【平昌五輪】韓国の女子スケート選手、演技中に衣装はだけかけるハプニング

ミン・ユラ選手はパートナーのアレクサンダー・ガメリン選手と演技中、平静を保った Image copyright Reuters
Image caption ミン・ユラ選手はパートナーのアレクサンダー・ガメリン選手と演技中、平静を保った

平昌冬季五輪で11日、フィギュアスケート団体アイスダンスのショートダンスに出場した韓国のミン・ユラ選手が演技中、衣装がはだけかけるハプニングに見舞われた。しかし夢の舞台を衣装の不具合で台無しにはさせなかった。

演技が始まってすぐ、ミン選手の赤いドレスのホックが外れた。

ミン・ユラ(22)、アレクサンダー・ガメリン(24)組にとって、初の五輪大会出場だった。ミン選手は演技中、何度か衣装を直す必要があった。

しかし二人は演技を続けて51.97点を獲得し、9位だった。

米紙「デトロイト・フリー・プレス」の取材に対し、ミン選手は「演技に入ってから5秒後に衣装のホックが外れて、『ええ、うそでしょ!』という感じでした」と述べた。

「背中のホックが外れてしまうと、衣装全体がはだけてしまう可能性がありました。プログラム中ずっとおびえてました」

ミン選手はこの出来事についてツイートし、個人戦では「しっかり縫いこむ」と誓った。 Image copyright EPA
Image caption ミン選手はこの出来事についてツイートし、個人戦では「しっかり縫いこむ」と誓った。

演技を中断して衣装の不具合を直せば減点されてしまうと分かっていたので、なるべく優雅に状況に対応しようとしたと言う。

「初めて出場した五輪大会の最初のプログラムで、もし上半身が全部はだけてしまったら大惨事になるところでした。全部はだけてしまうのではと、とても不安でした」

ミン選手はソーシャルメディアで、今回の出来事について「やっちゃった」とコメント Image copyright AFP/Getty Images
Image caption ミン選手はソーシャルメディアで、今回の出来事について「やっちゃった」とコメント

ミン選手は、この体験をツイッターでコメントし、演技を伝える記事や冗談を飛ばすコメントなど、ほかのツイートをリツイートするなどして、一緒に面白がることができた様子だ。

このハプニングの後、ミン選手は母国で競技ができたことについて素晴らしい時間だったとツイート。また次のプログラムまでに衣装を縫いこむと約束した。

ミン選手は「衣装の不具合はあったけど、母国で競技ができて、素晴らしい時間でした! 個人戦ではしっかりと勝利を縫いこむと約束します。最後まで演技を続けさせてくれたことを観客の皆さんに感謝したいです。みんながいなければ、できなかったから」とツイートした。

ミン選手は米カリフォルニア州で生まれたが、両親の母国である韓国の代表として出場している。

米国人のパートナー、アレクサンダー・ガメリン選手は平昌冬季五輪に出場するため、韓国人に帰化した。

ガメリン選手は9日、ミン選手と一緒に、五輪参加に興奮している様子を撮影した写真をインスタグラムに投稿。ガメリン選手は、「自分たちが五輪にいるのが、まだ信じられない!!」とコメントした。

ポール・ハリソン記者、BBCソーシャルニュース

(英語記事 Winter Olympics: South Korean skater suffers wardrobe malfunction

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