2画面スマホ「M Z-01K」を5日間メイン端末として使ってみたレポート
想像以上の実用性に驚きです
ドコモの発表会で初めて端末を見かけてから、発売を待ち望んでいた2画面ディスプレイ搭載Androidスマートフォン「M Z-01K」が2月9日に発売されました。発売日初日に購入し、これまで5日間メイン端末として使ってきたので、現時点でのインプレッションをお届けします。
M Z-01K最大の特徴は、言うまでもなく2画面ディスプレイ。用途に応じて、メインディスプレイのみを使用する「通常モード」、メインとサブディスプレイをひとつの画面として利用する「大画面モード」、メインとサブディスプレイにそれぞれ異なるアプリを表示する「2画面モード」、メインとサブディスプレイに同じ内容を表示する「ミラーモード」の4つのモードを使い分けられます。
画面下部のナビゲーションバーの「M」マークをタップすれば、いつでも上のように4つの画面モードに切り替えるためのアイコンが表示されます
これまで本製品を使ってきて、4つのモードで一番利用頻度が多いのは大画面モードですね。2画面モードも便利なのですが、それぞれの画面に異なるアプリケーションを立ち上げるのが面倒です。ワンアクションでふたつのアプリをそれぞれの画面に表示できる機能がほしいですね。
2画面モードで最もよく使うアプリが「Netflix」と「Twitter」なので、ホーム画面に両アイコンを置いています。まず左画面でTwitterを立ち上げて指2本スワイプで右画面に移動し、その後左画面でNetflixを起動しています。これがワンタップで実行できれば便利なのですが......
2画面モードで、左にカーナビアプリ、右に定額制音楽聞き放題サービスやポッドキャストアプリを立ち上げて使うのが便利です。でも、ワタシが利用している「Amazon Music」は2画面モードで何度か落ちました。2画面モードと相性が悪いのかもしれません
2画面スマホの先駆け「MEDIAS W N-05E」は発売当初も動作スピードがやや遅く感じられましたが、M Z-01Kは2画面状態でも快適な操作感を得られます。「Snapdragon 821(Qualcomm MSM8996SG)」を搭載しているだけに、処理スピードが物足りなく感じるアプリはありませんでした。
「AnTuTu Benchmark」の総合スコアは、通常モード(1080×1920ドット)で「170961」、大画面モード(1920×2160ドット)で「173281」。なぜか大画面モードのほうが総合スコアが伸びてしまいました
実際に使っていていまさらながら気づいたのが、セルフィー端末としてのスペックの高さ。本製品はセルフィーを2000万画素で撮れる数少ない端末です。同等以上の画素数で撮影できるスマホは「HUAWEI nova 2」、「OPPO R11 s」、「ZenFone 4 Selfie」ぐらいしか、日本国内で販売されている現行機種では見当たりません。自撮りする機会の多い方には嬉しいスペックです。
もちろん美肌モードも用意されています
端末左側面のファンクションキーを2回押せばスクリーンショットを撮れて、長押しすればロック状態からでもカメラが起動します。ファンクションキーがそのままカメラのシャッターとして使えれば便利なのですが、シャッター機能は音量キーにしか設定できません。ちなみに標準設定では音量キーにはズームが割り当てられています
機構上、M Z-01K専用ケースの発売は期待していなかったですが、それでも標準モードだけで利用するためのソフトケース(できればTPU素材)がほしいです。たとえばスノースポーツや山登りなどするときに、M Z-01Kをポケットにそのまま入れておくのは不安です。標準モードだけでも使えなくはないのですから、ソフトケースもしくはバンパーなどの発売を期待したいところです。
現在はダイソーのスマホ向けケースを緊急避難的に使っていますが、つぎの休みにでも家電量販店で汎用ハードケースの購入を予定しています
Android7以降に搭載されたマルチウィンドウ機能で、ふたつのディスプレイを本当の意味で活用できるようになったM Z-01Kは、実際に使ってみると想像以上の実用性を備え、また今後の可能性についても期待が膨らみます。だからこそZTEとドコモには、今後のファームウェアアップデートによって、さらなる使い勝手の向上、機能の拡充に期待したいところです。
おサイフケータイを使えないのはやはり不便。もちろんわかっていて購入しましたが、できればスマホ2台持ちはしたくないです