眞子さまと圭さん、外野が騒ぐ必要はない
プレジデントオンライン / 2018年2月12日 11時15分
■結納の1カ月まえに、なぜ延期なのか?
「秋篠宮眞子さま、婚約破棄」
こんな見出しがスポーツ紙や週刊誌に出る日が来るのだろうか。
2月6日、宮内庁は秋篠宮家の眞子さんと小室圭さんの結婚式が延期になったと発表した。結納に当たる「納采の儀」が約1カ月後に近づいているこの時期になぜ?
さらにお2人の「お気持ち」を公表した中に、「秋の結婚までに行う諸行事や結婚後の生活について、充分な準備を行う時間的余裕がない」「充分な時間をとって必要な準備を行うのが適切である」という文言があり、さまざまな臆測を呼んでいる。
結婚式は11月4日、帝国ホテルで開かれる予定だったから、時間的にはまだ充分ありそうだが。再来年まで延ばせば「永過ぎた春」になるかもしれないと心配するのは、年寄りの余計なおせっかいか。
事の発端は昨年12月11日に発売された週刊女性だった。タイトルは「秋篠宮家はご存知か! 眞子さまの婚約者・小室圭さん母『400万円』借金トラブル」。
小室さんの母・佳代さん(51)が、以前付き合っていた男性から、圭さんの国際基督教大学(ICU)の授業料や留学費用、生活費を“援助”してもらっていたが、男性側からそのおカネを返してほしい、佳代さん側は贈与だったはずだから返さないと、もめているという話である。
この時はさほど話題にならなかったようだが、コバンザメのような週刊新潮と週刊文春がこの記事に食らいつき、「『海の王子』母親の430万円『援助交際』トラブル」(『週刊新潮』2/1号)、「秋篠宮家 眞子さま婚約者 小室圭さんの憂い」(『週刊文春』2/1号)と報じ、ワイドショーが取り上げたからたまらない。
瞬く間に全国的関心事になってしまった。
■1人息子に「最上の教育」を受けさせたい
新潮、文春によると、相手の男性は60代後半の外資系商社マン。亡くなった佳代さんの夫・敏勝さん(横浜市役所土木課勤務)と件(くだん)の男性が顔見知りで、今度1度飲みましょうと約束していたが、敏勝さんが亡くなってしまったため、連絡が途絶えてしまった。
その後、共通の知人が開いた会で2人は知り合い、敏勝さんが亡くなったことを知らされる。長男・圭君にパソコンの知識を教えたりすることから、2人は親しさを深めていったという。
しばらくして、佳代さんから「母子家庭といわれるのが嫌なんです」と聞かされ、彼も離婚して子供も独立していたので、「それなら」と応じ、婚約することにしたのだそうである。
その男性によると、圭さんは母親を「お母さま」と呼び、佳代さんは1人息子の教育に熱心で、「最上の教育」を受けさせようとしていたという。
そのためのICUへの入学費用、アナウンススクールの授業料、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)への留学費用は、その男性が出していたそうだ。
しかしそのうち、生活費まで求めてくる佳代さんを見ていて、彼女との結婚は難しいと考え、男性側から「婚約破棄」したというのだ。
■新潮は「いわば広義の『援助交際』といったところか」
別れて1年ぐらいたってから、男性から佳代さんに手紙を送り、用立てたおカネを返してほしいと書いた。すると、佳代さんからすごい剣幕で電話がかかり、「おカネはもらったものです」「返せたとしても月に1万円くらい」といってきたというのだ。
総額430万円超になるそうだ。男性はその後、家のローンが払えなくなり、引っ越しを余儀なくされたそうである。
新潮は「いわば広義の『援助交際』といったところか」とまでいっている。いくら何でもいい過ぎではないかと、私は思うのだが。
これだけなら男と女のよくあるトラブルだが、件の男性の知人によれば、圭さんの米国留学の際、佳代さんはこういったという。
「アメリカにはホームレスみたいな人が大勢いるから近付いちゃダメ。結核がうつるから」
間の悪いことに、秋篠宮紀子さんは現在、結核予防の知識向上などに取り組む公益財団法人「結核予防会」の総裁を務めているのだ。
■美智子皇后の憂慮、秋篠宮家の不信感
週刊女性(2/20号)によれば、こうした雑誌の記事が美智子皇后の目にとまったというのだ。
「美智子さまは、皇室記事をほとんどチェックしていて、今回の借金トラブルにも憂慮されているようです」(皇室ジャーナリスト)
こうした報道が出る中、小室圭さんが秋篠宮に、「この件はまったく知らなかった。直接説明したい」と申し出たという。
「しかし、秋篠宮さまは申し出に対して“結構です”と、はっきり断られたんです。その際の秋篠宮さまは、圭さんのことを信用しているから断ったというご様子では、なかったそうです」(宮内庁関係者)
圭さんは米国留学から帰ってきたとき、その男性のところへ「ありがとうございました」と直接伝えているそうだから、知らなかったというのは無理があるようだが、そうとでもいうしかなかったのだろう。
宮内庁は、「延期は母親の金銭トラブルが影響しているのか」という記者からの質問に、「そんなことはない」と答えている。
