私がコーヒーだけでなく、はちみつを好きになり良かったことはいっぱいあります。このブログを始めようと思ったこともその一つです。「コーヒーだけ」の人だったら気づくことがなかったこともあると思います。コーヒー業界にだけ身を置いていると、当然周りはコーヒー大好きな人が多いです。そこにずっといると「みんなコーヒー大好きなんだ」と錯覚に陥ることがあります。
私のワークショップは「コーヒーが好きだから」参加してくれる人と「はちみつが好きだから」参加してくれる人がいます。コーヒーとはちみつを使ったワークショップだから当然ですよね。
そうすると、最近思うのは自分が思っていた以上に家でコーヒーをペーパードリップで抽出している人が少ないなと感じます。はちみつが好きで参加しましたという方でコーヒーをペーパードリップで抽出しているという方が少ないんです。
冷静になって考えれば、スーパーでスティックタイプのものやインスタントコーヒーがたくさん並んでいるのだからと理解出来るのですがコーヒー好きに囲まれていると感覚がずれてしまいます^^;)
そういった点でもコーヒーの世界を外側から客観的に見ることができ良かったと思います。
そんな人達に「なぜ、ペーパードリップ(ハンドドリップ)しないのか?」と質問すると大半「面倒だから」と返事が返ってきます。実際、平日の朝出勤前の慌ただしいときは私もコーヒーを丁寧にペーパードリップで淹れて飲まないです。
名古屋には「モーニング」という喫茶文化があるので、出勤途中に喫茶店でコーヒーとトーストを食べるという人も結構います。
ただ、コーヒー結構好きだよという人に簡単・手軽に・安定した味のコーヒーを飲むことが出来る器具の紹介です。ワークショップでコーヒーの器具の紹介をする時によく勧めさせてもらいます。
メリタ アロマフィルター
それが、メリタさんの「アロマフィルター」というドリッパーです。
「コーヒーフィルター」という商品もありますが、より簡単で安定した味を求めるなら「アロマフィルター」をオススメします。
一般的なペーパードリップは「透過法」と言われるものですが、このアロマフィルターは「浸漬法」(しんしほう)と言われる方法です。
メリタはペーパードリップの中では珍しい「浸漬法」という方法を採用しています。ハリオやカリタなど多くのドリッパーは、透過法という「ろ過」してコーヒーを抽出します。そのため一定の量でお湯を注ぎ続ける技術が必要です。
しかしアロマフィルターの浸漬法は、フレンチプレスのようにお湯に「浸す」方法です。そのためフレンチプレス同様に、抽出されるまで置いておくだけでいいのです。
そしてお気づきかもしれませんが、メリタ特有の「小さな1つ穴」は、実はドリッパーにお湯を溜めるためなのです。しかしほうっておいて良い理由はこれだけではありません。
高い位置にある穴
何といってもアロマフィルター最大の特徴が、少し位置の高いところにある穴。この穴の位置には、2つのメリットがあります。一つは「蒸らしが簡単なこと」です。
抽出の方法は
- アロマフィルターにペーパーをセットし規定のコーヒーの粉を入れる
- 少量のお湯をコーヒーの粉全体にかけて蒸らしをする
- 中心付近にお湯を注ぎ、ドリッパーの側面にある目盛りまでお湯を注ぐ
- お湯が落ちきるまで待つ
これだけで、安定したコーヒーが淹れられます。
何といってもアロマフィルター最大の特徴が、少し位置の高いところにある穴。この穴の位置には、2つのメリットがあります。一つは「蒸らしが簡単なこと」です。
メリット①:蒸らしが簡単
蒸らしの難しいところは湯量ですよね。少なすぎると不十分で、多すぎると味が悪くなります。そんな問題を解決してくれるのが、位置の高さです。位置が高いことで少し湯量が多くなっても、サーバーに落ちるのを防いでくれるのです。むしろお湯が底に溜まることで、しっかり全体を蒸らしてくれます。
メリット②:雑味を防ぐ
そして位置の高さの2つ目のメリットが、雑味防止。コーヒーの味を悪くする大きな要因は、最後までお湯を出し切ることです。この最後の部分に雑味があるのです。しかしアロマフィルターは穴の位置が高いので、最後のお湯がドリッパーに残ります。つまりサーバーに落ちないのです。これがお湯を注いだ後は放っておいて良い理由です。
そして、通常のペーパードリップでしたらコーヒー抽出用の細口のケトルがないと難しいですがアロマフィルターは普通の「やかん」で問題ないです。
カリタの3つ穴と比べると、口当たりがさらりとした感じのコーヒーになります。これが好きな方はそれでいいのですが、もう少しどっしりしたコーヒーがいいなという方は次の点に気をつけるといいと思います。
- 蒸らしはしっかり「30秒」
- コーヒーの粉の挽き方は少し細かい中細挽き
これだけで、しっかり感が出ると思います。
私も久しぶりにアロマフィルターで抽出してみました。
飲んでみると、やはり私には少しさらっとしています。
ただ「安定した味になる」ということは、裏を返せば自由度が低いです。もう少しこうして抽出したらどうなるか・・・と試してもあまり変わらないです。
この「アロマフィルター」をきっかけに「コーヒー沼」にお越しくださる方お待ちしています!!
「コーヒー沼」深いですよ~(笑)
最後まで、読んでいただきありがとうございました。