ピョンチャンオリンピック◇開会式(中継)[字] 2018.02.09

102月 - による admin - 0 - 未分類

生字幕放送でお伝えします杉浦≫ピョンチャンオリンピックの開会式まであと30分を切りました。
現在のピョンチャンオリンピックスタジアムです。
開会式を盛り上がるためのプレショーが行われているところです。
気温は氷点下2度ほど。
ふだんよりも寒さは穏やかな夜になりました。
前回のソチオリンピックではメダル8個。
それを上回るメダル獲得を目指す日本チーム。
いよいよ、熱戦が始まります。
日本の皆さんこんばんは。
ピョンチャンオリンピックがまもなく開幕します。
4年に1度の冬の祭典。
現地から熱戦の模様をたっぷりお伝えします。
一緒に伝えてくださるのが5大会連続オリンピックに出場しました上村愛子さんです。
よろしくお願いします。
上村さん、今回はナビゲーターという立場ですね。
上村≫選手のときは自分の練習だったり本番のところばかりに集中していて。
なかなかオリンピック全体を楽しめなかったんですけれど今は、オリンピックが届けてくれる感動を全部、感じられるので。
その感動を皆さんに伝えられるように頑張りたいと思います。
杉浦≫一緒に盛り上げていきましょう!上村さんといえば、こちら。
この言葉が記憶に残っている方も多いと思います。
4年前のソチオリンピックですね。
上村≫あっという間に4年が過ぎて。
いまや、本当にオリンピックを見て楽しむ側になっているので不思議な気持ちです。
杉浦≫実は、私がインタビューしたんですけれど。
こうして一緒に出るのもなんだか不思議な縁だなって思っています。
そして、さらに上村さん今大会、聖火ランナーとしても参加されたんですよね。
韓国のインチョンで聖火ランナーとして参加されましたがいかがでしたか。
上村≫聖火ランナーは初めての体験でしたが走っているとき、沿道に韓国の皆様が見に来てくださって言葉をかけてくれたり。
すごく応援してくれるんです。
こうやってオリンピックはどんどん盛り上がっていくんだろうなと感じながら走らせてもらいました。
杉浦≫愛子スマイルもさく裂!上村≫コサックやってましたね。
杉浦≫楽しそう。
開会式のスタートまであと28分となりました。
現在の開会式の式場はお客さんが続々と集まりだして席も埋まりだしましたね。
気温が氷点下2度ほどということで厚着をして開会式、今か今かと待ち望んでいます。
まもなく始まる開会式。
どんな演出が用意されているのか気になりますよね。
ということで、この2人にちょっとだけ教えてもらいます。
開会式を担当する冨坂アナウンサーと桑子アナウンサーです。
よろしくお願いします。
上村≫冨坂アナウンサーはオリンピック、今回で何度目になるんでしょうか?冨坂≫私は初めてオリンピックの現場に行ったのが上村さんと同じ長野オリンピックだったんです。
ですから、夏冬合わせてオリンピックの現場に来る回数としては今大会11回目となります。
杉浦≫冬は?冨坂≫今大会が6回目となります。
桑子≫対する私は実はオリンピック自体が初めてですべてが新鮮で全部楽しみです。
ワクワクしています。
冨坂≫私、ずいぶんたくさん来ていますが私も開会式を担当するのは初めてになります。
杉浦≫早速ですが見どころ教えていただけますか。
冨坂≫まずピョンチャンオリンピックは冬のオリンピックとして史上最大規模です。
出場する国と地域の数は史上初めて90を超えました。
実施される種目も初めて100を超えました。
冬のオリンピック史上最大規模。
そして日本選手団の規模も海外で行われる冬の大会としては最大の人数となりました。
ですから、ワクワクドキドキの回数も史上最高です。
桑子≫そして気になるのが聖火の点灯ですね。
私たちも、実際にはその部分を見ていないのでとても楽しみにしています。
杉浦≫楽しみです。
お二人、最後に意気込みを教えてください。
冨坂≫アジアで開かれるオリンピックで日本以外の国で行われるのは初めてになるんです。
メモリアルな冬のオリンピックですからその開会式を私、じっくりお伝えしようと思います。
