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石川羽咋市 タカでカラス撃退 小松の鷹匠に依頼 事業始める
商店街や民家へのカラス被害に対し、羽咋市は十三日、タカを使った追い払い事業を始めた。住民の長年の要望に応える形で予算化し、県内外でカラスの撃退に効果を上げている小松市の鷹匠(たかじょう)吉田剛之さん(45)に依頼。当面は三月まで、食物連鎖の頂点に立つタカを放つことでカラスの追い払いを図る。 (小塚泉) 羽咋市では、千羽以上のカラスがJR羽咋駅に近い羽咋神社境内をねぐらとし、周辺住民は季節によってはほぼ毎日、路面に落ちたふんを洗い流す作業に追われている。二十年来の悩みで、サーチライトを照らしたり、花火で音を出したりと対策をしたが解決に至らず、今回は切り札的な策との期待もかかる。 初日は、カラスがねぐらに帰り始めた午後五時近くから追い払いを開始。吉田さんが、羽を広げると一メートルほどになるタカを手に動いた。
神社の林や周辺の電線に群れて止まっている場所に、吉田さんが近づくだけで、カラスは恐怖感を含んだ鳴き声を上げ、タカを放つと逃げ惑うように移動する姿が見られた。 神社周辺の町会長が見守り、川原町の鎌口良和町会長(64)は「周辺住民はカラスのふんや、夏場の臭いに長年悩まされてきた。小さな子を威嚇することもあり、効果が上がることを期待している」と話した。 吉田さんによると、一定期間繰り返すことで、カラスが危険を認識して別の場所に移動する。JR金沢駅や金沢市中央卸売市場などで効果を上げ、現在は、要望を受けても数カ月待ってもらっている状況という。市は市街地を見渡せる市役所屋上から観察を続け、効果を確認する。 吉田さんは「少しでもお役に立てるよう結果を出したい」と話している。タカは犬を嫌がるため、作業をする日の午後四~六時ごろは、神社周辺の犬の散歩は控えてほしいという。 今、あなたにオススメ
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