連続テレビ小説 わろてんか(110)「ボンのご乱心」[解][字][デ] 2018.02.12

122月 - による admin - 0 - 未分類

(リリコ)いえいえそんな事ありますわ。
(笑い声)てんが世に送り出したしゃべらん漫才。
ミス・リリコアンドシローの人気はうなぎ登りになり…。
(四郎)しわしわしわ…。
もうしわの話終わってんねん!寄席には連日二人目当ての客が押し寄せました。
(アサリ)やりよるな。
(キース)負けてられんわ。
稽古や稽古!キース・アサリと共に北村笑店の2大看板となっておりました。
(てん)来年は北村笑店創業25周年です。
この勢いに乗って何や面白い事やりたいなぁ。
(万丈目)あの文芸部として社史を作りたいと思てます。
北村の歴史をお客さんやうちの若いもんに知ってもらいたいんです。
そらよろしいな。
ほなわてと楓さんでう〜ん亀さんや当時を知るみんなに取材してまとめます。
(亀井)わしの頭がボケんうちにいろいろ協力さしてもらいます。
ほな社史の編さんを進めましょか。
(風太)2大看板ひっさげて東京で大漫才大会やるんはどないや。
はあ…。
東京でキース・アサリとミス・リリコアンドシローのそろい踏みでっか。
豪勢でんな!そやろ!
(栞)それなら歌やダンスを取り入れたショウにしてみるのはどうだろう。
東京では今レビューが主流だし。
(亀井)そない言うたら東京北村でも今レビューがえらいウケてるらしいですなぁ。
アカン。
北村笑店といえばお笑いや。
お笑いといえば漫才や。
俺はな先代に漫才を百年続く芸にするて約束したんや。
そやから25周年は漫才だけでどでかい花火をあげたいねや!専務の言いたい事は分かるが漫才の次の一手も考えておく時期だ。
(小声で)またやこいつ…。
まあまだ時間はあるしゆっくり考えていきましょ。
(隼也)あっあの…。
(風太)お前には聞いてへん!すいません…。
・「出かける時の忘れ物」・「ひょいとつかむハンカチのように」・「心の中にすべり込む」・「いちばんちいさな魔法」・「泣いたり笑ったり」・「今日も歩き出す」・「ありがとうと言いたいあなたのために」・「ごめんねと言えない」・「あなたのために」・「ありがとうと言えるそのときのために」・「ごめんねと言えたあなたの心に」・「パレードはまわり続けてる」毎度ありがとうございます。
またお願いします。
頑張ってるね。
あ…それほどでも。
どうしたもう音を上げたのか。
いえ。
下働きが嫌な訳やありません。
跡継ぎやからこそ人の何倍何十倍と働かなアカンのも分かります。
けどこういう事をするためにアメリカへ行った訳やない。
父の代わりにショウビジネスの勉強したろ思てアメリカ行ったんです。
そしたら向こうにはとんでもないショウがいっぱいあって。
マーチン・ショウ知ってはりますか?今世界中で興行して大盛況のようだね。
はい。
僕あれ見た時体中が震えて…。
このころアメリカでは華やかなショウやレビューが大流行。
中でもマーチン・ショウは最も人気のあるショウでした。
僕あのショウを日本でやりたいんです。
けど専務の下であと2年も下働きやってたらアメリカで仕入れたせっかくの知識も古うなる。
うんまずその想いをぶつけてみる相手がいるんじゃないかな。
社長!社長…。
僕25周年にやりたい事があるんやけど。
何え?今はショウの時代や。
僕なアメリカから持ってきたいショウがあってマーチン・ショウいうて…。
その前にあんたはやらなアカン事がぎょうさんあるやろ。
そら分かってるけど。
おうおうおうあと2年は下働きや言われたからくさってんのか。
ん?ああ…。
お前はなアメリカでいろんなもん見たかもしれん。
せやけどまだまだひよっこや。
隼也跡継ぎたいんやったらまずは専務のように寄席の隅々まで目ぇ配れるようにならなあきまへんえ。
(お楽)社長お車が参りました。
今行く。
ほな気張りや。
はい。
よろしゅうお願いします。
専務聞いてもらえませんか。