だが、美智子皇后の憂慮、秋篠宮の不信感が、結婚延期につながったのだとすれば、2人の前途はそう明るくはないかもしれない。
■紀子さまと秋篠宮さま、知られざる結婚の経緯
眞子さんは圭さんへの愛を貫けるのか、注視したい。私は、秋篠宮家の2人の姉妹は、母親の紀子さん似ではないかと思っている。
そうだとすれば、眞子さんは、見かけによらず芯の強い女性であるはずだ。
私はひょんなことから、紀子さんが秋篠宮と結婚する経緯を知ることになった。彼女は帰国子女だが、私の知っているNHKの解説委員氏の娘も帰国子女で、学習院で紀子さんと親友だったのだ。
失礼ないい方になるが、紀子さんは向上心旺盛で、親友にはかなり前から、秋篠宮と交際すると宣言していて、そのためには労を惜しまなかったそうだ。
見事にその願いが成就し、結婚することが決まった時には、件の親友に電話を掛け、電話口で「やった~」というようなことを大声でいっていた。そう解説委員氏から、娘の言葉として聞いていた。
■ナマズの研究と称して、タイへしばしば旅行
だが、学習院時代から女性にモテたといわれる秋篠宮は、結婚してからもいくつかの艶聞情報が流れた。なかでも、ナマズの研究と称して、タイへしばしば旅行をしていた。1人で出かけることもしばしばあった。
クリントン米大統領が来日した時にも、宮中晩餐会をタイ旅行中で欠席したことが話題になった。タイ人の女性と付き合っている、いや、タイの国王の娘と恋愛関係にあるという噂が、われわれの耳にも入ってきた。
その頃は週刊現代編集長だったと思うが、記者をタイへ取材に行かせた。真偽のほどは確かではないが、それらしい女性を特定したという報告が来た。
そこで、ダメ元で秋篠宮にそれをぶつけようと考えた。今考えれば、無謀というしかないが、軽井沢で静養しているという情報があり、私が取材のお願いを書き、ちょうど軽井沢へ行く用があったので、私が持っていくことになった。
だが、いくら探しても秋篠宮には出会えなかった。そこで、秋篠宮が泊まっているホテルへ行って、フロントで秋篠宮さまに渡してくれと頼んだ。
■秋篠宮さまから筆者に届いた「手紙」の内容
返事が来るとは期待していなかったが、10日ほどたってからだったか、私宛に秋篠宮から手紙が来たのだ。
驚いて開けてみた。内容は、そうした噂があることは承知しているが、まったくそういうことはない。だが、これからはそうした噂が出ないよう身を慎む、というようなことが書いてあったと記憶している。
いい人だな、そう思った。同じ頃だったと思うが、紀子さんと秋篠宮の仲がこじれて、紀子さんが実家に帰っているという情報があった。
これも私が記者と一緒に、確か学習院大学の裏手にあった寮に住んでいる紀子さんの父親から話を聞いたことがあった。
やさしい学究肌の人だった。不躾な質問に嫌がりもせず、時に笑いながら話してくれた。
若い2人が時々夫婦げんかすることはあるようだ。だが、しばらくすると仲直りしているから心配はしていない。
秋篠宮の浮気については、そうした噂はあるようだが、私にはわからない。
■秋篠宮家はトラブルへの耐性をもった家庭
やや気が強くしっかりした女房と、少し頼りないが優しい亭主。皇族もわれわれ下々も、夫婦の生活はそう変わらないようだ。心がホッコリしたような気分で、帰途についたことを覚えている。
長い夫婦生活の間には、多少の波風はどこの家でもあるが、秋篠宮家はそうしたトラブルへの耐性をもった家庭である。
紀子さんが、長男・悠仁さんを産んでから、秋篠宮家を取り巻く環境はガラッと変わった。皇太子夫婦に男の子がいないため、今の制度では、現皇太子が新天皇になり、退位した後は、悠仁さんが天皇になり、紀子さんは皇太后になる。
そういうこともあってか、このところ紀子さんバッシングが激しい。東宮に比べておカネが少ないことをこぼしていた。女官たちを怒鳴りつけた等々。なかには、雅子妃が皇后になっても、病のため公務を続けられなくなり、新天皇は早く引退するのではないか。それを紀子さんは狙っているなどと、心無いことを書く週刊誌まである。
だが、心の強い紀子さんは、そんな風評などに惑わされたりはしない。自分の信じた道を行くはずだ。
■父娘2人の「ハンガリー旅行」で話したこと
眞子さんは父親っ子だという。父親が好きで何でも話せるそうだ。
先の文春の秋篠宮の記事中に、こういう場面がある。
昨年8月、秋篠宮と眞子さんはハンガリーへ私的な旅行をした。
結婚をひかえた長女と父親の水入らずの時間。ハンガリー建国記念日の祝いで花火が上がった。秋篠宮が「行くぞ!」といってホテルを飛び出していった。眞子さんもその後を追いかけ、ドナウ川の川縁の群衆の中で、2人並んで花火を見上げていたという。
まるで小津安二郎の映画『晩春』(1949年公開)の1シーンのようではないか。あの父親は男やもめだったが。
眞子さんは今回のトラブルについても、秋篠宮にすべてを打ち明け、助言と強い支えをもらっているはずだ。他人が心配することはない。
(ジャーナリスト 元木 昌彦 写真=時事通信フォト)
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