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実はF2層が支持 実録路線好調のフジ 今度は林真須美死刑囚の長男が告白「普通の母親だった」

「報道スクープSP激動!世紀の大事件V」で和歌山毒物カレー事件の林真須美死刑囚の長男にインタビュー(C)フジテレビ
Photo By 提供写真

 実録路線が好調のフジテレビは27日、大事件の新事実を掘り起こす特番の第5弾「報道スクープSP激動!世紀の大事件V」(後9・00)を放送。和歌山毒物カレー事件(1998年)の林真須美死刑囚の長男が母への本心などを打ち明ける。再現ドラマを交え、真相に迫る。

 事件当時、夏祭りの日は10歳、両親逮捕時は11歳だった長男は現在30歳。今回のインタビューは11月初旬から中旬にかけ、和歌山市内で複数回、行った。

 長男は夏祭りをやめ、カラオケに行くことになった事件当日の記憶をはじめ、我が家に大金があり、札束を積み木のようにして遊んだことや、保険金を得るため、父(林健治氏)が階段から落ちて負ったケガをバットで殴り、交通事故にしようとしていたことなどを明かす。両親逮捕後は児童養護施設に送られたが、素性がバレていたため、いじめに遭った。高校在学中の17歳の時、施設を抜け出し、公園にあったオブジェの空洞で寝泊まりしたことも。アルバイトを始めても事実上解雇されるなど、殺人犯の息子として壮絶な人生を送った。

 ディレクター歴15年の同局・尾崎浩一氏は、企画意図について「当時、テレビからこの事件を眺めていた自分にとって、林真須美死刑囚は詐欺師の大量殺人犯でしかありませんでした。今回、長男と会う機会を得て知ったのは、真須美死刑囚も母親だったという当たり前のこと。そして、大量殺人犯の母を持つ彼の壮絶な現実でした。日本中が注目したあの事件の誰も知らない内側の出来事。そして、息子に待ち受けていたその後の地獄の日々誰もが知るあの事件を全く違う視点で伝えることで、得られる教訓があると考え、企画しました」と説明。

 「今回、取材を進める中で、事件関係者の口の重さに苦労しました。また、皆が知っているあの事件を長男はどう見ていたのか。事件から19年、母親や事件と長男はどう向き合い続けてきたのか。加害者家族という視点に終始することにこだわりました」と明かした。

 印象に残ったのは「僕の10年間見てきた母親は普通の母だった」という言葉。「その母の記憶と事件という現実のギャップが今も彼を苦しめ続けていると感じました。また、母親を信じると捉えられる発言をする時、今もなお苦しまれているご遺族や被害者の方々の存在を考え、言葉を選びながら話す姿が印象的でした」と振り返った。

 10月7日に放送した実録ドラマ「衝撃スクープSP30年目の真実〜東京・埼玉連続幼女誘拐殺人犯 宮崎勤の肉声〜」(後9・00)が11・4%、2002年に発覚した北九州連続監禁殺人事件の犯人の息子(24)をメディア初インタビューした「ザ・ノンフィクション」(日曜後2・00)の「人殺しの息子と呼ばれて…後編」(10月22日)が番組7年半ぶりの2桁10・0%と好視聴率をマークした(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 フジは一連の実録ものが好調な理由について「取材が行き届いて見応えがあったことや、高齢者に向いたソフトという見方もありますが、そうした側面だけではないと思っています。いわゆる宮崎特番の数字(11・4%)を支えたのは、実はF2層と呼ばれる35歳から49歳の女性層です。『人殺しの息子と呼ばれて』にも言えることですが、『これまであまり見たことがない』テーマであり、今、この時期にあえて扱った“新しさ・意外感”だったのではないでしょうか」と分析している。

[ 2017年12月27日 11:00 ]

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