画像はNHKおはよう日本 けさのクローズアップ2月6日より
sponsored link
ARICが杉田水脈議員、吉田康一郎さんらに絡む
目次(項目リンクからお好きな部分にジャンプ可) [非表示]
百田尚樹氏の一橋大の学祭の講演会を中止に追い込んだあの団体
百田尚樹氏の一橋大の学祭の講演会を、「人種差別主義者、人種差別発言が出る」と一方的にレッテル貼りをして、中止に追い込んだ団体・反レイシズム情報センター(ARIC)の活動をNHKが密着、2月6日に放送していたことがわかりました。
百田尚樹さんの一橋大講演会中止事件
このことは、6日の時点で情報が寄せられていたのですが、早朝のNHKの番組ということもあり番組の確認が取れず、ようやくYouTubeに投稿された動画で内容の確認が取れましたので、これについて書いてみたいと思います。
NHKおはよう日本 けさのクローズアップ
放送内容の書き起こし
このニュースは平昌オリンピック開幕の話題に便乗して、この団体をNHKがあたかも公平な団体であるかのように紹介しているものです。
サッカー場での差別行為の監視は、まあいいでしょう。
問題を感じるのは、フェアでもなんでもないその団体の監視データなるものの存在です。
SNS上でも監視 データを蓄積してガイドライン提示へ
一方こちらは、都内の公共施設の一室。
ARICの15人のメンバーが集まっていました。ARICメンバー
「これは記録したほうがいい。」スタジアム内と並行し、SNS上の監視を行うのです。
試合開始から匿名で飛び交う差別的な言葉。
中でも目立ったのが…。“日本対ミサイル”
“北朝鮮のミサイルシュート”
相次ぐ北朝鮮による弾道ミサイルの発射。
国際情勢とサッカーを結びつけた投稿が数多く見られました。ARICメンバー
「もう完全に北朝鮮だからということで、差別の文脈のなかで『ミサイルヘッド』『ミサイルシュート』かなり乱発、相当出ている。」核・ミサイル問題などによる両国の緊張関係が、大きな人種差別に発展する危険性があるのではないか。
実際にスタジアム内で問題を発見することはありませんでしたが、メンバーは大きな危機感を抱きました。NGO団体 ARIC リャン・ヨンソン代表
「データを蓄積して、こういうときに差別が起きる、起きやすいというのは分かってきた。
日本サッカーでも、『これは差別で、これがそうじゃない』ガイドラインをきちんと提示して、フェアにやっていく。」(出典:おはよう日本 けさのクローズアップ)
この団体が批判されている問題点とは?
NHKの放送だけをみると、さも公平に差別を監視しているかのように錯覚しますが、この団体が「レイシズム」であると認定して既成事実化を図っている「レイシズムの定義」に大きな問題点を感じます。
まず、この団体は私的に作られたものであり、その「レイシズムの定義」が日本の公的な機関により議論され、認定されたものではありません。そうした団体が、勝手に日本は「人権後進国」だとレッテルを貼り、自分たちの価値観による定義で「レイシズム」なるものを認定し、日本人の監視が弱い海外に英訳して発信しています。
特に問題であるのは、彼らがレイシズムに、
1)人種差別撤廃条約第四条で法規制が義務付けられているヘイトスピーチ(差別/レイシズム煽動)
2)上記1)の効果を持つ歴史否定/修正主義
と、「歴史否定/修正主義」を含めていることです。
さらに、何が正しい歴史であるかということも、彼らの価値観で一方的に決めていることも問題です。
レイシズムの判定に「歴史否定/修正主義」を含めていることが大きな軋轢を生み出している
本人の校正を経ずに勝手に英訳されたものは、文脈を変えて本人の発言の意図とは違う意味になっていることはよくありますね。
なにより、そもそもの「レイシズムの定義」に疑義があるのですから、問題ありありです。
さらにこの代表が、産経新聞や百田尚樹さんの発言が、すべてウソであるかのように言っていますが、その偏見発言も問題です。自分では自覚していないようですが、客観性が大きく欠けている疑いが強いです。
選挙で選ばれた杉田水脈さんを、「これが国会議員かよ」と否定するのであれば民主主義の否定です。
極右の「正しい歴史」はただの歴史の捏造であり、という発言も主観的なものにすぎません。
「日本が行った過去の人身売買」とは、何のことを言っているのでしょうか?
「海外で通用しない」の「海外」の定義も曖昧です。
こうした、自分たちこそ「正義」という欺瞞に満ちあふれているのです。
まとめ
この団体は、吉田清治さんの虚構の小説を根拠とした「日本軍性奴隷制」、「慰安婦強制連行」および「虐殺」を事実と決めつけ、それはウソだと指摘する政治家、言論人などの発言を「差別」「レイシズム」とレッテル貼り、日本人の発言を封じようとしている、と批判されているわけです。