なぜあの商品は売れた? 行列研究所が謎に迫る

水曜インタビュー劇場(99.7%公演):6畳弱の狭い物件に、住みたい人が殺到している理由 (1/5)

» 2018年02月14日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

 いきなりだが、3つの間取りを見ていただきたい。

 「ワンルームの間取りだな。どれもよさそうじゃないか」と思われたかもしれないが、3つのなかの1つを造ったところ「ここに住みたい」「オレもオレも」と殺到している物件が増えているのだ。その名は「QUQURI(ククリ)」。2012年に創業したスピリタスという会社が東京23区で提供していて、すでに70棟を超えている。

 QUQURIの最大の特徴は「狭い」こと。部屋の広さはわずか9平方メートル(6帖弱)しかないので、玄関を入って数歩進めば部屋の端にたどりつく。それでもキッチン、トイレ、シャワールーム、下駄箱があって、洗濯機を置くこともできるのだ。

 ワンルームマンションは1980年代に広がり、その後、間取りなどは大きく変わっていない。20平方メートル前後の広さに、キッチン、トイレ、風呂などがある。1人暮に必要なモノが詰まっているので、これまで多くの人は疑問をもたずに住み続けてきた。

 定番の半分の広さにもかかわらず、なぜ人はQUQURIに住みたいと思うのか。設計を担当しているスピリタスは、冒頭で紹介したどの間取りを“発見”したのか。同社の仲摩恵佑社長に話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンラインの土肥義則。

       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

水曜インタビュー劇場 連載一覧

次回の掲載をメールで受け取る

<div style="clear:both;margin:15px 0 0 0;padding:10px;">世の中には「?」が溢れている。なぜ売れているのか、なぜ話題になっているのか、なぜ行列ができているのか――。こうした疑問を解くために、編集部の土肥義則がキーマンに直接アタック! 難しい話はやわらかく、やわらかい話は真面目に、対談形式で紹介する。<div style="background:#eee;padding:5px 10px;font-size:small;margin:5px 0px 0px 0px;">※こちらのページには2015年7月以降の記事を掲載しております。<br>それより前に掲載された記事にをご覧になりたい方は「 <a href="http://bizmakoto.jp/makoto/series/1822/" style="color:#369;">2015年6月以前の記事一覧</a> 」をご覧ください。</div></div>

Special

- PR -

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

アクセスランキング

  • 本日
  • 週間

ITmedia 総力特集