吉田証言は(河野談話の)強制性の根拠になったのか?
我々にとってはこういう問題はかなり昔から分かっていたことである。
吉田清治の証言は、「河野談話」が造られた頃には、疑問がすでにほぼ確定的な否定となり、朝日新聞さえ92年8月を最後に、吉田証言を掲載しなくなっていた。政府がこれを参考にしたり引用したり、する訳がないのだ。
河野談話の発表はその1年後である。
さすがに日本政府も、吉田証言を採用する訳がない。
もし吉田を根拠にしていたなら、おおイバリで「官憲に強制連行されて・・・」と書いていたに違いないのだ。しかし実際には、「甘言、強圧による等、本人たちの意思に反して集められた事例が数多くあり、更に、官憲等が直接これに加担したこともあった・・・」となっており、吉田証言が採用された痕跡はまるで存在しないのである。
それを述べたのが、この石原信雄氏の証言である。
たいしたものではないが、バカウヨ連中に騙されないように、ちゃんとアップしておこう。
石原信雄(元官房副長官)
「あれは、眉唾ものだという議論をしてましたね、当時から・・・」
さて、こうして事実が確認されたところで、もう一つ確認したいのだが、
「河野談話は吉田清治の証言を下敷きに作成されたとい...う」産経のデマについてである。
この記事で産経は以下のように書いている。
「産経新聞」5月21日「歴史戦第2部」
講義で「日本の蛮行」訴える韓国映画上映 広島大准教授の一方的「性奴隷」主張に学生から批判の記事 ↓
・・・・(略)・・・・・
河野談話は韓国で慰安婦の「奴隷狩り」を行ったと告白したものの、後に全くの虚偽だと発覚した吉田清治らの根拠なき「強制連行説」を下敷きに作成されたが、そのなかで大きな役割を果たしたのがメディア、なかんずく朝日新聞だった。
「河野談話は吉田清治らの根拠なき「強制連行説」を下敷きに作成された」のだそうだ。
いったいどんな根拠があって産経はこんな事を書いているのだろうか?
これについて『週刊金曜日』が質問状を送ったが産経は答えなかった。http://blogs.yahoo.co.jp/kounodanwawomamoru/64587962.html
他社の捏造?には敏感だが、自分のところが「捏造」ばかりしているじゃないか、産経は。
「捏造じゃない」というならぜひ、こんな事を書いた根拠を示して欲しいものだ。
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