| 最近のコメント 10 |
| ★3 | ネオン・デーモン(2016/米=仏=デンマーク) | 美は、自らが望まぬままにその魅力で怪物を誘い、怪物は美を呑み込んで我がものとしようと望む。部屋=身体。壁と、滑らかな肌。ドアを開きまた閉ざすことと、処女性。 [review] | [投票(2)] |
| ★3 | ある天文学者の恋文(2016/伊) | 星からの光。小舟で向かう島。恋人との年齢差。その彼には家庭が。「カミカゼ」行為によって垣間見る向こう側。そして、時空間的な隔たりの向こうから届くビデオメッセージ。 [review] | [投票(1)] |
| ★2 | シークレット・オブ・モンスター(2015/英=仏=ハンガリー) | 重厚そうな画と不穏そうな音でゴリゴリ推して参るコケ脅し的演出から漂う芸術家気取りが鼻につくが、実際には画面内で何事かが起こっているという気配が希薄で、映画自体が癇癪を起しているかのよう。 [review] | [投票] |
| ★1 | Seventh Code セブンス・コード(2013/日) | 『アデルの恋の物語』ですかと思わす一方的な恋に狂う前田敦子がガラガラと喧しい音を響かせて引き摺るキャリーバッグが甲虫の背のように彼女と一体化して見える、そのモンスターぶりに期待させる序盤からの失速。 [review] | [投票(1)] |
| ★2 | ダゲレオタイプの女(2016/仏=ベルギー=日) | 黒沢清が「ダゲレオタイプ」と「女」を撮るならこうだろう、という予想の範囲内に過ぎないという文句は矛盾しているだろうか。清の映画でこのタイトルだと知って観ているのだから。 [review] | [投票(1)] |
| ★2 | クリーピー 偽りの隣人(2016/日) | 香川照之が唐突に、竹内結子に「僕と旦那さん、どっちが魅力的ですか」と訊ねる時、竹内と共に観客もまた自らの内に揺らぎを感じるべきであり、竹内が号泣する姿にも、香川への憎悪なのか愛着なのか、その揺らぎに観客は襲われるべきなのだ。 [review] | [投票(4)] |
| ★4 | アンダー・ザ・スキン 種の捕食(2013/英=米=スイス) | 皮膚。外部と内部を隔てつつ接触させる界面。恐らくは人間ではない何者かである女(スカーレット・ヨハンソン)に寄り添うカメラは、人間界を異邦として映し出す。それはまた、僕ら自身にもときに訪れる離人感を思い出させもする。 [review] | [投票(2)] |
| ★2 | るろうに剣心(2012/日) | 実写とマンガ性の折り合いのつけ方が気に入らない。ワイヤーアクションは人間離れした業というより人間ではない動きで、故に人間的情念としての表現から逸脱する。佐藤健が甘ったるい好青年振りで「おろろ」とか「ござる」と言う台詞回しも気色悪い。 [review] | [投票] |
| ★3 | るろうに剣心 京都大火編(2014/日) | 喧嘩男のデカウェポン面白アクション封印は寂しいが、神木の縦空間を活かしたアクションは嘘くさいながらも見所。新キャラ登場や変転する舞台等、見応えはシリーズ一。だが大火と言いながらそのスペクタクルを見せない詐欺性。 [review] | [投票(1)] |
| ★3 | アイアムアヒーロー(2015/日) | ゾンビ映画としての遠近法(空間的、社会的)が未到達に終わったのが惜しまれる。 [review] | [投票(2)] |