5社同時に働いてみて分かったこと
こんにちは、出稼ぎ労働者のところてんです。
気が付いたら社長になってしまった(前回の記事)ので、会社の運転資金を稼がないといけないため、最近は外部の会社からお仕事をいただいています。
来るもの拒まずで全力でアクセルを踏んでみた
週3で外部に出て、週2で自社の仕事をする、という感じでトントンで回しています。
何か案件があれば、適当に声を掛けていただけると遊びにいきます(有償)
前回の記事に、上記のようなことを書いておいたら、気づいたら案件が増えていくわけですね。
現在は、開発案件1、機械学習案件1、コンサル案件2、ゲームディレクター1、記事執筆のライター案件2、といった感じです。隔週で行っているところもあるので、最近は、週4.5日程度外部に出稼ぎに出ています。
あとは今月はとあるコンテスト審査員(守秘義務でにゃーん)の案件がスポットで入っています。
それから自社の開発がちょろちょろ。
ストレス度ゼロのフルパワー勤務
5+αの会社で同時に働いているわけですが、このような働き方をしているとどうなるかというと、仕事をいただいている会社から「難易度が高いが、何ができたら正解かがわかりやすい課題」が降ってきます。
また逆に、利害関係の調整や、各種雑用といった案件は、週一の勤務では行うことができないため降ってきません。(もちろん、雑用には見合わない単価で契約しているので、雑用を投げたら損です。)
するとどうなるかというと、私は客先に伺って、全力で脳みそを回転させているだけで、気づいたら仕事が終わっている、という状態になっています。最近は毎日がフロー体験なわけです。(フロー体験については、提唱者のチクセントミハイの著書を参考)
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自分が傭兵ではなく正社員だったら?
週一の傭兵として出稼ぎに出ていると、伺った会社で自分が正社員だったらどうなるんだろう?と考えることがよくあります。
そしてそのたびに、「週5で勤務しても、今の週1勤務と同じ成果しか出せないな」と思ってしまいます。
正社員として働いていると、一日のうちに満足にコードを書けたり、ディスカッションできたりするのは、2時間がせいぜいです。その他は、会社運営に必要な利害調整やら、ミーティングやら雑用やらに費やされてしまうでしょう。
私が、「難易度が高いが、何ができたら正解かがわかりやすい課題」を引き受けているということは、その裏側では「何をしたら正解か分からない仕事」というものが溢れかえっているわけです。
ワークアズライフ
最近、落合陽一氏が提唱している、ワークアズライフという考え方があります。
従来の「ワークライフバランス」とは、仕事=ストレス、仕事以外=非ストレスという二分論から生まれた考え方です。しかしこれは典型的な「誤った二分法」です。
誤った二分法(あやまったにぶんほう、 英: false dichotomy)あるいは 誤ったジレンマ(英: false dilemma)は非論理的…ja.wikipedia.org
仕事はストレスを受け、非仕事は非ストレスであると定義するため、ワークライフバランスは、お金を稼ぐこと=ストレスである、という状態になってしまっているわけです。
ワークアズライフを乱暴に言うと、ストレスレスで働ける仕事を見つけて、そこを中心に活動していきましょう、そうすれば無限に働けるよという話である。
傭兵によるワークアズライフの実現
正社員から離れて傭兵になると、「難易度が高いが、何ができたら正解かがわかりやすい課題」が降ってくるので、脳みそフル回転でストレスレスでワークアズライフの実現はできるよ。
と言いたいところですが、そうも言ってられないなぁというのが最近の感覚です。毎日が全力で脳みそぶん回して、毎日がフロー状態は確かにストレスレスですが、その分疲労も半端ないわけです。
ふつうに働いていたら、ここまで密度が高い働き方は逆にできないため、疲労がここまで溜まることもないのだ、とはたと気づいた。
正社員はストレスと疲労のバランスが取れていたわけだ。
傭兵でストレスレスになった結果、疲労のマネジメントをどうするか、というのが次の問題になってきます。ストレスのマネジメントはストレス源から離れることで実現することができますが、疲労のマネジメントは難しい。
何もしないで疲労回復するというのは、時間を無駄にしているという罪悪感を生んでしまって逆にストレスになってしまいます。
あと、1社でもストレスな案件があると、その仕事が他の仕事に対してストレスを波及的に及ぼして、ドミノ的にストレスが増えていきます。
「あの会社の案件どうしよう」という気持ちが常に心の片隅に残って、他社の仕事が手につかなくなり、それがさらにストレスを生むわけです。
そのため、傭兵によるワークアズライフは、うまく回っている間は良いですが、歯車がかみ合わなくなった瞬間に一気に破たんするのが見えていて、あまり人に勧められるもんじゃないな、と思っています。
まとめ
5社同時に働くと、ストレスが減って収入が上がった。
「難易度が高いが、何ができたら正解かがわかりやすい課題」を捌ける腕力があるなら、複数社の案件を同時に回したほうが儲かるし、ストレスレス。
複数社の同時案件は、ワークアズライフを実現しやすい。
ワークアズライフを実現した結果、ストレスよりも先に疲労で死んだ。
ストレスと疲労は別軸の概念だった。
自分の会社のお仕事つらいめう、事務作業つらいめう。
自社の仕事は「何をしたら正解か分からない仕事」だらけめう。
税金よくわからないめう。
飯田橋の近くのビルを「ゥァア゛ーッ」したい。