グレーテルのかまど「マフィアの愛した トルタ・カプレーゼ」[字] 2018.02.12

122月 - による admin - 0 - 未分類

ふだんのしょうゆ代わりに是非使ってみて下さい。
もうすぐセントバレンタインデー。
イタリアでは恋人たちの日と呼ばれ恋人や夫婦がプレゼントを贈り合います。
そこで今日は南イタリアはカプリ島からちょっと変わったチョコレートケーキをご紹介。
その名もトルタ・カプレーゼ。
およそ100年前に生まれたカプリ島のタルトです。
濃厚でしっとりチョコレートの存在感抜群のケーキ。
これはチャンピオンケーキだから…カプリ島の人々もご自慢のこのケーキ。
その誕生の背景には泣く子も黙るあのマフィアが。
こわもてのマフィアと甘〜いトルタ・カプレーゼ。
その意外な出会いが生み出したおいしいお菓子の誕生秘話をひもときます。
光る石をたどれば行き着く不思議な家にあのお菓子の家のヘンゼルとグレーテルの末裔が暮らしています。
彼らが振る舞うおいしいお菓子の物語をご賞味あれ。
う〜んどういう事なんだろう。
困ったなあ。
ねえねえねえねえ。
何?ちょっとかまど。
ちょっと聞きたいんだけどさ。
何を聞きたい?これ何一体?何だろ?これこれ。
これはハッとして「いいね」なのかハッとして「イエイ」みたいな事なのか。
もう一つあるでしょ。
えっ?ハッとして…?ハッとして?…みたいな。
えっ何?ちょっと教えてよ。
ハッとしてと来ればグッドでしょ。
あっグッド!もうそれしかないなかまどには。
でも「ハッとしてグッド」だとしてもちょっと意味が分かんないんだけど…。
最初はハッとするけども後々グ〜ッドになるっていうね。
そういう事で言ってみましたよ。
なるほどちょっと本見てみます。
そうですねよろしくお願いします。
という事で今宵ひもとくのはマフィアの愛したトルタ・カプレーゼ。
ナポリから船で40分。
南イタリア屈指のリゾート地カプリ島。
青の洞窟で広く知られる風光明美な小さな島。
この島でおよそ100年前に生まれたスイーツがトルタ・カプレーゼです。
カプリ島特産のナッツがたっぷり入ったチョコレートケーキ。
家ごとにレシピがあるというほど島ではおなじみのお菓子なんです。
「トロッとした半生の焼き加減が決め手だ」と言うのはこちらアドリアーナさん。
カプリ島の人たちは朝食にデザートにおやつにと一日中トルタ・カプレーゼを食べるといいます。
簡単にできて誰もが楽しめるチョコレートケーキは友達が集まる時にも欠かせません。
みんなに愛されるトルタ・カプレーゼ。
その誕生には意外な立て役者がいたといわれています。
1920年代禁酒法をかいくぐり富を築いたあの暗黒界の帝王アル・カポネです。
カポネはそのこだわりのファッションでも知られる人物。
中でもスパッツと呼ばれる足元のファッションには一家言あったようです。
ズボンや靴の泥よけのために17世紀に生まれたスパッツ。
1920年代には足元のアクセサリーとして流行していました。
カポネはカプリ島で作られる質のよいスパッツが特にお気に入りでした。
ある時カプリ島に3人のマフィアがやって来ました。
アル・カポネの命を受けはるばるアメリカからスパッツを買いに来たのです。
この3人がトルタ・カプレーゼの誕生の鍵を握っていたというのですが…。
続きは後のお楽しみに。
えっえっどういう事?ちょっとかまどいいところで終わらせないでよ〜。
そうでしょ気になるでしょう。
気になるよ。
続きはまたのお楽しみにね〜。
マフィアが気になるんだよなあ。
あのスパッツ欲しいかまど。
ああ確かにねあれおしゃれ。
では作ってみましょうか。
じゃあやってみようか。
やれますよ。
よし。
よ〜しかまど何からやりますか?はいもうなんとそこに材料がありますから。
ありますよ〜。
それをね混ぜて焼くだけなのよ。
ええ!?すごいでしょ?うん。
じゃあキメテどうぞ!はい。
シンプルな材料と手順で本格的なチョコレートケーキを作ります。
すごいんだから。
材料は全ておんなじ分量なのよ。
おんなじ分量?チョコレートでしょ?バター砂糖卵アーモンドパウダーと食感をよくするためのくるみの実を合わせて100g。
めちゃくちゃ覚えやすいじゃん。
そうなのよ。
でもちょっと待ってよかまど。
はい。
あの〜ケーキだよね?そうよ。
小麦粉がないんだけど。
それがどうしたの?悪い?なしって事!?これさ!これさって…。
これがトルタ・カプレーゼさ。
