もう世界中で盗難事件が多発しております。
そして、GOXされる銘柄がどんどん変わっている風潮です。
2014/2 Mt.GOX 142億 BTC:85万盗難
2016/6 The DAO 65億円 ETH:360万 盗難 →ETHハードフォーク
2016/8 Bitfinex 65億円 BTC:12万 盗難
2017/12 NiceHash 76億 BTC:4700 盗難
2018/1 コインチェック 620億円 XEM:5億2300万
2018/2 BitGrail 200億 XRB:1700万 → NEW盗難
要は単価が高かった
BTC や ETH の取引所のセキュリティー管理が上がった事 により
まだ 取引所内でもセキュリティーが甘い通貨 に対象を変更している節がありますね。
そうなると、通貨の種類が多い取引所ほど、管理工数やリスクが高くなりそうですね
特にBINANCEやKUCOINは今後どのようなセキュリティー管理をするのでしょうかね。
まあ、そういった部分は今後纏めたいと思っておりますが、とりあえず本題に入っていきたいと考えます。
まず、コインチェックの盗難事件 が起きた際や、
コインチェックの盗難事件から続く出金問題や倒産の噂など の2次的ショックを含めて、相場的には仮想通貨全体の下落を招く危険性が非常に高い結果になっております。
(詳細:仮想通貨 暴落からの回復 今後はどうなる?何を買えばいいか?下落イベント毎に考察 - 仮想通貨は草コイン)
その際に、通貨の自己管理(ハードウォレット) による運用が非常に話題になりましたが、過去のBLOGで書いた通り、自己管理は正直、私はチョイスする気になりませんでした。(その後、やはりLedgerがウイルスへの警告もありましたね。)
(ハードウォレット運用の是非について?取引所とハードウォレットどっちがいい? - 仮想通貨は草コイン)
個人的な意見としては、資産の自己管理は非常にネガティブなのですが。。。
しかし、必ずと言ってほど、GOXが起きた場合、資産の個人管理の重要性を強く押される風潮がきます。
そして、その個人資産管理の風潮がある程度のシェアをとってきますと、同時に言われ始めるのが、
DEX(decentralised exchange):分散型取引所
となると考えます。
分散型取引所とは、現状の一般的な取引所(管理者がいる)といった中央集権型取引所とは異なり運営者が存在しない次世代型の取引所になります。
要は、分散型取引所とは、中央管理者を介さず、個人間で直接仮想通貨のやりとりができる取引所を指してます。
ブロックチェーン技術を使用し個人間の資産の管理や取引を全てその分散型取引所の存在するブロックチェーン上で記録・管理していくことになります。
まあ、仮想通貨取引内のフィンテックですね。
(盗難事件に対する問題点の洗い出しは以下のサイト参照:コインチェック事件 盗難騒動 記者会見その後の対応への考察と影響 - 仮想通貨は草コイン)
メリットは簡単に以下の通り
- 取引所のGOX・倒産のリスクなし:資産管理はあくまで個人管理であり、各通貨交換時に使用する限定的な取引所となります。
- サーバーダウンなどのリスクの低減:現状の取引所が管理しているサーバーでの対応ではなく、各ネットワーク内で処理を分散する為、使用者が増えれば増えるほど取引量が増えていきます。
- 各国の規制での影響が少ない:基本的には現在の取引所は基本、各国の法律上で管理運営されており、規制等がダイレクトに影響し易いです、、が、分散取引所は、ネット上に住所を置く取引所であり、影響は限定的と考える。
デメリットは簡単に以下の通り
- 身分証明書の必要がない:単純な取引だけなので、基本身分証明書の提示の必要がないですが、これは今後大きな問題になりそうですね。。多分、身分証明書の提示は今後の取引で必須になると考えます。
- 現状、出来高が低く、流動性が少ない
- 手数料が割高。(流動性が少ない為)
また、今後はアトミックスワップ等の技術の躍進と共に、更になる発展をすることになると考えます。
アトミックスワップ:取引所などの第三者の監視と仲介なしで、種類が違う仮想通貨の取引をユーザー同士で取引可能にする仕組み。
(最近だとMONAでの成功例がありましたね。)
加えて、ここら辺の技術の発展があると、わざわざ危険な草コイン特化の取引所へ資金を送金せずとも、草コインの購入も容易になると考えます。
さて、ここから、最近よく聞かれるDEX情報を纏めていきたいですが、
正直これは、非常に難解というか奥が深い。
とりあえず、今回は概略だけでも纏められれば、、、
主要DEXの一覧と簡単な概要
ETHDELTA
https://etherdelta.com/#PPT-ETH
ETHが基軸通貨(ETH建て)であり、トークン対トークン取引可能であり、ERC20トークンはすべて取引可能。
特定のイーサリアムウォレットで保持しているERC20であれば、対応が可能と考えます。一般の取引所と違う部分は基軸通貨がETHであるという部分と、通貨管理が特定のイーサリアムウォレット内での管理という部分。
利点としては、まだ知名度が低いICOしたばかりのERC20トークンや、未上場トークンが購入できる部分と考えます。
