政府が小説や音楽の著作権保護期間を作者の死後70年に延長する方針と報じられる 29
ストーリー by headless
死後 部門より
死後 部門より
政府が音楽や小説の著作権保護期間を20年延長し、作者の死後70年とする方針を固めたと報じられている(YOMIURI ONLINEの記事、
日本経済新聞の記事)。
米国を含む12か国による環太平洋経済連携協定(TPP)交渉では、米国の主導により著作権保護期間を死後70年に延長することで大筋合意。日本はTPPが国内で効力を発する日を施行日として著作権保護期間の延長などを含む著作権法改正を行ったが、米国のTPP離脱により施行されていない。
一方、外務省が公開している日本とEUの経済連携協定(日欧EPA)に関するファクトシート(PDF)が昨年11月に更新され、著作権及び関連する権利について規定する内容に「著作物等の保護期間の延長 (著作者の死後70年等)」が盛り込まれている。
米国離脱後の11か国によるTPP11では著作権保護期間延長が凍結されているが、政府はTPP11への署名後に著作権法改正案を国会に提出し、TPP11の発効で施行する方向だという。ただし日欧EPAが先に発効すれば、TPP11の発効を待たずに施行する可能性もあるとのことだ。
米国を含む12か国による環太平洋経済連携協定(TPP)交渉では、米国の主導により著作権保護期間を死後70年に延長することで大筋合意。日本はTPPが国内で効力を発する日を施行日として著作権保護期間の延長などを含む著作権法改正を行ったが、米国のTPP離脱により施行されていない。
一方、外務省が公開している日本とEUの経済連携協定(日欧EPA)に関するファクトシート(PDF)が昨年11月に更新され、著作権及び関連する権利について規定する内容に「著作物等の保護期間の延長 (著作者の死後70年等)」が盛り込まれている。
米国離脱後の11か国によるTPP11では著作権保護期間延長が凍結されているが、政府はTPP11への署名後に著作権法改正案を国会に提出し、TPP11の発効で施行する方向だという。ただし日欧EPAが先に発効すれば、TPP11の発効を待たずに施行する可能性もあるとのことだ。
文化発展のためのパブリック vs 創作意欲 の構図 (スコア:2)
世界の足並みを揃える点についてはゲーム理論的な難しさがあるが、期限そのものの長短については文化発展のベストバランスのみを追求してほしい。
著作権者が延長を要求するなんてリニア中央の諏訪松本ルート要求並に当たり前の話であって、人類の利益と天秤にかけた上で釣り合わないなら、粛々と切り捨てられるべき。
Re: (スコア:0)
実際に延長を望んでいるのは、著作者の子や孫世代な気がする
Re:文化発展のためのパブリック vs 創作意欲 の構図 (スコア:1)
ミッキーマウス保護法 [bunkyo.ac.jp]
Re: (スコア:0)
もうこういう企業体としてIPに依存してるようなものは別の権利で保護した方がいいんじゃないのかね。
必要のないところまで巻き込みすぎでしょ。
Re: (スコア:0)
ほんとそう思う。
著作物全部じゃ無くてディズニーだけ保護する法律作れよって思う。
Re: (スコア:0)
人類の利益と天秤にかけた上で釣り合わないなら、粛々と切り捨てられるべき。
「人類の利益」が
「一部の人類のための利益」だったり
全人類だとすると
槍持った部族なんかも含まれますので
結局どこまでの「一部の人類のための利益」か
という話でしかないのではないでしょうか
EUはアメリカと要所要所で対立すると思っていたが (スコア:2)
EUはアメリカと要所要所で対立すると思っていたが、それは気のせいだった。
EU指令 [wikipedia.org]で、
EUも70年を推してるんだね。
Wikipedia孫引きだが、
この指令は、ベルヌ条約の当初の目標は著作者の没後2世代の間作品を守ることであって、そして50年はもうこの目的に対して十分ではないと指摘