あっなるほど。
使わなくても作れちゃうんだ。
すごいでしょこれ。
なるほど。
小麦粉はね使うとよくダマになったりね焼き加減がね難しかったりしますけれども。
これは使わないから。
ダマにはなりゃあしません。
最高ですね。
やっちゃって…。
分かりました。
ちょっと買い物行ってくるから。
ちょっと待って。
まずはバターかな?それ室温だからね。
室温でやわらかくしてあるバターだから。
ここにグラニュー糖入れるでしょ?はい。
グラニュー糖を…。
溶かしバターでもいいんですけれどもこっちのバターの方が生地がつながります。
そしてさっくりしっとりとなります。
はい混ぜましたよかまど。
はい。
じゃあじゃあ今度はチョコレートチップを湯煎します。
分かりました。
どんどんできちゃうよこれ。
これもう本当にあっという間に出来上がっちゃうんじゃないの。
ほらほらほらほら。
あっ溶けてきたね。
ほらさよいやさですよ。
じゃあ!さっき混ぜましたねバターね。
そこに投入ですね。
はい。
はい。
そしてサクサクサクですよ…。
混ぜてちょうだい。
あ〜もういい香りするなあ。
あっいいんじゃないですか。
そこにじゃあ卵を…。
卵。
これはもう全部バ〜ッていっちゃっていい?いやいやちょっと分けて分けて。
数回?分かりました。
一応分けてきっちりそこはしといて…。
もうねイタリアですから。
陽気にフウ〜!ケーキイエイ!何て言うの?ボーノか。
そういう感じで…いく人たちもね多いとは思いますよ。
だからざっくり作っちゃってもいいと。
いいんじゃない?そしたらそこにアーモンドパウダー入れるでしょ。
はいかまどできましたよ。
はいそしたら次くるみの実!くるみの実入れるんだけどちょっとここでオキテどうぞ!いやどういう事?かまど。
どういう事だよこれは。
キレいいね〜。
キレいい。
くるみの実をローストしろって事?そう焦がすだからね実を焦がす。
フフフッそういう事ですよ。
天板にくるみを並べ…。
はい。
そしてオーブンですね。
そして焦がすのは170℃。
12分から13分ぐらい。
焼き過ぎると苦くなりますから。
分かりました。
さあお待ちかね。
カプリ島に広く伝わるトルタ・カプレーゼの誕生の物語。
続きをご覧に入れましょう。
アル・カポネの命を受けカプリ島へやって来た3人のマフィア。
一息つこうととあるカフェに入ります。
そこは腕利きパティシエのカルミネ・ディ・フィオーレのカフェでした。
予期せぬ客に驚きつつカルミネは島の名産品のアーモンドとチョコレートを使ったタルトで彼らをもてなそうと考えました。
しかし恐怖のあまりいつもどおりに手が動きません。
それでもなんとかタルトを作り上げます。
彼らにタルトを出してちゅう房へ戻ってみると…。
そこには入れたはずの小麦粉が!マフィアの登場に慌てふためいたカルミネはお菓子に欠かせない小麦粉を入れ忘れてしまったのです。
既にマフィアたちは小麦粉なしのタルトを食べ始めていました。
その時。
ああもうおしまいだ。
カルミネはうなだれたまま彼らの席へ向かいました。
すると…。
なんとマフィアたちはこれまで食べた事のない甘く濃厚なケーキに感激しどうしてもレシピを知りたいと言うのです。
大失敗から生まれたトルタ・カプレーゼ。
海を渡った濃厚な味。
ひょっとするとアル・カポネも食べたのかもしれませんね。
あれ小麦粉入れ忘れた時はハッとしただろうね〜。
うんしてたね。
実際すごくしてたよ。
いやでも何かねそれが予想以上にグッドだったと。
そういう事だろうね。
そうよ。
歴史的に残る失敗だから。
そうだね今もあるんだからね。
本当だよ〜。
はい。
ローストしたくるみの粗熱がとれた頃ではないでしょうか?おっじゃあ続きいきますか。
はいいきましょう。
よし。
え〜っとあっ粗熱とれてるね。
そう?軽く刻んでもらいましょう。
ざっくりでいいんだよね?うん。
分かりました。
こんな感じでいいのかな?これ粉々になっちゃいそうだね。
これをかまど?そこに混ぜます。
混ぜる。
そのボウルの中入れてざっくり混ぜます。
ざっくり混ぜると。
ざっくり混ぜて…。
そしてあれですよ。
そこにオーブン用の紙を敷いた型がありますからそこに流して下さい。
ああ簡単。
本当に簡単だね。
はい簡単。
これ最後にゴムベラでならしまして。
じゃあオーブン。
180℃で40分。
180℃で40分。
どうよどうよ。
スタート。
いや〜楽しみだなあ。
