北陸発ライチョウ基金1000万円達成 「絶滅させないで」ファミリーパークに善意
国の特別天然記念物で絶滅危惧種のニホンライチョウの保護、繁殖の資金を募るインターネットのクラウドファンディングで十日、寄付総額が当初目標の一千万円に達した。事務局の富山市ファミリーパークが発表した。募集は今月末まで続けられるため、目標を千三百万円に引き上げ、さらなる寄付を呼び掛ける。 一千万円に達したのは十日正午前。到達時の寄付者は国内外の八百二十六人、寄付総額は千五万八千円だった。ファミリーパークの石原祐司園長は「保全事業を応援してくれる人たちが全国にいることが分かり、これからも頑張っていこうと励まされた」と喜んだ。 クラウドファンディングは、資金不足の打開策として昨年十二月、事業に携わる十一動物園を率いるファミリーパークが軸となって開始。返礼として立山・室堂でのライチョウ見学ツアーやオリジナルグッズを用意し、支援を募っていた。 当初目標分を上回る寄付は、中長期の目標「ライチョウが自然状態で安定的に存続できる状態」達成に向けた組織の連携や人材育成に充てる。 (山本真士) 今、あなたにオススメ
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