無方式主義で50年、登録した場合は70年とするのがいいと思っていたが、
ベルヌ条約で無方式主義50年に対して、アメリカの登録主義70年の対立かと思っていたが、
ベルヌ条約派も70年だったとは。
古辞書ですら満足に読めないこんな世の中は (スコア:1)
新村出は1967年に亡くなったので、昨年末で死後50年を満了した。
「やったー 20年延長される前に2018年を迎えた! これでやっと『大言海』がパブリックドメインになるぞ!!」
と喜び勇んで年明けに国会図書館に聞きに行ったら、
「編集に関わった人のうち、没年が不明な著作権者がこれだけいる。この方々の没年がすべて明らかにならない限り館内閲覧しかできない」
と言われて見せてもらった紙は大言海を執筆した人とそれを校正した人のリストで、没年が明らかな人と不明な人とが色分けされていた。
20人は下らない没年不明者の数を見せつけられてただただ絶望感にうちひしがれたよ。
#ちなみに、これよりも後に発行された『大辭典』(平凡社)はPD化済。
言葉に貴賎なし、辞書に聖杯なし
Re: (スコア:0)
『南伝大蔵経』のように明確に失効したのが明らかなのに、出版社のいちゃもんで公開取りやめとなるケースもあり。
この国では憲法の上に、有識者が君臨するのか。。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1401/07/news120.html [itmedia.co.jp]
報復 (スコア:0)
旧連合国は著作権有効期間延長しない方が良いと思う。
そうでなくても著作権永杉。
作品ごとに発売・掲載後何年とかでいいじゃん (スコア:0)
んでシリーズものなら最終作品から計算とかだめなんかね
制作側が必要とするものは長く続けられてそれ以外の物はパブリックになってwin-winみたいな
Re:作品ごとに発売・掲載後何年とかでいいじゃん (スコア:1)
保護期間延長のためだけにシリーズものがむりやり延命されると、すばらしい作品にさえケチが付きかねない。
ただ、個人の死よりは、作品の発表を基準にしたほうが理に適ってるとは思う。人類の寿命が将来的にめちゃくちゃ伸びたり、金づるの著作権者の脳だけを謎の液体に浸けたまま生かし続けたりすれば、エラい人々も少しは本質的な問題に気付いてくれるかもしれない。
Re:作品ごとに発売・掲載後何年とかでいいじゃん (スコア:1)
イーゴリ・ストラヴィンスキーの『春の祭典 [wikipedia.org]』他の作品の本人による度重なる改訂は一部不快感を伴って受け取られていますね。
存命中改訂でさえ著作権を伸ばすためと受け取られるとこうなのに、死後もとなると利害関係によって合意がとれるものではなさそう。そこで強権発動なのか。
Re:作品ごとに発売・掲載後何年とかでいいじゃん (スコア:1)
もうちょっとだけ続くんじゃ
Re: (スコア:0)
クリスティ 「この作品は私の死後出版すること」
商業的価値のある奴だけ税金納めさせて延長がいい (スコア:0)
少なくとも有効利用するためにも倒産や若い頃活躍して引退したから消息不明で権利がいつ切れるのか不明な作品はなくして欲しい
あと面倒だから映画の著作権は公開から70年だけで旧著作権法の適用(著作権持ってる人の死後38年のいずれか長い方)を廃止して欲しい
あと戦時加算も計算が面倒だからこれ期に廃止して欲しい
Re: (スコア:0)
残念ながら条約や貿易協定により無方式主義を採用しなければならないのでね。厳密に言うと国内の著作物にだけ方式を課すことはできるらしいが、そんな自国だけ一方的に不利になるようなことをする国があるはずもないわけで
Re: (スコア:0)
著作権としては死後何年かで終了、その後は類似の新しい権利で保護、っていう方式はとれないもんかなー。
Re: (スコア:0)
まず最初の50年は必ず保証して、それが過ぎたら5年ごとに延長申請させる
