 ご覧の通り、パンタ周りは何もないので、クロスポイントの西武6000系キットに付属している屋上配管エッチングパー
ツの一部を流用してディテールを追加する予定。

 あとは、先頭車の先頭連結器、スカートを作ってやれば工作は完了。

 ゴールデンウイークには塗装できるかな?

2003.4.13 今日は写真だけ・・・。

 この頃、週末に仕事が入ったり、休みでも天気が良くて出かけてしまったりで(-_-;)、製作は全然進んでいない。

 そこで今日はモハ20200、20800(&20500)のパンタ周りの写真をご覧に入れよう。
 これがまたどうして、バリエーション豊富なのである。


モハ20801のパンタ周り。左右のヒューズ箱から2本ずつケーブルが出て、
4本束になって妻板に下りていく形になっている。
 20001F(モハ20501は除く)と20051Fが該当する。


モハ20852のパンタ周り。向かって右のヒューズ箱(BF)に出入りするケーブルが1本になり、
使用していないケーブル接続口にはケーブルの被覆部品のみ取り付けられている。
 妻板に下りる配管は3本の束になった。
 20052Fと20053Fが該当する。


同じくモハ20852のパンタ周りを反対側から見たところ。西武電車らしくないすっきりとまとめられた配管が特徴。


モハ20856のパンタ周り。基本的に20052F、20053Fと同じだが、
向かって右側のヒューズ箱の使用していないケーブル接続口は板で塞がれるようになった。20054F~20056Fが該当。
20002F~もほぼ同様だが、妻面に下りる配管の形状が若干変更され、
写真のものとは逆に下が2本、上が1本の束になっている(モハ20500形は除く)。


モハ20201パンタ側妻面。配管の形状は6000系アルミ車とほぼ同じ。


モハ20255パンタ側妻面。母線が3本束になって下りているが、下が1本、上が2本になった。


参考までにモハ20802パンタ側妻面。妻板に下りる母線はモハ20255とは逆に下が2本、上が1本の束になっている。


 モハ20255妻面。母線が下りる反対側はきわめてすっきりしており、空気管が1本通るのみ。


モハ20201パンタ側を側面から見る。パンタはやや車端に寄せて取り付けられている。


上の写真の反対側。パンタ台は結構高さがある。
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