どうよ。
でかまどさこれ焼き上がったらもう出来上がりでしょう?そうよ。
簡単すぎるからさ。
いいじゃないの。
トッピング作ろうか?ああそういう事ですね。
ケーキに添えるジャムを考えておきました。
ジャム?カプリ島名産のレモンを使ったレモンジャムなんていいんじゃないでしょうか。
なるほどチョコレートケーキにレモン。
うんケーキが濃厚だからね。
さっぱりしたレモンジャムが合うと思うのよ。
はいじゃあレモンの皮を薄くむきますか。
薄くってどういう事ですか?これ。
う〜んそぐみたいな感じで。
こういう事?そういう事。
レモン持った方がやりやすければ。
ああそうですね。
結構実削れてたりしない?薄くむけなかったんだけど。
失敗しちゃったんだけど。
薄くって言ったんだけどねかまど。
でもこっから失敗したからねここから生まれてくるものもあるでしょ。
手触りを学んだでしょ。
はい。
もうこれはかなり薄くほら!すぐ学ぶからなあ。
はい。
白いところはあまり入れたくないのよね。
かなり残っちゃいましたね。
真っ白です。
真っ白です。
それを取りたいね。
真ん中から…そうそう包丁を外側に向けて自分に刺さらないようにシュワシュワシュワシュワっと。
はいすばらしいですよ。
うまくこそげ落とせました。
それをね細〜く切ってほしいんです。
細〜く切る。
はい。
(かまどの笑い声)細〜く切るって言ったよね。
えっこれ細くないの?全然細くないでしょ!また失敗しちゃいましたね。
よ〜しできた。
はいじゃあここでオキテどうぞ!はい!どういう事?恥ずかしいよこれは。
やだやだキュンキュン!なったよ。
どういう事ですか?レモンの皮はねかたいですから。
ほぐして下さい。
どういう事よ?ゆでるんですよ。
いや〜完成したねかまど。
うんうれしい。
レモンジャム。
レモンジャム。
やったね。
じゃあもう一つねホイップクリームを作りますか。
ケーキ自体が濃厚でしょ。
お砂糖入れないでおこうかなと。
いいんじゃないでしょうか!OK!イエイ!いい感じにできた。
ちょっと一息TeaBreak!カプリ島だけじゃない!グルメの街として知られるナポリ。
今回はそんなナポリのご当地スイーツをご紹介しちゃいます。
ナポリっ子が大好きな…パイ生地を重ねて焼いた伝統菓子よ。
その独特の形は貝殻の模様のようだといわれているの。
中には南イタリア特産のリコッタチーズのクリームがた〜っぷり。
一口食べたら止まらなくなりそうね。
こちらはスポンジケーキにラム酒をたっぷり含ませた大人のスイーツババ。
フランスで人気だったお菓子をナポリの菓子職人がイタリアに持ち帰り名物になったんですって。
続いては揚げたシュー生地にクリームを詰めた…イタリアでは父の日に食べる特別なお菓子なのよ。
いかがでしたか?ナポリのご当地スイーツどれも食べてみたいわね〜。
キャピ!いい香りだなあ。
そろそろ焼けるんじゃないかな。
(オーブンの音)おっ!よ〜し。
焼けたかまど〜。
どうでしょうか?よいしょ。
おお〜!ワオ!いい香りがする〜。
すばらしいですよ。
いい色に焼けてます!ねえ〜!ほら!じゃあこれ型から外して粗熱をとりましょう。
分かった。
そろそろ粗熱もとれたね。
よしじゃあいきますか。
いきますか。
粉砂糖をふります。
OK。
全体を白くして下さい。
いいんじゃない?めちゃくちゃきれい。
やった。
すごいきれい。
(チャイム)あっ!姉ちゃん帰ってきた。
姉ちゃんお帰り!お帰り〜!マフィアもとりこにするトルタ・カプレーゼ焼き上がったよ。
シンプルな材料を混ぜて焼くだけのトルタ・カプレーゼ。
外はサクサク中はしっとりと焼き上がったケーキはチョコレートとナッツの豊かな味わい。
お好みでホイップクリームとさっぱりしたレモンジャムを添えて召し上がれ。
東京・銀座にあるイタリアンレストラン。
カルミネ・スパシィアーノさん60歳。
8か国語を操りお客様をもてなすサービスのスペシャリストです。
カルミネさんはカプリ島出身。
両親を早くに亡くし叔父のカフェで12歳の頃から働いてきました。
そこで叔父からトルタ・カプレーゼの作り方を教わりました。
広い世界を見てみたいと16歳でカプリ島を飛び出したカルミネさん。
イギリスアメリカギリシャなど世界中を渡り歩いてきました。
ふるさとを思う時必ずよみがえるのがトルタ・カプレーゼの香りでした。
日本人の女性と結婚し10年前から日本に住んでいるカルミネさん。