申請があったら延長した回数に応じて高額になっていく手続き料を払えば延長、申請が無いか手続き料を払えないならおしまい
って奴が良いと思う。(期間は適当)
旧作の著作権を延長することは弊害しかない (スコア:0)
これは以前のTPPの議論の際にも出た話だが、改めてここに書いておく。
著作権は文化発展のため、より平たく言えば著作者たちにもっと作品を発表させる為にあるのだから、今後の作品により長い著作権を付与するべきという論調は一応成り立つ。実際に調査してみたら効果はほとんどないというが、理屈としてはまあアリだ。存命の作者の既存作品に遡及して適用、というのも、彼らにさらなるインセンティブを与えるという意味で許されてもいいかもしれない。
しかし、すでに死去した著作者にも適用されるというのはまったくもって意味不明。創造者にインセンティブを与えるという目的とは完全に別方向に行ってしまっている。
この部分だけでも日本政府は断固反対して欲しい。
・・・と言いたいのだが、もう手遅れなんだよな。
Re: (スコア:0)
子孫のために広い家土地を残すのと、子孫のために有価証券や金という形で資産を残すのと、子孫のために頑張って書いた版権を残すの、3つめだけが否定されるべきっていう根拠もあるのかどうか。
相続というシステムそのものを根っから否定するなら兎も角、著作権や、それに付随する知財権だけ、権利でありながら相続できてはいけない、というのは、ちょっと無理があるんじゃないかな。
Re:旧作の著作権を延長することは弊害しかない (スコア:1)
まったくその通りだと思う。
ただ、しかるべき保護期間を、既存の保護期間という先入観なしで考えるなら、たとえば特許の20年に比べて著作権が「死後」で、かつ70年も必要な合理的理由はあるんだろうか。
特許も著作権も、天秤のもう片方には、パブリックにすることによる人類の利益があるのよね。
Re: (スコア:0)
20年前のテクロノジーは下手したら無価値になりかけている恐れがあるが
文学作品だの映画だのは70年どころか700年後だろうと当時と同じかもしかするとそれ以上の価値を保っていると想定できる
Re: (スコア:0)
長期間価値を保っていられる著作物なんて一握りどころではなく一摘みだよ。
半分くらいは20年もあれば忘れ去られるんじゃ無いかな。
忘れ去られたまま保護は続いて発掘される前に作品に関する記録が消えてしまうだろう。
青空文庫 (スコア:0)
青空文庫の公式では反対声明しか見つからず、「もしなったら」は書かれていなかったので別記事から(古いですが)
TPPの著作権保護期間20年延長で「青空文庫」はどうなる? [thepage.jp]
今公開できていない作品は、特別な許可がなければ 20 年間は死蔵ですね。
(すでに書き起こしが終わっていて、公開待ちのもあるはずなので)
公開しているものも、遺族から「取り下げてくれ」と依頼されたら、下手に争うよりは取り下げる動きになるのではないかと思います。
# 30 円の憶測レベルですので、
# 皆様方においては、慌てて Web クローラーで根こそぎ収集など、sraded されませんように
Re: (スコア:0)
映画の著作権が伸ばされたのが15年前で、2024年から1954年以後の作品から順次再び切れ始めるけど、20年ってそんなに長くないな
そういえば映画は1953年問題(施行が2004年1月1日だったので2004年1月1日に著作権切れる1953年の作品は著作権切れになるのかならないか争いになった。裁判の結果は延長されないという判断)があったけど、今回は施行日は1月1日回避するのかな?
*ィズニーのロビー活動の賜物 (スコア:0)
今ごろ*ッキーマウスの著作権が切れていれば、某クソアニメでも堂々とパロディができたでしょうに・・
Re: (スコア:0)
蒸気船ウィニーは日本では既に著作権切れている件について
Re: (スコア:0)
でも海外でも円盤売りたいだろ?