2017年観て面白かったおすすめ旧作映画25選!
どうも、アバウト男です!
去年2017年は新作映画より旧作を多く観たので、その中でも面白かった・印象に残ってる旧作映画を25本選びました。だいぶジャンルに偏りがありますが、、どれもオススメな作品ばかりです。外国のだったりしますが幾つか予告編のリンクも付けたので、気になったらチェックしてみてください。
ヒューマンドラマ&ドキュメンタリー
go (1992)
若者たちがアタフタしまくるノンストップ群像劇!3つのストーリーが絡みながらテンポよく話が進む。作品の質感をザックリ例えるなら【トレスポ】meets【パルプフィクション】みたいな作品。監督は【オール・ユー・ニード・イズ・キル】【ボーン・アイデンティティ】【Mr.&Mrs.スミス】のダグ・リーマン。
ポイント:主演サラ・ポーリーの若い頃が抜群に可愛い!スカヨハに匹敵するレベルです。ドラッグを売る町のワル役に【ヒットマン】のティシモー・オリファントやケイティ・ホームズ(こちらも可愛い)、ちょい役でメリッサ・マッカーシーなんかも出ててキャスティングがナイスです。
ハピネス (1998)
ほぼ全編ブラックユーモアで構築されたような群像ブラックコメディ。監督はトッド・ソロンズ、好き嫌いがガッツリ別れる作品だと思います。
ポイント:とにかく登場人物のクセが強い!(フィリップ・シーモア・ホフマン演じる)イタ電するオナシスト、犯されたい小説家の女、ペドフィリアの父と性に悩む息子など、そこに泥棒男や老夫婦の離婚なんかが入り組んで、なかなか濃すぎて受け止めきれないけど、毒っ気が妙な後味を残す。なんか苦い!
マーダーボール (2005)
車椅子ラグビー・通称『マーダーボール』を追ったドキュメンタリー作品。マーダーボールというあまり馴染みのないスポーツと障害者である選手たちの両側にスポットを当て、1本の作品としてバランス良くまとまった良作。絶対王者アメリカとその牙城を崩したい強豪カナダのライバル感も熱い!全体的に明るめのトーンが良かった。
ポイント:監督は【ディス/コネクト】のヘンリー=アレックス・ルビン。井上雄彦の漫画【リアル】が好きな人にはきっとドンピシャ。
アートスクール・コンフィデンシャル (2006)
アートスクール(美術学校)を舞台とした青春ブラック・コメディ。自分が美大出身なのもあって、美術学校特有の「人とは違うことして目立ってやろう!」みたいな少なからず誰もが内心闘志を燃やしているんだけど、それを皆顔に出さないで生活してる空気感とか上手く切り取られて、どこか懐かしくもある。
ポイント:監督は【ゴーストワールド】のテリー・ツワイゴフ。直接的な関係性は無いけど【ゴーストワールド】と地続きな物語(主人公イーニドがアートスクールに通う通わない件があったので)として観ても面白いと思います。
悲しみの忘れ方 DOCUMENTARY of 乃木坂46 (2015)
去年見事『インフルエンサー』でレコード大賞最優秀賞作品に輝いた乃木坂46の初のドキュメンタリーで、AKBの公式ライバルとして募集されたオーディションから、メンバーのスキャンダル・生駒ちゃんのAKB兼任を経た『乃木坂46 第1章』をザクザクッと掻い摘んだわりとビギナーにも優しい作品。半年前くらいから乃木坂にハマったので鑑賞。
ポイント:(観てないけどAKBのドキュメンタリーのような)アイドル活動やライブの裏に隠された過酷さや血の滲むような努力を描くよりも、人気メンバーの明るくない生い立ちや、芸能界という道を選んだ娘について語る母親の想いがメインで紡がれた作風が、これはこれで興味深く観れました。
今や数多くのCMやファッションモデルに起用されるなど業界好感度抜群の乃木坂46。歌番組やバラエティで見る『陽』な彼女らに対しこの作品は『陰』の側面を観ることができる。続編は作られないのかな?
