南アフリカのライオン、「密猟者」を食べる 頭だけ残し
南アフリカの国立公園近くで、複数のライオンが密猟者と思われる男を殺して食べたことが明らかになった。地元リンポポの警察が、AFP通信に明らかにした。
リンポポ警察報道官はAFP通信に、 ホエドスプリット近くの自然保護区で11日までに遺体の一部が見つかったと話した。ライオンたちは男のほとんどを食べつくしていたという。
「保護区で密猟していた被害者が、ライオンに襲われ殺されたとみられる」と警察報道官は話した。
「体をほとんど食べつくして、残ったのは頭部と、その他の一部だけだった」
警察は、被害者の身元を特定していない。地元ウェブサイト「アイウィットネス・ニュース」によると、遺体の近くに銃弾のこめられた狩猟用ライフルと複数の銃弾があったという。
リンポポ州では近年、ライオン密猟が増加していた。その体の一部は、アフリカ内外の伝統医療で使われることがある。
野生動物の保護団体「ボーン・フリー基金」によると、ライオンの骨や臓器は、トラの骨の代用品として東南アジアでの需要が急増しているという。
昨年1月にはリンポポで、毒を盛られ、手と頭が切り落とされた雄ライオン3頭の遺体が発見された。
(英語記事 South African lions eat 'poacher', leaving just his head)