今回の騒動ついて。

今回の騒動ついて。

疑惑の内容は

①「お金の貸し借りがあったのではないか」
②「資産のない“バーチャ”であり、他に金銭トラブルがあるのではないか」

というものでした。

結論から先に言うと、

①お金の貸し借りはありました。
ファンドという形でした。出資者は1人であり、出資金は既に弁済済みです。
②バーチャではなく、他に金銭トラブルはありません。

経緯としては以下のとおりです。

まず、こちらのWEBページをご覧ください。

http://www.fasteconomicnews.jp/

FXにおいて経済指標発表時はレートが急激に変動する可能性が高いイベントであり、うまく行けば短時間で多くの利益を得ることが可能です。

上記のサイトにあるのは、経済指標の際にいわゆるフロントランニングを行うためのツールの一つであり、マイケル・ルイス著書“Flashboys”の内容に近い取引を自動で行うものです。
為替は取引所取引ではなく、このような取引も完全に合法です。

インターネット上の情報は瞬く間に世界中に拡散しますが、各地に情報が到達するまでには極僅かですが時間差が存在します。

これらのツールを使うと、誰よりも先に(場合によってはFX業者よりも先に)経済指標の結果を知ることが可能であり、その結果に“サプライズ”があった場合に一瞬で行われる取引を事前に設定することによって、利益を得ることが出来ます。

このツールを用いることによって大金を得た方は数多く存在します。
三崎優太@misakism13 さんも、過去に利用していたとTwitterで発言されていました。

Twitter検索 : misakism13 指標

このツールはあまりの優位性から限られた人間の間で知られていて、日本のFX業者にレバレッジ規制がなかった頃は、一人で年間数億円の利益を出す方が存在していました。

これは、日本のFX業者の大半がB-BOOK運営であり、提示されたレートでほぼ100%約定させていたためです。日本は金商法が厳しいため、約定訂正になることはほとんどなく、かなりの高確率で出金されます。

B-BOOK運営は相対取引になるため、ユーザーとFX業者間に利益相反が発生します。
FX業者からするとこのツールを使うユーザーは敵にあたるため、各社は対策に乗り出し始めます。
経済指標前後だけGUIの表示フォントが変わったり、経済指標発表時にクリックできないようにしたりと、様々な対策が行われました。

このような経緯やレバレッジ規制の強化もあり、高収益トレーダーはFX業者から追い出される流れでした。
そのためこのツールの秘匿性は年々下がり、自分にも伝わってきました。

そこで、自分は「B-BOOKのFX業者に発注するから追い出されるわけで、海外のA-BOOKのFX業者に発注すれば継続的に利益が出せるのではないだろうか…?」と考えました。

結果として、短期間で日本円にして1億以上の利益を出すことができました。
FX業者のシステムや約定周りに詳しいのはこのためです。

これは嘘や誇張ではなく、こちらのFX業者では優秀なトレーダーとして一部の履歴が公開されています。
短期間で資金が48.7倍になっている履歴です。

http://www.firewoodfx.com/post/896/firewoodfx-best-trader-1/
(現在こちらの業者でこの手法は機能しません。)

ここまで簡素に書きましたが、実際に利益に結びつくまでには継続的にかかる相当数の苦労やランニングコストが存在します。また、状況は刻々と変化をするので、それに随時合わせなければいけませんでした。

自分は、この取引を知るきっかけになった方に非常に恩義を感じていました。
そして、恩を返そうと思い、ランニングコストを折半しつつ、ファンドという形で自身の資金と混ぜてこのツールを使ったトレードの運用をしようと提案し、運用がスタートしました。
情報共有のみで別々に取引を行うにはあまりに手間が多く、何より稼げるという自信があったので、この方法がベストだと思われました。

結果として、なぜ金銭トラブルになってしまったかについてですが

海外FXは詐欺業者が非常に多く、HP上で謳っている内容と中身が全く異なることが多々あります。
見極める術を持っているつもりでしたが、悪質なFX業者に引っかかってしまい、利益だけではなく元本までも出金できなくなってしまったためです。

また、数多くのFX業者を調査する都合、資金移動が多かったのですが、
“実際に出金できる金額としていくら儲かっているのか”が把握できない状況が長く続き、管理が杜撰と言われても仕方ない状況に陥ってしまっていました。
数字上は増えているけれど、実際に出金できないことは多々ありました。

この件は“溶かした”わけでも“飛ばした”わけでもなく、
“拘束された”という状況です。

現在、自身に管理責任があったと深く反省し、出資金を弁済しました。
FX業者に拘束された資金は弁護士を用いた回収を急いでいます。
レギュレーションに属しているFX業者なので、出金できる可能性は高いと考えています。
また、一定期間かけても回収できなかった場合、折半したランニングコストも弁済するつもりです。

原資を弁済する際に自身の資産状況を聞かれたのですが、暗号通貨の様々なアービトラージをメインに行っていたため、Fiatがあまりない状況でした。
BTC価格自体が下落してもヘッジすることは可能ですし、税金都合で積極的にFiatにはしたくないという発想も、詳しい方であればご理解いただけると思います。

しかし当時は、裁量で行っていたレバレッジポジションの整合性が崩れ、即座にどのポジションを決済すべきか判断しにくい状態でした。
そのため、当日の弁済ではなく、数日の猶予を提案しました。
結局、最速である銀行の翌営業日に円で送金を行ったのですが、「ほとんど全ての資産が暗号通貨」という状況は株勢には理解されにくく、
「あいつはバーチャだから他に金銭トラブルがあるかもしれない」という噂が飛び交った模様です。

こちらに対しては名誉を傷つけられたと感じ、感情的になってしまったために言葉を荒げてしまい、申し訳ありませんでした。
一時的な情緒不安定さが現れてしまったものであり、何の意図もありませんし、行動を起こすこともありません。目にした方の気分を害してしまい、申し訳ありません。

噂を流布された方に関しても、親切心から行ったのだと理解しています。

実際のところ、この手のトレードは流動性というパイが限られており、海外FXはレバレッジも高いため、本来であれば資金を集める必要性は全くありません。
恩を返そうと始めたことが、このような結果になってしまい、大変申し訳ありませんでした。

トレードにおいて、いくら期待値が高くても、確率が100%の事象は存在しません。
リスクを共有するのではなく、自分自身で稼いだ後に恩義を返す返すべきだったと反省しています。

以上が今回の騒動に対する自身の見解と弁明です。

 


※弁明のために掲載しましたが、このようなトレードは上記の通り業者リスクが非常に高く、推奨しません。

 

後ほど記事を追加します。