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スリラー/サスペンス
デッドゾーン (1983)
パッケージ的にゴリゴリのホラーかと思いきや、交通事故で予知能力を身に付けてしまった男の悲劇を描いた作品。要はサイコメトラーです!ある意味ホラーな作品ではあるんだけど。原作スティーヴン・キング、監督はデヴィッド・クローネンバーグ。一気にまとめにかかるラストも映画的で良き。
ポイント:一見便利に見えてテンションの上がりそうな予知能力を身に付けた男を、じとーっとしたトーンで悲劇的に描き、透明人間やタイムリープなどの『特殊能力憧れ』の幻想も一気に冷めます。それはそれで大変だなと。【バタフライ・エフェクト】とか好きな人にオススメ。
HENRY/ヘンリー ある連続殺人鬼の記録(1986)
【羊たちの沈黙】のハンニバル・レクターのモデルの1人とも言われている連続殺人鬼ヘンリー・リー・ルーカスを描いた作品。ヘンリーを演じるのは【ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー】シリーズのヨンドゥでお馴染マイケル・ルーカー。
ポイント:帰りにコロッケでも買うようなノリで殺しをやってのけるヘンリーを、あえて抑えたトーンで淡々と描くのが特徴的。ラストの締め方も綺麗です。妙に実在感のあるマイケル・ルーカーのザラついた声も効いてます。
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Henry: Portrait Of A Serial Killer | Official Trailer | FilmBuff - YouTube
ヒドゥン (1987)
人間に寄生する傍若無人な生命体を一癖ある刑事が追うシンプルなSFバディムービー!温度差のある2人の関係性が魅力。気付いたらあっという間に終わります。
ポイント:ノリ的に近い【メン・イン・ブラック】が好きな人なら間違いなく楽しめます!強烈な殺意を携えて人から人に乗り移る厄介な生命体っていうと【アナザヘヴン】にも通じて、この美味しい設定はまだまだ開拓の余地ありですね。ヒドゥンってタイトル繋がりで【ヒドゥン・フェイス】ってサスペンスも好きです。
HEART/ハート (1998)
心臓移植を扱ったサイコスリラー。血に濡れた紙袋を持つ母親を写したパッケージが何ともイカす。紙袋に入っているモノはもちろん…
ポイント:心臓移植をキッカケに物語が始まるんたけど、内容のほとんどは昼ドラのようなドロドロとした愛憎劇を中心に描かれる。98年の作品だけど『不倫』に沸いてる昨今、寧ろタイムリーというか今っぽいです。ラストの回収で合格点を叩き出す。
隣人は静かに笑う (1998)
正体不明で怪しい隣人に怯える恐怖を描いたサスペンス・スリラー!驚きのラストが用意されたサスペンス映画としても知られてる作品だが、冒頭の掴みや怪しさのチラ見&積み重ねも上手い。【ショーシャンクの空に】【ジェイコブス・ラダー】のティム・ロビンスが怪しい隣人役を好演。
ポイント:レンタルで見かけた事がなくソフトも廃盤で中古でも5000円弱しますが、一見の価値ありです!
アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場 (2015)
ドローンの映像を観ながらテロリストへのミサイル攻撃を「撃っていいですか?」「いや、 ちょっと待って!?」の押し問答をダレさせること無くスリリングに魅せる軍事スリラー。公開当時口コミで「面白い!」という声が多く広がった。
ポイント:決断や責任のなすり付け・お役所体質など「日本だけじゃ無いんだ〜」と思わず笑えて来る程グズグズなやり取りが、緊迫した状況との対比にもなっていて抜群に面白いんだけど、そんなヘラヘラしてた矢先『やってる事』の根元を突きつけられるラストもこの作品の魅力だと思います。
ホラー
地獄のモーテル (1980)
人肉を使ったベーコンを売る歳のいった怪しい兄妹。拐った人間を畑に埋めてベーコンの材料として使えるまで育てる...ってなかなかぶっ飛んだ内容。そんな中、サイコパスな兄と保安官である弟が拐った女を巡って内輪揉めし出しちゃうもんだから終始なんか"変"!
