一昨日(23日)、帰宅後の給餌時にメインの150cm水槽内を見ていたところ、白い粒が水槽内を浮遊しているのに気付きました。
この白い粒は直径1.5mmぐらいの球状の形をしていて、3~4個ぐらいがくっ付いたまま浮遊していました。
良く見ると、濾過槽への入り口の所やフィルター部でも数個確認できました。
どう見ても卵ですが、飼育水の濁りも無いので(オスの放精の可能性は無い)、無精卵です。 昨年、ブログ仲間のteRuさんのところでも確認されたダトの卵と同じです。
また、タイのダトニオ繁殖に関する文献で見た写真ともほぼ同じような感じでした。
ではどの子の??ということになりますが、恐らく3匹のダトの1匹(マムアン嬢)のものであると思います。
このマムアン嬢は最近、お腹が膨らみ始め、ブラックバスのスポーニング前の状態のように産卵口部分が丸く赤くなってきていたので、卵巣が成長して来ているなと思って観察していた所でした。
ただ、ダトニオの産卵については1回に約10万個の卵を産むので、今回の数十個レベルの放卵というのは、いわゆる『産卵』と言うのではなくて、偶発的に『漏れた』という状況だと思います。
タイ国内のいろんな機関で行われているダトニオの繁殖プロジェクトのデータを見ても、乾季に入る11月ごろからスポーニングの兆候が見られて、暑くなる前の2、3月に産卵するケースが多いようです。
卵は水中に7万個から10万個単位でばら撒かれ、水面にも浮遊し、オスが放精すると水がかなり濁るようなので有精産卵であればすぐに目視確認できるようです。
余談ですが、繁殖プールで卯化した稚魚は数時間でまずヨーサックを吸収して稚魚らしい形に成長していくようですが、10数時間以内に10万匹の殆どが菌にやられて死滅してしまい、生き残るのはゼロから数匹程度というのが現状のようです。
産卵自体に関しては、スポーニング時期直前にメス親に産卵促進ホルモン注射やビタミンEの投与をすることによって比較的容易にできるようですが、産卵後の稚魚の生存率を上げることが課題のようです。
何とか国を挙げてのダトニオの繁殖量産に成功して貰いたいと思います。
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この記事に
kengoさん、
ダトのお腹の卵巣は大きな明太子のような感じです。
卵もイクラ等と同じようなサイズです。
でも生む数は半端でないほど多いですね!
2011/8/25(木) 午後 8:43
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teRuさん、
確かにタイでのダトニオ情報は調べると沢山ありますよ。でも、全てタイ語で検索しないとダメなのが難儀です(泣)
産卵時期の2、3月と言うのは、乾季の終わりで暑期直前です。
日本で言うと5、6月ぐらいの夏前の時期です。
繁殖個体のオス・・・スポーニング前に混泳させているようですが、注射まで打つかどうか??は分かりません。錦鯉のように人工受精出来れば良いのですが、卵の数も多いし簡単ではないのでしょうね。
また情報あればアップしますね。
2011/8/25(木) 午後 8:50
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ダトニオさん、
タイ政府も水産資源の一つとしてダトニオの繁殖ができれば輸出も出来るし、国益にも繋がるということで取り組んでいます。
何とか絶滅する前に成功して欲しいです。
2011/8/25(木) 午後 8:52
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masaさん、
きっとその子もメスなんでしょうけど、抱卵しても産卵機会がなければ生まないようですから、気長に行きましょう。
masaさんのタンクは唯一日本でダトの繁殖が出来そうなスペックだと思っていますから!
ウンコでないことを祈っています(笑)
2011/8/25(木) 午後 8:56
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ちょーさん、
確かに現在流通しているプルケールは全て乱獲のたまものです。
昨年プルケールの幼魚が沢山出回ったのも6年振りだそうですからこの先もあるかどうか??生息地の開発も進むばかりでしょうから・・
繁殖が成功して欲しいと思っています!
2011/8/25(木) 午後 9:00
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akitoさん、
確かに漏れたとは言え卵ですからね! でも本当に10万個の卵を撒き散らかされると水槽内はグチャグチャでしょうね(笑)
繁殖の成功を願っています!
