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愛知結氷の段戸湖、雪が覆う 設楽町
連日厳しい冷え込みが続く奥三河山間部。段戸裏谷原生林(設楽町田峯)の一角に広がる段戸湖は、全面結氷した湖面を雪が覆い、冬の日差しにまぶしく輝いている。 標高九一七メートルの高地に設けられた二ヘクタールのかんがい用人造湖。一帯の気温は北海道函館市とほぼ同じといわれ、一九八〇年二月二十七日には氷点下二〇・五度を記録している。 長年この地に足を運んでいる東海自然歩道パトロール員の竹下工(つかさ)さん(67)によると、一月中旬以降、湖周辺の最低気温は氷点下一〇~一五度で推移。「流れ込む川の水も凍っている。こんな現象は、ここ数年なかった」と驚く。 二〇センチ前後の積雪を踏んで遊歩道を歩くと、湖面のあちこちに大小さまざまな足跡が見られる。カモシカ、ニホンジカ、ウサギ…。人影が絶えた湖は、動物たちの天下らしい。 厳冬の原生林にも、見どころはある。すっかり落葉しているため、野鳥観察には最適なのだ。「県内では珍しいオオアカゲラやキバシリも見られます」と竹下さんは話した。 (鈴木泰彦) 今、あなたにオススメ
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