仕事を「爆速で終える人」は何をしているのか
「ちょっとだけやってみる」で劇的に速くなる
管理職の皆さんの中には、マネジメントと実務の両方を行う「プレイングマネジャー」として期待される方も多いかと思います。特に管理職就任直後などは、通常の仕事にマネジメント業務が加わり、急に忙しさが増します。
このようなとき、管理職として絶対にやってはならないことは、自分がボトルネックとなってチームの仕事を止めてしまうことです。部下への権限委譲により判断機能を分散するなど解決策はいくつかありますが、ちょっとした習慣によって仕事のスピードを上げることも選択肢のひとつです。
たとえば、複数の仕事を大量に抱えているにもかかわらず、新しい仕事が容赦なく飛んできたとします。「いまの仕事のメドがついてからでいいから」と言われたのを幸いに、新しい仕事をいったん横に置き、いまやっている仕事をとにかく片づけてしまおうと考えがちですが、これ、実はNGです。生産性の高い人、すなわち単位時間当たりのアウトプットの高い人は、違うやり方をします。
ぶっちぎりの高速ランナーは「ちょっとだけやってみる」
30年以上にわたる日米両企業でのビジネス経験の中で、仕事が速い人、それも圧倒的なスピードで仕事をするスーパービジネスパーソンを何人か見てきました。
米国系企業で資産運用のコンサルタントをしていたときの同僚・伊東さん(仮名・40代)もその1人です。仕事の速さにかけてはウサイン・ボルトかフローレンス・ジョイナーかという、私が知っている中でも、ぶっちぎりの高速ランナーです。