2011/8/25(木) 午後 9:02
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KENさん、
まだまだお腹の中には明太子がありますよ!卵巣はまだ成長段階だと思いますので、これから更にお腹が膨らむと思います。
卵はやはりオスの放精が無い限り稚魚になることはないですから残念です。
2011/8/25(木) 午後 9:05
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マサナリさん、
現状を見ても、仮に繁殖が成功しても今すぐ値段が暴落する事は無いでしょうから大丈夫ですよ。
そう言えば、数十年前にはシャムタイガーの幼魚1匹、200円ぐらいだったそうですよ(驚) タイでの話しですが。
2011/8/25(木) 午後 9:08
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olvasさん、初めまして。コメ有り難うございます。
タイでも国益となる水産資源ですから、いろんな機関がダトニオの繁殖の研究も行っています。 個人のファームなどでも同様です。
近い将来に普通に買えるようになって欲しいと思います。
2011/8/25(木) 午後 9:11
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大龍宝さん、
凄そうですか!!
というより、大量繁殖が出来れば凄い事件になります(笑)
2011/8/25(木) 午後 9:14
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ウチのも卵出す回数がやたらに増えてます。
太り過ぎで卵巣が圧迫されて、餌食うと卵が押し出されて出ちゃうかの如く(笑)
カラプロとテキサスが喜んで食べてます。
2011/8/25(木) 午後 9:54 [ ナリケン ] 返信する
はじめまして!以前から、読ませてもらってました。
ダトニオの卵ってこんなに小さいのですかー。驚きました。
ということは、多くの魚の餌になり、残りが大きくなる。ということですかね?
国で取り組んでも、うまくいかないということは、かなり難しいでしょうね。
そこに日本人が関わって成功できたら、日本だけ特別枠で、
他の国より輸入増えるかな。なんて思ってたりw
2011/8/25(木) 午後 10:55
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こんにちは(^。^)kooです
卵をみつけると、無理とわかっていても
育ってくれ~~と思ってしまいますね(;^ω^)
自分・・密かに、プラスワンの繁殖狙ってます(*´・∀・`*)ゞ
でも・・無理っすよねぇ_| ̄|●
2011/8/26(金) 午後 3:22
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ナリケンさん、
それは凄い!!
何とかものにしたいですが、課題はオスの方ですね。 オスもパンパンに太らせて夢精でもさせたいぐらいです(笑)
カラプロにしてみれば高級な餌ですね(汗)
2011/8/26(金) 午後 10:17
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マサキさん、はじめまして、コメ有難うございます。
沢山生むということは、それだけ生存率も低いのでしょうね。
ダトの繁殖には諸外国の研究員もかかわっているようですが、他にもいろいろあるようで予算が足りないのかもしれません。
個人のファームでの成功例も有りますから、国が絡むのならもっと大掛かりにやって欲しいと思います。
過去のダトニオの出荷先は日本、台湾、香港(中国)、シンガポールなどが中心のようですよ。
2011/8/26(金) 午後 10:22
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kooさん、
確かに卵を目の前にすると、生まれてくれ!と思いますね。
ダトもグッピーのように簡単ならいいんですけど・・・残念です!!
他力本願しかありません。
2011/8/26(金) 午後 10:26
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繁殖個体 10万匹生まれて0~数匹とは・・・・・・
何の菌なんですかね?自然の河や池のが菌多そうですが、
なぜ繁殖は難しいのか、
自然界とは 何が大きい違いなんですかね~?
ちなみに、ミクロ、日本では結構、飽和状態wみたいですが、ミクロもワイルドなんですよね?
2011/8/28(日) 午前 1:06
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tigerperchさん
繁殖成功させてほしいです。
ダトニオの繁殖は本当に大変なんですよね!
良い感じのオスがいるといいですね~(^o^)
2011/8/28(日) 午後 5:55 [ Hiro ] 返信する
aro78さん、
ダトの稚魚が無事に成長するには、水質、環境が大事なんでしょうね。 フォーバーとプルケールは生息する場所にも大きな差があり、フォーバーは流れがある岩礁地帯、プルケールは沼湖。 開発や環境破壊でだんだんプルケールの稚魚が育つ場所も無くなったんでしょう。 プラスワンも一時、2cmぐらいの幼魚が大量に入荷しましたが、最近はあまり入荷もないようですからワイルドだと思いますよ。
ショップでは生かす程度にしか餌を与えないのでいまだに小さい個体がいますね。
2011/8/28(日) 午後 6:31
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Hiroさん、
水槽内での繁殖成功例がまだ無いようです。
産卵にいたっては神経質なんでしょうね。
マグレでも成功すれば大ニュースなんですけどね!!
2011/8/28(日) 午後 6:34
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