桑子≫私も冨坂さんと一緒に会場の熱気、そしてジーンと胸が熱くなるところもあります。
そんなところも、ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。
冨坂≫どうぞお楽しみください。
杉浦≫冨坂アナウンサー桑子アナウンサー放送楽しみにしています。
行ってらっしゃい!今回のNHKピョンチャンオリンピック中継ですが圧倒的なボリュームでお届けします。
地上波では、およそ213時間。
BS1で、およそ275時間。
ラジオでもお伝えしますので皆さんどうぞお楽しみにしてください。
どうですか、この時間を聞いて。
上村≫やっぱり、すごいなと思うんですけれどオリンピック、大好きなのでその高いモチベーションで最後まで頑張りたいと思います。
杉浦≫本当に上村さん現地に来てからとってもテンションが高いんですよね。
いっぱいお伝えしていきましょう。
番組では日本選手への応援メッセージも募集しています。
パソコン、またはスマートフォンの特設サイトから応援メッセージを送ることができます。
またツイッターも募集しています。
明日から本格的に始まるピョンチャンオリンピック。
私たち2人と先ほどの冨坂アナウンサーとこの2人と熱戦をお伝えしていきますよ。
小宮山アナウンサー西阪アナウンサー。
小宮山≫私たち今国際放送センターのNHKのスタジオにいます。
見えているのはスキーのジャンプ台。
この時間、ライトアップされて非常に鮮やかです。
こっちに気温も氷点下2度ほどです。
3日ほど前は氷点下、10度下回って。
西阪さんのまつげも凍ってましたが。
氷点下2度で過ごしやすいって変な感じですよね。
西阪≫だいぶ我々も慣れてきましたね。
小宮山≫ここからは華がなくなりますが。
西阪≫今、どーもくんが華麗にジャンプしていきましたね。
実は、どーもくんも冬のオリンピックと関係があって長野大会の1998年生まれなんですよね。
今回は、冬のオリンピックでどーもくんが冬のスポーツのいろんな動きをこのスタジオでも見せてくれます。
皆さん、ぜひ注目して探してみてください。
どーもくんとともに我々もオリンピック中継盛り上げてまいりましょう。
小宮山≫今回のピョンチャンオリンピックはアジアで行われる冬のオリンピックとしては長野大会以来1998年以来となるんですね。
その開催地ご紹介していきましょう。
大きく3つのエリアに分かれていまして冬のオリンピックとしては過去最多102種目が行われます。
まず、山岳エリアからお伝えしていきましょう。
スキーのジャンプ台。
スキーのジャンプが行われます。
アルペンスキーも行われます。
私たちのいるこの国際放送センターもここにあります。
そして、上村さんたちがいるオリンピックスタジアム。
車で、ここから15分ほどの距離にあります。
西阪≫そして、そこから西に位置する雪の多い地域。
こちらでは上村さんが活躍されたモーグルなどフリースタイルスキーとスノーボードが行われます。
フィギュアスケートやスピードスケートなど氷の競技が行われるのはカンヌン市。
ここ、国際放送センターからおよそ40分。
日本海に面した海岸エリアです。
小宮山≫我々、2人もいろんな会場を走り回ってまつげを凍らせながら選手の最新情報を集めてきますのでよろしくお願いします。
杉浦≫上村さん、ピョンチャンは初めてじゃないですよね。
上村≫はい。
今回で2回目になるんですけれど先日、今までに行ったことのない海岸エリアのカンヌン市場というところに行ってみました。
試合では、ピョンチャンに来たことがあったんですが街なかは、なかなか歩く機会がなかったのですごく、新鮮でしたね。
杉浦≫どんな感じでした?上村≫おやつだったりとか食べるものもたくさん売っていたり食材もたくさん売っていて。
やっぱり、女なので。
料理、楽しそうだなと思いながら見ていました。
ここは大行列がありまして韓国のおすすめスイーツが食べられるということで私も並んでみました。
杉浦≫どんなおやつ?おやきみたい…。
上村≫見た目はおやきに似ているんですがホットクというおやつで小麦のモチモチした甘い皮。
