ウチの環境(X68000 ACE-HD + 純正SCSIボード)では、
(多分SCSIボードのROMに書いてあるプログラムが古くて)
1G以上の容量を持つHDDから起動できません。
# 起動以外のデータ置き場として使うだけなら、
GORRY氏の susie.xを利用するのが簡単、確実です。
これには諸説あって、
- 起動ドライブのパーティションサイズを1G未満にして、
かつ最終パーティションを最初の1G以内から確保する
- TNB製作所のgoverhd.xを使ってHDD内のbootプログラムを書き換える
- Hero氏のSxSIに付属するフォーマッタでフォーマットする
- E.Watanabe氏のch30_omake.sysをSRAM常駐させて、そこから起動する
などすれば回避できるとされています。
しかし、私の場合、結論から言えば最後の方法以外はからっきし駄目でした。
最後の方法は基本的にXellent30ユーザーでないと使えない(インストーラは再配布禁止)のですが、
以下インストーラがなくてもインストールできる方法を記します。
同様の症状で悩んでいらっしゃる方の参考になれば幸いです。
- ch30_omake.sysを入手する
これはE.Watanabe氏が開発なさったXellent30支援ツールで、
本来はメーカー純正のch30.sys(68030CPUモードで起動させるための
SRAM常駐プログラム?)の機能追加版なのですが、この機能追加の中に
「SCSI1-ROM にパッチを当て、SCSIブート動作を正常にさせる」
というものがあります。
これを使って1G超なHDDからbootさせることが可能になります。
このソフト自体ははフリーソフトウェアであり、入手も容易です。
NIFTY-SERVEや、
作者のwebページ
(http://www.infonia.ne.jp/~ewat/)
X68000 LIBRARY
などから入手可能です。作者のE.Watanabe氏には感謝感謝!!
- インストールする
Xellent30をお持ちの方ならch30inst.xを使ってインストールできるのですが、
そうでない場合は手動でインストールする必要があります。
以下、私が実際に取った方法を示します。
ここではdb.x(freeじゃない)を使っていますが、
他にsdb.xやgdb.xなどを使っても同様の作業は可能かと思います。
- SRAMの使用モードを"program"に設定する
switch.xを使って変更します。
変更後は念のため再起動されることをお勧めします。
ちなみに、
使用モードを"ramdisk"に設定してファイルコピーする方法は、
容量不足のため使えません。
- SRAMをクリアする
昔ウイルス騒ぎがあった時に配布されたzap.xを使ったり、
デバッガを使ったりします。
私は後者の方法で対処しました(その場合は3.の設定を先に行う必要あり)。
-fed0100 ed3fff 00
- SRAMを書き込み可能なよう設定する
デバッガなどを使って、$E8E00Dの値を$31に書き換えます。
-ee8e00d
00E8E00C FFFF :FF31
00E8E00E FFFF :^C
- SRAM($ED0100~)にch30_omake.sysをロードする
-rch30_omake.sys,ed0100
- SRAMを読取専用に戻す
デバッガなどを使って、$E8E00Dの値を$31以外にします。
(ただしパっと見は最初から$FFになっているように見えます)
-ee8e00d
00E8E00C FFFF :FFFF
00E8E00E FFFF :^C
- SRAMから起動するように設定する
switch.xを起動して、BOOTの項目を
RAM0 $ED0100
に設定します。
- 再起動する
そのまま再起動すると「エラーが発生しました。リセットしてください。」
と出てにっちもさっちもいかなくなりますので(私はこれで2時間悩んだ)、
[XF1]か[登録]を押しながらリセットしてください。
私は[XF1]で上手く行きました。
- メニューの設定を行う
まず「起動MPU選択」になるので、
(2) 68000を選択を選択します
(だってこれしかないんだもん)。
次にSCSIボードの選択になりますが、
ここではSCSI1を選択
(だってMach-2だったらこんな小細工しなくてもbootできるはずだし)
します。
そしてここからが重要なのですが、SCSIデバイス起動ID選択をする前に、
カーソルを下に動かして
「各種デバイス起動順序選択」
でSCSIの方がSASIより優先されるような設定にします
(要はSTD以外)。
これをやらないとSCSI起動時
「エラーが発生しました。リセットしてください」が出ます。
ここまで終わったら、起動ドライブを選択してください。
私の場合は問題無く起動できました。
現在までに判明している副作用
- MOの物理フォーマットができない。
色々フォーマッタをとっかえひっかえしたがことごとく駄目。
→まあ物理フォーマットは他機種でやればいいか。
どうせIBMフォーマット以外使わないし....
- SxSIでMOを利用している場合、
MOを挿入してから本体を起動しないとアドレスエラーが出て起動できない。
→結構不便。対策検討中。まあsusieを使えばよいのでしょうけど・・。
[トップページにもどる]
E-mail:
|