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ハーディング(パカパカチェック)除去支援スクリプト

製作:2018年1月6日~2018年1月7日
執筆 2018年1月14日
修正 2018年2月9日
メインコントロール  最近のアニメで癲癇防止用にかけられているハーディング(通称パカパカチェック)を自動的に除去するスクリプトです。 拡張編集に読み込んで使います。
 ※ 当初プラグインと書いていたのですが、スクリプトだ!というご指摘があったので「スクリプト」表記に変更しました。

概要

サンプル画像  アニメを見る人なら知っていると思いますが、よく動くシーンでは光刺激による癲癇を防止するためにハーディング(パカパカチェック、ポケモンチェック)という処理が施されています。 もうアラサーのおじさんなので長らくアニメを見ていなかったのですが、最近放映された魔法陣グルグル(2017)を見ていると、所々不自然な減光がかかっていることに気づきました。 グルグルファンとしては由々しき事態なので、何とか修正せねばと思いAviUtlで使う修正スクリプトを作りました。

 既存の動画からリアルタイムで輝度のヒストグラムを作成し、元に戻す輝度を指定して再生・再エンコードするだけでそれなりの結果が期待できます。 他のシーンとの釣り合いをとる必要があるので、こだわりのある方は手動で細かく設定することもできます。

お約束

 当たり前ですが、ハーディングはあなたの健康のためにかけられている措置です。 パカパカチェックを回避した動画で癲癇が発症しないよう、ご自身の体調管理には十分お気を付けください。 光刺激に対する耐性があるかどうかは、脳波検査をすれば分かると一般的に言われています。

導入方法

画面 anti-harding.anm 2018/02/09版をダウンロード

必要環境


スクリプトの追加方法


スクリプトの使い方

ハーディング除去スクリプトでは動画フレームの輝度から補正値を算出、輝度と彩度の補正を施しています。 適切な設定をすればそれなりに見られる動画が簡単に出来上がります。

メイン設定画面とヒストグラムの見かた

設定画面とヒストグラム
  1. 検出閾値

    ヒストグラムの無視輝度-1の輝度から左向けに検索して、検出閾値を超えた輝度を補正前の輝度とします。 検出閾値を0に設定すると無視輝度-1の固定補正になるので、普通の輝度補正として動かすこともできます。
  2. 無視輝度

    通常は100%に設定しておきます。 補正前の輝度は高輝度側から検索しますが、画像によってはヒストグラムに急な突出部分(ハーディング後に挿入された白いテロップなど)があって検出閾値に引っかかってしまう事があります。 補正前の輝度が安定していないと補正値が急に変化するため画像がちらつくようになります。 突出部分を検出範囲から外すために、無視輝度の値をわざと下げて使います。
  3. 修正輝度

    補正前の輝度を最終的にどの輝度に持ってくるか指定します。 輝度の補正には内部で「色調補正」を呼び出しているので、補正できる輝度は最大200%までです。 補正前の輝度が50%を下回る場合は「ハーディング除去」スクリプト単体では100%に戻すことができないため、アニメーション効果の一つ上に色調補正を追加して輝度アップの下処理をしてください。
  4. 自動補正

    0か1で指定し補正を実行するかオリジナル画像を出力するか決めます。
  5. ヒストグラム

    ヒストグラムを表示します。動画を出力する時にONにしているとヒストグラムまでエンコードされます。 ヒストグラムはメディアオブジェクトに上書き表示しているので、ヒストグラムの表示位置を変更するにはサブ設定画面から変更してください。

サブ設定画面

サブ設定画面
  1. 処理間引きpixel

    ヒストグラムを作成するために全ピクセルを検査すると処理が膨大になるので、適当に間引きます。 通常変更する必要はありません。
  2. Hist表示位置

    {X座標,Y座標}の位置にヒストグラムを表示させます。ヒストグラムウインドウのサイズは256×161なので、手計算で絶対座標を決めてください。
  3. Hist透過度

    ヒストグラムの黒い部分の透過度を0~100で指定します。
  4. センタリング

    関連付けているメディアオブジェクトの表示位置を強制的に中央に持ってきます。 動画オブジェクトをうっかりドラッグしても表示位置を変えないようにするための補助機能です。

使ってみて分かったこと


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