Waves Lite Client
BTCや法定通貨をWAVEに変換し取引可能。加えて、独自のトークンの発行も可能。
誰でも簡単に独自トークンを作成することができる事が主なポイントかと。
使用できる法定通貨はUSDとEUROのみとなっておりますが、今後は日本円での対応も計画中との事。
ETHDELTAと同じように、未上場やICOが終わったばかりのWaves系ICOの購入もできる事から、未来の種を探せる可能性もありますね。
通貨情報
Name:Waves
時価総額順位:39位(2018/2/12段階)
24時間の売買高:2,508,437,365円(2018/2/12段階)
供給可能:100,000,000
取引所(取引量多い順):Tidex, Yobit, Bittrex, Exmo, Binance. その他90以上の取引所で購入可能。
XCP DEX
BTCのブロックチェーン上で作られたDEX。一応カウンターパーティー上で好きな通貨の発行も可能。Zaifトークン・PEPE・BCYと、ZAIF取引所で買える通貨もここを通じての発行。(Zaif使いであれば、聞き覚えがある通貨ですね 笑 (*'▽'))
通貨情報
Name:XCP
時価総額順位:168位(2018/2/12段階)
24時間の売買高:77,740,561円(2018/2/12段階)
供給可能:2,617,203
取引所(取引量多い順):Zaif, Bittrex, Poloniex その他2-3の取引所で購入可能。
Open Ledger
OpenLedger - Decentralized Asset Exchange
BTSブロックチェーン上の通貨やSmartcoinの取引を可能にする。
仮想通貨だけではなくドルやユーロなどのフィアット、株式、債権、投資信託も今後取引可能にしていく模様。
基軸通貨はBTS(ビットシェアーズ)になります。また、予測市場用の独自通貨の発行も可能との事。
通貨情報
Name:BTS
時価総額順位:35位(2018/2/12段階)
24時間の売買高:1,982,223,810円(2018/2/12段階)
供給可能:2,608,580,000
取引所(取引量多い順):ZB.com, Bitshares Asset Exchange, Binance その他50以上の取引所で購入可能。
Bitsquare
Bisq - The P2P exchange network
コインのマッチングサービス。また、既存の銀行口座の仕組みを使って取引し、ユーザー同士で口座情報の交換をする必要がある為、仮想通貨を規制している国の法律に触れる可能性もあり。
CryptBridge
CryptoBridge - Decentralized Cryptocurrency Exchange
ここは、私も現在バリバリ使用中です。といっても、DEXと通常取引所の中間みたいな立ち位置。BridgeCoin(BCO)という、BNBみたいなトークンを発行しており、非常に前衛的な立ち位置の取引所との認識。とりあえず、MONA建てでの、草コイン購入にはめちゃくちゃ使えます。
対応仮想通貨も非常に増えており、上場数がまだ限定的な草コインの採掘には向いていると考えます。(私はここでHTMLをMONA建てで購入 笑)
通貨情報
Name:BCO
時価総額順位:146位(2018/2/12段階)
24時間の売買高:7,938,986円(2018/2/12段階)
供給可能:27,000,000
取引所(取引量多い順):CryptoBridge のみ
Bancor protocol
第三者が交換することなく、トークンを別のトークンに変換に変更可能。
これは、たしかイケハヤさんが何度か話題に出していた記憶があります。
簡単な概要ですが、
今後ICOの種類の増加=各ICOの流動性の低下が引き起こされる可能性が高く、
流動性が低くなれば、ICOマーケット自体のValueの減少に繋がっていきます。
その為、流動性低下を抑える為には、メジャー通貨との取引の必要があり、準備金が必要となりますね。
簡単に言えば、ABCというトークンを発行して、ABCトークンの販売をしたくとも、ICOの乱立に伴い、ABCの買い手が少ないとしましょう。(流動性の低下により)
そして、購入層を広げるために、ETH建てでも買えるようにすると、ETHでの準備金が必要となりますよね。
また、最終的には、ABCトークンの価格・発行数・準備金を適正に管理しなくてはならなくなります。
Bancor Protocol は、この「トークン価格」と「総発行量」および「準備金の割合」が、常に適切にバランスするように動的に価格と供給量を調整する事で、ICOの流動性を維持するシステム構築まであるとの非常に重要な役割を持っているとの事。(で、多分あってます。笑)
通貨情報
Name:BNT
時価総額順位:92位(2018/2/12段階)
24時間の売買高:397,426,589円(2018/2/12段階)
供給可能:38,750,987
取引所(取引量多い順):Nancor Network, HitBTC, Binance, Bittrex の他50以上の取引所で購入可能。
