プリキュアとコラボした実写ドラマ「声ガール」が地上波放送されます。
本ドラマは、今年放送開始15周年を迎えたアニメ『プリキュア』シリーズとコラボし、アニメの名場面映像や、懐かしいキャラクター、決め台詞がドラマの随所に登場します。ドラマでありながら実際の『プリキュア』の世界観を取り入れた、本格的声優ドラマをお楽しみください。
主演にキュアカスタード役の福原遥さんを据え、声優を目指す女の子たちの群像劇の様です。(プリキュアの名場面や、キャラクター、決め台詞がドラマの随所に登場するらしいです。)
ドラマ自体も、今年で放送15年目を迎える「プリキュア」シリーズとコラボする異色の作品となる。声優事務所の寮で共同生活を送る5人の女性を描き、全員がプリキュアファンという設定。会話の中で作品の決めゼリフが飛び出したり、プリキュアの映像を見ながらセリフをまねたりするシーンが頻繁に登場する。
で。
このコラボドラマなのですけど、ここ最近のプリキュア15周年記念の展開の中でも、とびぬけて「ものすごい」事だと思うのです。
個人的には
正に「神の一手」と言って良いレベルのすごさだと思うのですよね。
この一手で「プリキュアというコンテンツの寿命」が少なくとも10年、いや20年は伸びるんじゃないかと思います。
スパーーンと綺麗な手が決まった感じです。
この企画をした人がABCの人なのかADKの人なのか東映アニメの人なのかは知りませんが、これ考えた人、きっと天才なんじゃないかと思います。
プリキュア:コラボドラマ「声ガール!」が4月スタート プリキュア声優・福原遥が主演 - MANTANWEB(まんたんウェブ)
これ「かつてプリキュアの視聴者だった若い女性」を「再度プリキュアと繋げる」っていう企画だと思うのです。
「プリキュアはこの先、こういった方向で行きます!」というのを体現するようなお見事さですよね。
「女児向けでは無い」
「若い女性に向けた」
「プリキュアのコンテンツ」が
「地上波で放送される」
ってのはこの15年の中でも結構ものすごいインパクトのある出来事なんじゃないかと思います。*1
もちろん、このドラマが成功するのかどうかは始まってみないとわかりませんが、少なくとも、こういったコンテンツが企画され、採用され、実現する胆力がプリキュアとABCにはあるって事です。
正直、自分は2017年末に15周年記念で「カードコミューン」と「ヴィネットフィギュア」の発売が発表された時には、もちろんプリキュアファンとしては超嬉しかったのですけど「ん?嬉しいけど、こういう方向なの・・?」って思っていました。
もちろん、これはこれで超嬉しい。予約済み。
しかし、2018年1月下旬からの怒涛の展開。
JR6駅での広告展開。
この「JR6駅での15周年広告」も、
若い女性が足を止めてずっと見ていた、って声が沢山聞かれていましたし、
池袋駅での 15周年PVも↓
かなり若い女性をターゲットにしている感じです。
そして2月1日を「プリキュアの日」として制定。
さらに、今回の「プリキュアとコラボした実写ドラマを地上波放送」です。
もうこれ確実に、
「当時プリキュアを見ていた若い女性」をターゲットとしてきていますよね。
一連の15周年企画は「かつてプリキュアの視聴者だった若い女性」を「再度プリキュアと繋げる」事に注力している感じです。
プリキュア15周年。
当時5歳だった女の子も20歳になろうとしています。
(今もそうなりつつありますが)
この先もどんどんプリキュアを見て育った子供が社会進出していくのでしょう。
そういった中で、この先プリキュアは
「かつてのプリキュアを見ていた子どもたちが社会人になり、母親、父親となって子供と一緒にまた見る様になる」いわゆる「2世代コンテンツ」になろうとしています。
しかしプリキュアが完全に「2世代コンテンツ」へとなるためには、当時5~8歳だった子供が、母親、父親になるまであと5~10年はかかります。その期間をいかに上手く乗り切っていくかが勝負になるはずです。
その第一歩として、この「プリキュアとのコラボドラマ」は、若い女性にプリキュアを再認知させ、この先の10年を保証する様なまさに「神の一手」ではないかと、思うのです。
(おわり)
*1:これまでもプリティストアでは、ふたりはプリキュアの「ハイヒール」やポーチなど若い女性向け商品は展開されていました