この話は最初から最後まで「羨ましいぞこの野郎!」という老害話なんですが、久しぶりに会った友人がですね、
「女を引っ掛けるなんて余裕だよ」
なんてほざいてたんですよ。
思いっきり得意気に。不敵に微笑みながら。
僕は驚いてしまってですね。
いやお前、大学のときは女遊びなんてせずに彼女一筋・硬派一徹、フラフラ遊び歩く俺を軽蔑するような奴だったやんと。
何がお前を変えてしまったんだと。
僕は気持ち小一時間くらい問い正したんですよ。実際は5分なんですが。
すると、彼はニヤリと笑ってこう言ったんです。
「コリドーだよ」
と。
コリドー!!!
僕のようなツイッターの住人からすると、コリドーはもう3年前から悪いサラリーマン御用達の
割とありきたりな出会いスポット
で、せめて小僧、パブリックスタンドに行けと、僕は声を大にして言いたかったわけですが、そこは身バレを恐れグッとこらえて話を聞いていたわけです。
「コリドーって何?」
と(白々しく)僕が聞くと、彼は得意気に
「え?知らないの?銀座だよ」
と言うわけです。
「コリドーでどうやって女の子と出会うの?」
と聞くと、
「道に女の子の集団がいるだろ?
そこに言って、『今からどうですか?』って聞くだけだよ。
一組目で引っ掛けて、そのままカラオケに行ってきた」
と。
僕がコリドーで声を掛けた女の子にコートを買わされそうになっている裏で、ずいぶん楽しそうにしているなと。
ちくしょう貴様、なんか楽しそうだなと思って話を聞いていると、友達も話してて気持ち良くなってきたのか、どんどん顔が誇らしげになってくるんですね。
「お前も声かけて見たらいいよ。今度」
と言うので、「じゃあ連れてってくれよ」と言うと、「どうしようかな〜」と。
なんなんだよ、一体w
で、コリドーで女の子を引っ掛けるのに成功したのはこの友人だけじゃなくって、誰かから浮わついた話を聞くたびに
「コリドー」
って単語が出てくるんです。
もはやコリドーというと大人のクラブみたいな感じで。
道で出会って、ちょっといい感じだったらそのまま飲みに行くリアルな街コンみたいな。
ツイッターでは
コリドーで声を掛けられ慣れた女の子が自分がモテると勘違いしていて云々
という話をたまに見ますが、実のところコリドーが勘違いさせているのは女の子よりも男なんじゃないかと。
特に、いい会社に入ってスーツがビッと似合う男性はコリドーで無双できます。
すごいですよ?
僕なんて渋谷で20人の女の子に声を掛けて一度も飲みに行けなかったことが何度もあるんですが、コリドーではそういう辛い失敗はあまり発生しません。
お互いに飲みに行く気で来てるからです。
で、コリドーはクラブほど直接的じゃないというか、欲求に直結していないから、飲みに行くまでのハードルがとても低い。
そうやって、ちょっと道端で知らない女の子に声を掛けて新しい出会いを生み出せるって、真面目に過ごしてきた男からすると衝撃的なわけですよ。
僕も大学の学校祭とか東京のクラブで
「知らない女の子に声を掛けて仲良くなる」
ことを初めて体験したときは衝撃だったもん。
お、女と...
こんなにも簡単に...
仲良くなれてしまうのか───
って。
社会人でコリドーデビューしたらそりゃあもう、僕と同じように衝撃を受けて、気持ち良くなって、
「女なんて簡単だよ」
とか言いたくなるのもわかります。
でも僕は、そんな社会人デビューした新人達にはあえて厳しく、東郷平八郎元帥の言葉を伝えたいですね。
「勝って兜の緒を締めよ」
と。
まぁ、コリドーでモテてる友達みんなイケメンで、スーツが似合ってて本当にカッコいいんです。
そういう人たちはマジで、遊ぼうと思えばいくらでも遊び続けられると思うんですが、どこかで歯止めをかけないと良からぬ副作用もあります。
僕の経験や、他の夜遊びしていた友達を観察する限りでは、過度の夜遊びにはこんな副作用があります。
以下のどれかに当てはまったら、もし今モテていたとしても、ちょっと立ち止まってブレーキをかけてみるのもいいかもしれません。
- 次から次へと出会いがある気がして、「どこかに今の相手よりもっと素敵な運命の人がいるかも!」と想像し、一人の相手では満足できなくなる
- 遊び歩きながらの気持ちの切り替えは難しく、仕事に少しずつ悪影響が出る
- 軽薄な喋り方が癖になって、つい普段の生活でも出てしまう
- 生活が不規則になる
- それなりに有名企業に勤めていても金はマジで貯まらない
- モテの意識が高まって美容に関する自己投資は増えるけど、勉強時間は激減する
- モテない友達を見下しがちになって、昔から仲良かった友達と疎遠になる
- 食生活が乱れて、栄養バランスが悪く、風邪を引きやすい
- 通勤電車はひたすらLINEメンテで、ずっとスマホ眺めっぱなし
受験勉強が終わった後のお喋りが楽しいように、ちょっと我慢した後の方が遊びも楽しく感じます。
最後はなぜか説教みたいな話になって、書きながら俺は一体何をやっているんだ感は半端ないのですが、遊びすぎて身を滅ぼさぬように気をつけてね、というのと、やっぱりコリドーでモテる友達が羨ましいので今週末は一人でコリドーに突撃しようと思います。