越路吹雪物語 #26[解][字] 2018.02.12

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あんなの珍しいけどどうでもいい。
夕方のニュースになって…。
本当にどうでもいい。
あんな蜃気楼はぶった切っちゃえあんなもん。

(越路吹雪)「あなたの燃える手で」「あたしを抱きしめて」
(森山淑子)大劇場が閉鎖だって。
いつ大劇場に戻ってもいいようにコーちゃんのための本書くから。
(中川慶子の声)絶対庄司さんってコーちゃんさんの事好きなんだと思う!
(岩谷秋子)宝塚って結婚したら辞めないといけないのよね?まあまだそんな2人じゃないけどね。
帰る事になった。
親父が体壊してそれで戻って来いって。
帰っちゃうんだ…。
一緒に来てくれないか?えっ…?コーちゃん僕と結婚してくれないか?結婚…?ずっと好きだった。
初めは同じ宝塚の仲間としてだったけど気づいたら好きになってた。
つまり…一人の女性として。
どうだろう?あっ…どうだろうって…コーちゃんにしたらいきなりでびっくりしたよね。
でも…僕は本気です。
コーちゃんと結婚して幸せな家庭を築きたい。
どうか考えてみてください。
はい…。
えっ?求婚?庄司さんから?どうしよう!ど…どうしようって…。
ねえどうしたらいいと思う?どうしたらって…。
それはちゃんとコーちゃんが考えないと。
考えてもわかんないから聞いてるんじゃない!コーちゃんがわかんない事私がわかるわけないじゃないの。
あっそっか…。
でも私より長く生きてるんだから求婚された事…。
ありません。
そう…。
でもさ!コーちゃんちょっと落ち着いて。
今はびっくりしちゃって頭が混乱してるかもしれないけどこれはコーちゃんと庄司さんの問題なんだからちゃんと考えないと。
ね?うん…。
私は庄司さんは生半可な気持ちで求婚するような人じゃないと思う。
私だってそれはわかってるよ。
だったらコーちゃんも真剣に自分の気持ち考えてちゃんと返事しなきゃね。
私が今言ってあげられるのはそれだけ。
わかった。
考える!珍しいわねコーちゃんがご飯も食べずに帰るなんて。
うんちょっとね…。
なんかあった?来た時からなんか様子がおかしかったけど。
いろいろ悩めるお年頃なのよ。
ふーん。
もんぺ?そう。
婦人会の会長さんが内職回してくれてね。
これだけあれば少しはお金になるでしょ?ごめんね。
私のお給料減っちゃったから。
何言ってんの。
それは時ちゃんのせいじゃないでしょ。
歌劇団だって大変なんだしこういう時代なんだから仕方ないわよ。
欲しがりません勝つまではか…。
そう。
縫う手炊く手に勝ち抜く心。
フフッ…。
私も手伝う。
うん。
(加治信子)コーちゃ〜ん!んっ?コーちゃん?何やってんの?うわっ…ちょっとどうしたの?おーい!なんでもない!あっもしかして庄ちゃんとなんかあった?ない!じゃあなんで隠れてるのよ。
隠れてない!考えてるの!何を?大事な事…。
だからほっといて。
(慶子)コーちゃんさん!コーちゃんさん具合でも悪いんですか?ううん違う。
考え中だって。
何をですか?さあ。
あっそれよりさおけいちゃんと同期の百合ちゃん辞めて田舎に帰るって本当?はい。
結婚するんですって。
(信子)結婚!?誰と?田舎の幼なじみと。
やっぱり親としては都会にいる娘が空襲にあったらって心配なんじゃないですか?ずっと帰って来いって言われてたみたいで帰って来るならじゃあ結婚もってなったみたい。
じゃあって…。
そんな簡単にするもの?結婚って。
(慶子)昔から親同士が決めてた人なんですって。
いいなずけですね。
(信子)ふーん。
だけど本当にどうしちゃったんですか?ねっ。
あっそうだ!ユーコさんがね知り合いから干し芋たくさんもらってきたんだって。
食べにおいでって言ってたから行きましょ!わあ行く行く!行きましょ。
(信子)コーちゃんも気が向いたらおいでね。
(戸の閉まる音)嘘でしょ?コーちゃんが干し芋に食いつかないなんて…。
信じられない…。
こりゃ相当な事があったね。
うん。
行こっか。
はあ…。
(ため息)いつ大劇場に戻ってもいいようにコーちゃんのための本書くから。
読んでもらえないかな?それは駄目。
わかってる。
わかってるなら…。
わかってるけどそれでもお願い!そんなのいいわけないでしょ?私がコーちゃんの代わりに庄司さんに結婚断りに行くなんて…。
求婚されたのはコーちゃんなのよ?庄司さんがどんな思いで求婚したかって考えたら…。
私きっとひどい事言う。
えっ?私きっと庄ちゃんの事すごく傷つける。
そりゃあ断られたら庄司さん傷つくだろうけどでもそんなの私が言ったって同じでしょ?ううん。
私…私よく考えてそれで思い出したの。
庄ちゃん結婚してほしいって言う前にまず言ったの。
静岡の実家に帰る事になった。
お父さんが体壊したから実家帰って旅館継ぐんだって言われて…。
寂しくなるなって思った。
ただそう思っただけだった。
帰っちゃ駄目だよって言えなかった。
庄ちゃんの脚本の事なんて忘れてた。
庄ちゃんはこのままずっと作家でいるべきだ家の事捨ててもそうするべきだって…言えなかった…。
ううん…考えもしなかった。
ああ私に求婚してくれたって事は庄ちゃんも同じなんだなって。
私が宝塚を辞める事庄ちゃんにとっては大した事じゃないんだなって。
そんな事…。
わかってる。
庄ちゃんがいい人だっていうのはよくわかってるの。
だから私だって…。
私だって好きだった。
でも考えれば考えるほど悲しくなるの。
私が庄ちゃんに辞めないでって言えなかった事。
庄ちゃんが私に辞めろって言った事。
早く返事しなきゃいけないのに…。
でも今会ったら私上手に断れなくて自分の気持ち全部言っちゃうと思う。
だってすごく悲しいんだもん。
私はこんなに宝塚が好きなのに舞台が好きなのにどうしてそれを取り上げようとするのよって…。
そんな人と結婚なんか出来るわけないって。
庄ちゃんも大切な脚本の事忘れてた私なんかと一緒になって幸せになんかなれるわけないって。
ずるいってわかってるけどでも…庄ちゃんとはいい思い出のままお別れしたいから。
だからお願いします。
ただ「結婚は出来ませんごめんなさい」ってそれだけ伝えてきてください。
お願いします。