マーチン・ショウの話。
お前までショウショウショウショウ言うて。
ええから気ぃ入れて掃除せえ。
そのあとは売店や!今が勝負時なんです!あ?何でちゃんと聞いてくれへんねん。
お前のためを思てや。
え?本気で怒ってやれんのは俺だけや!俺はお前の父親代わりと思てる。
おおきに。
けどやっぱり丁稚奉公は時代遅れや思う。
漫才は確かに面白いけど世界にはほかにももっと面白いものがぎょうさんある!おっちゃんの頭は古い!何が時代遅れや。
こんばんは。
いらっしゃい。
隣いいかな?ああすんまへん。
お母ちゃんええか?ん?何え?これがマーチン・ショウや。
見てくれ。
僕な漫才は好きやけどこういうのがやりたいんや。
アメリカさんのショウか。
ああ。
お父ちゃんもこういうのがやりたかったんやないかて。
僕なお父ちゃんの夢をかなえたい。
アハハハハ!何や?あんたお父ちゃんそっくりやな思て。
そうか?それでな僕伊能さんとこで修業したい。
え?風太おじちゃんの事は好きや。
ただ考え方が合えへん。
お願いします。
そうか…。
けどあんたは風太に預けたんや。
風太が認めんもん許す訳にいきまへん。
一度君とじっくり飲んでみたいと思ったんだ。
ん?僕は北村はどんどんレビューもやっていくべきだと思うな。
そのためには君の力添えが必要だ。
腹を割って話さなきゃいけないと思ってね。
北村笑店の1丁目1番地は漫才や。
俺は漫才が百年先も残るようにせなアカン。
藤吉君との約束か。
ああ。
そやけどそれだけやない。
これは俺の夢でもある。
(舌打ち)何やねん!いや僕もだ。
あ?僕が北村の役員になったのは藤吉君との友情だけが理由じゃない。
これからは映画だレビューだ演劇だと争ってる場合じゃない。
伊能商会は全てを手がける総合的なエンターテインメントの会社を目指している。
そのためには北村と手を組むのが一番だと思った。
おうおうおうおう随分腹割ってくれはるやないの。
僕は僕の夢もかなえたいだけだ。
ほな俺らの夢に。
なあ。
頼みがある。
(鈴の音)
(風太)今日もよろしゅうお願いします。
隼也を伊能さんに預けよ思う。
へ?えっ!?社長の息子よそさんの会社で武者修行するやろ。
あれと一緒や。
ほんまにええんか?伊能さんやったら大丈夫や。
ちゃんと仕込んでくれはる。
おおきに。
おおきに風太おじちゃん!お前のやりたい事やってこい。
(トキ)あんた…。
よっしゃ。
ほな先会社行くわ。
何です?大事な話いうんは。
とことん考えたんや。
漫才百年のために。
一生に一度の男の頼みや。
聞いたってくれ。
北村笑店の未来のために風太は何を?2018/02/12(月) 08:00〜08:15
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 わろてんか(110)「ボンのご乱心」[解][字][デ]

てん(葵わかな)は北村笑店の創業25周年に記念事業をしようと考えていた。隼也(成田凌)はアメリカの「マーチン・ショウ」を日本で公演したいと、てんに提案する。

詳細情報
番組内容
てん(葵わかな)は北村笑店の創業25周年に何か記念事業をしたいと考えていた。風太(濱田岳)は大人気のリリコ(広瀬アリス)と四郎(松尾諭)の漫才で東京に打って出ようと提案するが、もっと目新しい企画にすべきだと主張する伊能(高橋一生)と対立する。隼也(成田凌)はアメリカの「マーチン・ショウ」を日本で公演したいと、てんと風太に訴えるが聞き入れてもらえず、思わず風太に反抗してしまう。
出演者
【出演】葵わかな,高橋一生,濱田岳,広瀬アリス,徳永えり,大野拓朗,前野朋哉,成田凌,松尾諭,藤井隆,内場勝則
原作・脚本
【作】吉田智子

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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