• 新着・ランキング
  • ジャンル
  • 地域ニュース
  • 写真・動画
  • 紙面
  • 連載
  • 特集
  • 朝デジスペシャル
  • 機能・サービス設定
  • ガイド・申し込み
  • 関連サイト

シェアハウス投資、融資資料の改ざん多発 預金額水増し

藤田知也、久保智

2018年2月13日4時6分

 会社員らが投資目的で建てたシェアハウスで約束された賃料が払われなくなった問題で、融資関係資料の改ざんなどの不正が多発していたことがわかった。預金額の水増しなどで信用力を上げ、多額の融資を受けやすくしたとみられる。融資の多くは地方銀行スルガ銀行静岡県沼津市)が行っていた。

 問題になったのは、首都圏を中心に急拡大した「シェアハウス投資」。トイレなどが共用のシェアハウスで会社員らが1棟丸ごとオーナーになる。長期の賃料収入を約束する「サブリース」で勧誘され、副収入目当ての会社員らが1棟1億円超を借りて建てる例が多い。不動産業者らは土地紹介や建築請負、入居者募集なども担う。だが、800人超が賃料が払われないトラブルに巻き込まれている。顧客が多い不動産会社スマートデイズ(東京)は1月から約700人への支払いを停止した。多くはスルガ銀でお金を借りていた。

 シェアハウス投資では、不動産会社と提携する数十社の不動産仲介業者が窓口の場合が多い。会社員らは融資を受ける際、仲介業者に預金通帳の写しなどを渡し、銀行との手続きを一任。ところが一部の融資で書類が改ざんされていた。

 預金残高を10倍以上に膨らませたり、業者に多額の頭金を振り込んだりしたように書き換えた例もある。多額の預金や頭金の支払い能力があるように見せかけ、融資を引き出しやすくした可能性がある。

 シェアハウス賃料の支払い停止後、融資返済が厳しくなった会社員らがスルガ銀に返済猶予を求める中で不正が発覚。多くの改ざんは会社員らが知らぬ間に行われていたとみられる。

 仲介業者の一部は朝日新聞の取材に不正の存在を認めた。誰がどのように行ったかは明かしていない。スマートデイズは「金融機関とオーナー間のやり取りは答えられない」という。

 スルガ銀は、シェアハウスへの融資について「収益性不動産投資の新しい形として有望と考えた。具体的な融資額はお答えできない」とし、預金水増しなどは「融資実行後に一部そのような例が判明した」としている。「当社の手続きの不備によるか否かに関わらず許されることではない」とし、現時点で行員が関与した形跡はないとしている。(藤田知也、久保智)

こんな特集も
  • 人気の林修先生が特別授業開講中!テーマは「協同組合」

    PR
  • 身になるお金の話 分かりやすく教えて下さい

    PR
  •  
  • リアルな生活のための服

  • 早稲田大学ビジネススクールが作るラーニングコミュニティ

    PR

写真・図版真っ白な霧、体すっぽり 銀座エルメスで幻想体験

写真・図版 各競技の結果を速報します。スペシャル記事も配信中

読まれています

  • 写真・図版

    スノボ平野、命の危機越えて 弟が見たリハビリ中の闘志

  • 写真・図版

    「娘が自己破産を」 奨学金400万円、定年の父が返還

  • 写真・図版

    戸塚が転倒、担架で運ばれる スノボ男子HP2回目

  • 写真・図版

    片山が日本勢最高4位、平野転倒9位 スノボHP1回目

  • 写真・図版

    千葉・松戸に武蔵野線の新駅計画 市、宅地開発を促進へ

  • 写真・図版

    スノーボードは3種目 見どころ・ルールを解説

  • 写真・図版

    「弟と関係よくない」 金正男氏、酔ってこぼした秘密

  • 地下鉄御堂筋線が一時運転見合わせ 東三国駅で人身事故

  • 写真・図版

    発覚まで「空白の6日間」一体何が? ドーピング陽性

  • 写真・図版

    奨学金800万円重荷「父さんごめん」 親子で自己破産

  • 【無料】新リンパ療法講座 リンパ療法学院

特集・連載

写真・図版 「おおきくなったらしょうぎのめいじんになりたい」。6歳の誕生日、バースデーカードにそう書いた幼稚園児は棋士になった。今後、どのような歴史を作るのか。卓越した強さの秘密や生い立ちに迫る。

朝日新聞デジタルのアプリを開く

ウェブマガジン