(庄司)ごめんね茶托も何もなくて。
いえ。
いただきます。
机やら何やら全部静岡に送ってしまって。
今日はコーちゃんの代理で来ました。
本当なら…。
いやいや…いいんだよ。
時さんの顔見てすぐわかった。
いや…その前からわかってたかな。
この先戦争で宝塚がどうなるかなんてまるでわからないしいつか必ずって思って書いてた本もなんかうまくいかなくなって。
焦れば焦るほど書けなくてさ…。
そんな時に親父の具合が悪くなってついコーちゃんに自分の素直な気持ちぶつけてしまったんだよ。
あっ…。
実はさ姉が宝塚の大ファンでひどく怒られたよ。
越路吹雪ほどの才能のあるスターの人生を潰す気かって。
僕もそれはわかってたはずなんだけど…。
恋っていうのはしょうがないもんだね。
あっ…。
コーちゃんにさ気にしないでって伝えてもらえるかな?あと…僕はいつでも越路吹雪を応援していますって。
はい。
もし戦争がなかったら戦争で宝塚の灯が消えていなければ庄司の未来もコーちゃんと庄司の恋の行方も違うものになっていたのではないかとふと思う時子でした
ごめんなさい…。
お時さん!森ちゃんに召集令状が来たって。
えっ…?
そしてここにもまたあらがう事の出来ない戦争という現実があったのでした
そうか…ついに来たか。
(森継男)はい。
待ってますから。
森さんが帰って来るの。
劇場で公演出来る事になったって!やった!宝塚の舞台に立てる!2018/02/12(月) 12:30〜12:50
ABCテレビ1
越路吹雪物語 #26[解][字]

名曲「愛の讃歌」を世に送り出した戦後の大スター・越路吹雪と作詞家で越路吹雪の生涯のマネージャー・岩谷時子。昭和の時代を背景に偉大な2人の友情と波乱の人生を描く。

詳細情報
◇番組内容
脚本家・庄司義男(駿河太郎)から突然プロポーズされ驚いた美保子(瀧本美織)は、時子(木南晴夏)に相談する。1945年8月、戦争が終わり宝塚大劇場が歌劇団に返還された。それを境に越路吹雪の人気はうなぎのぼりに。一方、時子も『歌劇』が復刊し忙しい日々を送る。美保子は後輩の中川慶子(花乃まりあ)、同期の加治信子(咲妃みゆ)から宝塚を卒業すると告げられ、がく然とする。そして美保子にも“ある思い”が芽生え…
◇出演者
瀧本美織、木南晴夏
原日出子、咲妃みゆ、花乃まりあ、駿河太郎、飯田基祐、崎本大海
◇ナレーション
真矢ミキ
◇脚本
龍居由佳里
◇演出
藤田明二(テレビ朝日)
◇主題歌
大地真央『誰もいない海』(ユニバーサル ミュージック)
◇スタッフ
【チーフプロデューサー】五十嵐文郎(テレビ朝日)
【プロデューサー】藤本一彦(テレビ朝日)、布施等(MMJ)
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/koshiji/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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