1つのツイートが生んだハロプロ“特需”「#FSKとおでかけ」で売り上げ2倍
おでかけ先やランチにカフェ。日常のちょっとしたイベントを彩る流行が、モーニング娘。’18を筆頭に多くのアイドルグループが所属するハロー!プロジェクト(ハロプロ)ファンの間で続いている。
必要なアイテムはフィギュアスタンドキーホルダー(FSK)。衣装や普段着をまとった各メンバーの身長1/20サイズが主流で、付属のチェーンで携帯したり、台座を用いて立たせることができる。
FSKを風景や食事と一緒に収めた写真が、ツイッターやインスタグラムに数多く投稿されている。ハロプロ公式ショップ大阪店(大阪市浪速区日本橋)のスタッフは「かわいいミニチュアで持ち歩きしやすく、投稿が旅や食事の思い出になりますし、自分の“推しメン”をアピールして、ファン同士で楽しむこともできるのでは」と話す。
きっかけは一つのツイートだった。2016年8月25日、Juice=Juiceの宮崎由加が大阪でのイベント帰り、移動車からの風景と自身のFSKが一緒になった写真を投稿。これが他グループのメンバーやファンに広がった。
もともとFSKを使った投稿はあったが、宮崎が用いたハッシュタグ「#ご飯ととるのがいいと聞きました」と、ハロー!プロジェクトオフィシャルショップが同時期に設定した「#FSKとおでかけ」が2大シンボルとなり、SNS上での交流が促進された。
売り上げは16年夏と17年夏の四半期を比べ約2倍増。新作発売時は公式ショップに開店前から100人以上が行列をつくり、入手困難な“品薄メンバー”が続出するようになった。昨夏にはコンテストが行われ、今冬も実施中。最近は、若い女性の購入が増えている。
一つのツイートが生んだ“特需”。今年で誕生20周年を迎えるハロプロと同様に、まだまだ勢いは続きそうだ。(デイリースポーツ・山本鋼平)
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