ポイント:変な映画ではあるんだけど、妹役のオバさんのネジが外れたようなサイコ感や畑での人間栽培の様子、豚のマスク、ラストのタイトルの出方など、妙に忘れ難い要素が多い作品でした。
チャイルドプレイ2 (1990)
2017年は【チャイルドプレイ】シリーズを5作まで一気に観たんだけど(現在7作まである)、その中でも好きなのはこの2作目!1作目を経て分かりやすく邪悪な部分が盛られてパワーアップ!チャキーが蘇る冒頭の掴みから痛快なラストまでとにかく楽しい。主役のアンディも1作目と同じ子役なのも嬉しい。
ポイント:ホラーコメディにシフトした4作目【チャイルドプレイ チャッキーの花嫁】のDVDは廃盤のため中古で1万円以上しましたが、去年見事【チャイルドプレイ】シリーズの7本セットのコンプリート・コレクションが発売されました!ただ権利の関係なのかBlu-ray盤は出ないという残念な結果に。
HATCHET/ハチェット (2006)
立ち入り禁止区域に入った男女が醜い容姿の大男に惨殺されるホラー映画。設定はオーソドックス、話は薄っぺらいんだけど、何と言っても人体破壊描写がかなりパンチあってそれだけで「OK!!!」と思えちゃう憎めない作品。上顎と下顎を持って搔っ捌くあのシーンだけ何度もリピートしてしまう。
ポイント:【エルム街の悪夢】シリーズで有名なフレディー役のロバート・イングランドがカメオ出演してるみたいです。気付かなかった。まだ観れてない2・3作目が早く観たい!
ラスト・ハウス・オン・ザ・レフト -鮮血の美学- (2009)
【エルム街の悪夢】【スクリーム】で有名なウェス・クレイヴン初監督作【鮮血の美学】を自らプロデュースしたリメイク作。『レイプリベンジ』ものですが、クソ野郎にリベンジするのはレイプされた本人ではなくその両親。稀代の悪 VS 怒りに打ち震えた両親の構図がスリリングです!
ポイント:胸糞悪さやグロさ・展開の時間配分など諸々が平均値以上で意外にも『当たり』な作品。タイトルがメチャ覚え辛いのは難点だけど、電子レンジのある使い方は最高です。
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ウルフクリーク 猟奇殺人谷 (2005) & ミックテイラー 史上最強の追跡者 (2013)
マイナーな観光地でマジのサイコオヤジに襲われるホラー作品。タイトルがサイコオヤジの名前【ミックテイラー】に変わりましたが【ウルフクリーク】の続編になります。。2作セットで観るとより鬼畜な世界観に愛着が湧きます。
ポイント:系統でいうと【クライモリ】とか【ヒルズ・ハブ・アイズ】とか似てるんだけど、こちらは人間を食す奇形一族ではなく、その辺にいそうな普通のオヤジ。ただ恐ろしくナチュラルに変態であり、同じ人間だからこそ一周しゾッとしてしまう。彼の『脊椎にナイフをぶっ刺して動かなかさせる』得意技は必見です!
ノワール/バイオレンス
ポケットいっぱいの涙 (1993)
治安激悪なアメリカのサウス・セントラル地区に暮らす青年たちを描いたヒューマンドラマ。手元に銃がある環境と『舐めんじゃねぇ!』精神とが拗れ、大事なものに気付いた時にはもう遅くて… 唐突なバイオレンスあり感動あり、ブラックムービーの傑作でした。
ポイント:この作品も廃盤で中古だと4000円〜高くて10000円近くしましたが、去年なんとDVDが再リリースされAmazonで980円で購入できます!Blu-rayは残念ながら出てません。あとメルカリなどてこのソフトを2500円くらいで売ってる輩がいるのでご注意を。合わせて観た2Pac出演の【Juice】もセットでオススメ!
ドーベルマン (1997)
厨二的なキャラクター構成やその見た目など思わずニヤニヤしてしまうクライムアクション。生粋の犯罪グループ vs タカが外れたベテラン刑事率いる警察のドンパチ合戦!
ポイント:全体的には食いたりないが、今ではあまり見かけないドヤな画角やカメラワークを多用するノリは個人的に好き。ガイ・リッチーの影響を受けてるのかな?