(歌声)この店のトルタ・カプレーゼはカルミネさんが伝えたもの。
本場の味を日本に伝えようとシェフと共に工夫を重ねています。
こちらアーモンド入ってるんですけども粉末のアーモンドプードルをこの中に加えたりしてより風味を出すようにしたり…。
更にカルミネさんにはお気に入りの食べ方がありました。
名付けてカルミネスペシャル!カルミネさんのレシピをもとに作ったトルタ・カプレーゼ。
今ではこの店の看板メニューです。
トルタ・カプレーゼはカプリの人々にとって懐かしいふるさとの香りを運ぶ極上のスイーツなんですね。
今日の「グレーテルのかまど」いかがでしたか?「失敗は成功のもと」。
トルタ・カプレーゼは思わぬ失敗から生まれたスイーツでした。
僕も失敗を恐れずに人に喜んでもらえるスイーツをこれからも作り続けたいと思います。
それではまたこのキッチンでお目にかかりましょう。
ではちょっと失礼して。
よし。
頂きます!どうぞ〜。
おいしそうですね。
あっもうね今ねフォークを入れて分かりましたけど本当に外はサクッ。
これ食べてみて中はどうか。
ああ〜しっとり!ほらごらん。
しかもこのくるみの食感がまたいいですね!ほらごらん。
ちょっとこのレモンせっかく作った…。
一生懸命作りました。
レモンのこのジャム。
これも合うんですよ。
はい。
すんごい!どうさ?なるほど!どうさ?このさっぱりした甘さ。
全然違った味になりますね。
そうでしょ?もう最高の組み合わせなのよ。
ホイップもいいのよホイップ。
それにはもう甘さが全くないですけど。
あれ?また…。
あっでも甘さがねないというよりもこのトルタ・カプレーゼの甘さが引き立つというかね。
失敗する事によって新たなものが生まれていく事あるんでしょうか。
たくさんあるでしょう。
まあ僕はね失敗をした事がないですから分かりませんけどね〜。
いえいえ…あれ?よく失敗してきましたよ。
ありましたっけ?ロールケーキがグチャグチャになったりとか。
あれ?プリンがグチャグチャになったりとか。
ホットケーキグチャグチャになったりとか。
でも焦がした事とかはないですよ。
ホットケーキを焦がしたとか。
思いっきり焦がしてましたから。
えっ?真っ黒になってましたから。
…とかありましたから。
ありましたっけ。
忘れてますか?うん…。
あまりの失敗の数が多いと強くなって人を成長させるって事です。
そうです!
(鐘の音)2018/02/12(月) 22:00〜22:25
NHKEテレ1大阪
グレーテルのかまど「マフィアの愛した トルタ・カプレーゼ」[字]

甘〜いチョコレートケーキ誕生のカゲには、泣く子も黙るマフィアがいた!?ナッツとチョコの濃厚な味わいが魅力のトルタ・カプレーゼ。その驚きの誕生秘話をひもときます。

詳細情報
番組内容
しっとりとした食感にナッツとチョコの濃厚な味わいのトルタ・カプレーゼは、シンプルな材料を同じ量混ぜて焼けばできあがり。南イタリア・カプリ島の各家庭にレシピが伝わるという伝統菓子です。小麦粉を使わないのが特徴のこのケーキ。誕生には、あの有名なマフィア、アル・カポネが一枚かんでいるとか…。ちょっと意外な物語をひもときながら、ヘンゼルが「今からでも間に合う」簡単チョコレートケーキを焼き上げます。
出演者
【出演】瀬戸康史,【声】キムラ緑子

ジャンル :
趣味/教育 – その他
バラエティ – 料理バラエティ
情報/ワイドショー – グルメ・料理

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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