0x protcol
0x: The Protocol for Trading Tokens
非常に難解なDEXです。。( ;∀;)
とりあえず、Bancorでも危惧していた通り、ICOの今後の乱立の予想されます。それに伴う流動性の低下をサポートするために、トークン同士の潤滑な移動が必須となります。
0xはETHのスマートコントラクトでETHベースの資産(各ICOトークン)がプログラム的かつシームレス(つなぎ目がない)で低摩擦交換を可能にするためのプロトコルになるとの事です。
ここら辺から、DEX情報を纏め始めた事を非常に後悔し始めました。( ;∀;)
通貨情報
Name:0x
時価総額順位:43位(2018/2/12段階)
24時間の売買高:502,277,400円(2018/2/12段階)
供給可能:507,436,130
取引所(取引量多い順):Binance, Huobi, Poloniex, C2CX の他30以上の取引所で購入可能。
Kyber Network
イーサリアム(ETH)の創設者Vitalik Buterin が参加するDEXプロジェクトであり、非常に注目されているDEXの一つです。(私も既に持っています。)
他のDEXと違うところは、ウォレットに取引機能を加えたような形であり、現在のハードウォレットからの取引も可能となります。
また、決済APIがあり、ETH建てでしか購入できないICOについて、Kyberを通してETHではない通貨でも購入が可能になるという事。(要はETHへの変換の手間が省けるというもの)
通貨情報
Name:KNC
時価総額順位:53位(2018/2/12段階)
24時間の売買高:1,095,216,045円(2018/2/12段階)
供給可能:134,132,697
取引所(取引量多い順):Binance, Huobi, Coinnest, OKEx の他20以上の取引所で購入可能。
OpenAnx
openANX - Open Transparent Decentralized Exchange
OpenAnxは Raiden、0x、Swap、ERC20の技術開発を活用して、今後発生するであろう問題点に対応していくとの事。
特に、現行のシステムでは流動性の低下や盗難のリスクなど、顧客の信用を低下させる事がある為、Raiden、0x、Swap、ERC20の技術を使用しての信頼されるシステムの構築を目指している。
加えて、アトミックスワップ等も今後導入を考えている。という事で、あってると思いますが、、、いまいち独自性に欠けているような、、、まあ、これからなんでしょうが。(*‘∀‘)
とりあえず、OAXは香港の取引所であるANXインターナショナルと連携しているという事で、以前のBlogでも書いた通り、既存の取引所が共同運用するDEXとしては、顧客の確保も容易でしょうし、面白い試みと考えます。
通貨情報
Name:OAX
時価総額順位:360位(2018/2/12段階)
24時間の売買高:40,445,068円(2018/2/12段階)
供給可能:25,009,250
取引所(取引量多い順):Binance, Liqui, OKEx, HitBTC の他10以上の取引所で購入可能。
Loopring
Loopring - Secure Token Exchange Protocol
うーん、これも正直ほかのDEXとの差別化が難しい。。とりあえず、トークン同士の取引のより柔軟に対応していこうという形は多分どのDEXでも対応はしていくと考えます。
それ以外で主だった面白そうな点としてはOpenオーダーの際に、資産が凍結されることなく、残った資産のみで購入可能という部分には非常に実用性を感じます。
例えば、Zaif取引所にて10万円分 COMSAかZAIFトークン を購入したいと考えますが、どちらが指値まで先に到達してくれるかわかりません。
よって、今はどちらかに10万円分の指値を入れ、円資産が凍結されて0円になり、もう片方に指値を入れることができませんが、
Loopringシステムでは、COMSA・ZAIF両方に指値を入れることができます。
よって、COMSAが先に7万円分指値で購入し、残りの3万でZAIFトークンの指値で購入するような形になると考えますが、、これってDEXじゃなくても、、って思います。
通貨情報
Name:LRC
時価総額順位:57位(2018/2/12段階)
24時間の売買高:198,467,294円(2018/2/12段階)
供給可能:561,202,251
取引所(取引量多い順):Binance, OKEx, Gate.io, HitBTC の他10以上の取引所で購入可能。
と、今回簡単にですがDEXの事を纏めてみましたが、改めて自分の知識の無さを実感
、、、というか、DEX自体の奥が深すぎて、単純と捉えていた事に大変な後悔です。
なんであれ、今後も徐々に徐々に知識をつけてもう少し情報の肉付けができていければと考えます。
また、今回の内容に私の誤認識等ありましたら、是非是非一報お願いします。
以上
皆様 投資は計画的に
かしこ ( ゚Д゚)