ギャングスター・ナンバー1 (2000)
ギャングのボスに上り詰めた男の成り上がりを描いたイギリス映画。モノローグ調で話が展開し、主役のギャングスターの若き頃をポール・ベタニーが好演。
ポイント:何と言ってもポール・ベタニー(【アベンジャーズ】シリーズのヴィジョン役の俳優)の佇まいの格好良さ!クールにスーツを着こなし、毒ヘビのような目。今で言うとアレクサンダー・スカルズガルドとかなのかな。彼演じる若かりしギャングスターが覚醒するシーンは必見。
バッドタイム (2005)
クリスチャン・ベイル主演のクライムドラマ。元特殊部隊でPTSD気味のジムは就活に失敗し、地元の悪友と自ら取り返しの付かない坩堝に堕ちていく。登場人物は概ねダメ男なんだけど、遅めの青春が閉じてく様子がグッと来る。
ポイント:【スーサイド・スクワッド】【フューリー 】のデヴィッド・エアー初監督作。 舞台であるサウス・セントラル地区は同監督作【エンド・オブ・ウォッチ】と同じですね。染み染み怖い地区だな。
トリプル9 裏切りのコード (2015)
警察官が職務中撃たれた際に出される最悪のコード『999(トリプル9)』を利用した強盗計画を企てる犯罪一味、その計画を無理強いするロシアン・マフィア、アトランタ市警の三者が絡み合うクライムアクション。唐突に襲うバイオレンスやヒリヒリとした空気感がツボ!
ポイント:一癖も二癖もある実力派キャストがこれ見よがしに豪華集結!出演は【マンチェスター・バイ・ザ・シー】のケイシー・アフレック、【それでも夜は明ける】のキウェテル・イジョフォー、【キャプテン・アメリカ】シリーズのアンソニー・マッキー、【ウォーキング・デッド】シリーズのノーマン・リーダス、【ワンダーウーマン】のガル・ガドット、【グランド・イリュージョン】のウディ・ハレルソン、【タイタニック】のケイト・ウィンスレット等。
新宿黒社会 チャイナマフィア戦争 (1995)
勢力を付けてきたチャイニーズマフィアを椎名桔平演じる新宿署のはみ出し刑事が追い詰めていくバイオレンスムービー。三池崇史監督の初劇場公開作でもある。悪 対 悪!そして観終わった後ア◯ルファックだけが印象に残る歪な魅力を放つ。
ポイント:チャイニーズマフィア『龍爪』のボスを演じる田口トモロヲの存在感が最高です!稀に見る「あ、こいつヤバいな...」オーラを漂わせる強烈なキャラ。目がイッっちゃってます。雰囲気はラッパーの呂布カルマに何となく似てます。
KAMIKAZE TAXI (1995)
高橋和也演じる組に背いたチンピラと、役所広司演じるペルー育ちの日系タクシー運転手の交流を描くバイオレンス・ロードムービー。監督は【突入せよ!「あさま山荘」事件】【駆け込み女と駆け出し男】の原田眞人。
ポイント:キャストのメンツと面白さの割にマイナーなイメージのある作品。若き高橋和也を筆頭に作品の熱量が半端ない!観て損は無い一本だと思います。ただ全編を通してやたらセリフが聞き取り辛いのが難点。
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ケンとカズ (2015)
どうしようもない自身の環境から抜け出そうとする2人の男を描いたノワールドラマ。低予算で規模感も小さく、登場人物に感情移入出来るわけでも無いんだけど、なぜか深く心揺さぶられる。
ポイント:ケンを演じたカトウシンスケ、カズを演じた今熊克哉、本作で知った両俳優がすごく良かった!今熊克哉は小林勇貴監督作【全員死刑】でも美味しい役を好演。『リアル不良系』と意外といなかった絶妙なポジション。これからもっと活躍していくんだろうな。
以上の25作品になります
こう見るとラストの見せ方・締め方の良い作品が多いですね!3分の1くらいはそうかな。『終わりよければ全て良し!』映画に弱いのかも。今年も新作映画だけ旧作も観ていくぞ。