米国株の株価調整局面における底を打つまでに要する期間に関する話題です。今まさに調整局面を迎えている最中でもあるため、多かれ少なかれ関心のあるテーマではないかと思いますがいかがでしょうか?
そこで今日は、米国株代表としてS&P指数連動ETFのIVVの株価データを活用し、リーマンショック後の主な調整ポイントについて、株価が底を打つまでの所要日数を確認してみたいと思いますので、新規投資だけでなく追加投資を検討している方はご参考ください。
直近10年間における大型の株価調整ポイント
以下はIVVの直近10年間の株価チャートですが、リーマンショック以降で言えば、現在発生している調整以外に3回の大型調整(赤丸部分)が発生していることが分かります。
今回ノミネートした調整は、「直近高値から底値まで10%以上下落していること」、さらには「次なる上昇局面を迎える前段階の調整であること」という2つの条件を共に満たしているものを対象としました。
※stooq.comの株価データを使用
ブログやツイッターなどでは暴落扱いされているケースが見受けられますが、このグラフを見ると、現在発生している株価下落も定期的に繰り返される調整の範囲内であることが、何となくお分かりいただけるのではないかと思います。
スポンサーリンク
各株価調整ポイントにおける底入れまでの所要日数
上記の3つの各株価調整ポイントについて、直近高値を1日目として底値を記録した日までの日数をカウントした結果が以下の通りです。
2010年4月23日 105.84ドル
2010年7月2日 88.915ドル(50日)
2011年7月22日 118.13ドル
2011年10月3日 96.958ドル(51日)
2015年12月4日 201.27ドル
2016年2月11日 176.68ドル(47日)
カウントの方法により多少の差は出るものの、今回の方法でカウントしてみると、赤文字で書いた通り概ね約50日後に底を打っていることが分かります。なぜ50日後なのかは私には分かりませんが、大方機関投資家の事情が関係しているのでしょう。
約50日後に底入れする真の理由は別として、仮にこれが再現性のある法則であるとするならば、大型調整の開始から50日後が新規投資や追加投資を行う上ではベストなタイミングだと言えます。
実際にはそこまで単純ではないはずですが、私も含め素人投資家がアレコレ難しく考えて投資タイミングをはかっても底値で投資できることが少ないことを考えれば、何も考えずに50日ルールで投資してみても良いのかもしれません。
現在発生している調整局面における底入れ日は?
それでは最後に、今月に入り始まっている調整について今回ご紹介した底入れルールを踏まえた予測をしてみます。現在の調整が、今回の条件に当てはまるか否かは終わってみないと分からないため、該当するものとして考えます。
今回の調整における日数カウントのスタート地点を同じように設定すると、直近で高値を付けた先月1月26日となり、その日を含めて50日後が底値を迎えるタイミングになるため、底入れのXデーは4月5日前後ということになります。
2018年1月26日 288.66ドル
2018年4月5日 底値(50日)
いかがでしたか?あまりにも短絡的過ぎて信頼性に欠ける底入れルールではありますが、もし暇な方がおられましたら、この説が立証されるかどうか、4月第1週目以降の株価に是非注目してみていただければと思います。