中身には黒砂糖とヒマワリの種などが入っていて。
ものすごくおいしくて体がなんとなく温まるような。
すごくおいしかったです!杉浦≫どうですか、街の様子は。
上村≫たくさん、人が市場に集まっていることもあるんですがすごく活気もあふれていてあちこちにオリンピック関係のイベントみたいなこともやっていたので。
やっぱりオリンピックが近づいているなという雰囲気はありましたね。
杉浦≫開会式開始まであと20分ほどとなりましたが会場内では事前のショーがまだ、行われいて時折、司会の2人がお客さんに拍手をあおったりうながしたりしているんです。
盛り上がってきました。
まだ少し時間がありますのでここで今大会期待がかかる選手をご紹介します。
白銀の世界で躍動するアスリートたちです。
≫スキー・ジャンプ、高梨沙羅。
ソチで4位に終わった悔しさを胸にひたすらジャンプに打ち込んできた4年間。
目指すのは、もちろん…。
≫ジャンプ界のレジェンドといえば、この人。
初出場から26年目のオリンピックで唯一、手にしていない色のメダルを目指す。
≫ただいま絶好調。
ノルディック複合、渡部暁斗。
今季ワールドカップ5勝。
世界ランキングも1位に立ち本番へ向け視界良好。
日本初の複合個人金メダルに期待がかかる。
進化を遂げる19歳。
スノーボード・ハーフパイプ平野歩夢。
平野しか成功していない連続4回転を武器にソチでは届かなかった悲願に挑む。
≫雪上での熱い戦いから目が離せない。
杉浦≫まずは雪の上の競技の選手たちをご紹介しました。
期待の選手たくさんいるんですけれど上村さんが特に期待しているのは?上村≫私は高校の後輩である渡部暁斗選手を楽しみにしています。
杉浦≫絶好調ですよね。
渡部選手、ワールドカップで5勝。
先日にはワールドカップで4連勝しましたけどどんなところに期待していますか。
上村≫もともと、すごく意志の強い選手ですが今は一番になるための心技体がそろっている状態なので。
本当に期待をしています。
杉浦≫そして、上村さんといえばやはりモーグル。
男女の予選が今日から早速始まっています。
ご覧いただきましょう。
まず、堀島選手ですね。
どうでしょう。
今日の予選を見て。
上村≫ものすごくやはり、こちらも期待して見ているんですけれどもやはり、初めてのオリンピックなんだよなということを滑り終わった瞬間こちらも感じましたね。
硬いわけでもないし調子はすごくいいんですがところどころミスが出てしまったのでターン点がなかなか伸びなかったので。
とはいっても5位で決勝に進出してますので。
本当に調子は上々だと思うので1回目を滑りきったことで緊張がほぐれたと思うのでこのあとすごく楽しみにしています。
杉浦≫準々決勝見事に進出となりました。
そして、女子は村田選手。
上村≫今回、女子の選手で唯一オリンピックの切符をとって出場しましたけれど彼女はフルツイストという技が持ち味なんです。
この技をできる女子選手はなかなかいないので。
やはり、やり続ける強さをジャッジの人は評価してくれたのかなと思います。
彼女もすごくいい点数を出して決勝ラウンドに上がっているので。
決勝ラウンドもすごく楽しみにしています。
杉浦≫そのほか男子から原選手も準々決勝進出が決まりました。
予選がまだありますからね。
上村≫予選、もう1つあるので全選手決勝ラウンドに上がるチャンスは大きくあるので期待して見ていきたいと思います。
杉浦≫その決勝ラウンドではどんなところに期待しますか?上村≫みんながオリンピックに向けて重ねてきた努力それを全部出し切れるような滑りを下で見ていたいなという気持ちでいっぱいですね。
杉浦≫続いて、こちらの選手たちにまいりましょう。
≫メダルラッシュが期待されるスピードスケート。
女子短距離のエース、小平奈緒は今シーズン絶好調。
勢いそのままに日本女子初の金メダルを狙う。
≫バンクーバーオリンピックに15歳で出場した、高木美帆。
あれから8年。
中長距離のエースに成長を遂げた。
団体パシュートでも姉とともに金メダルを目指す。
カーリング女子日本代表LS北見。
世界選手権銀メダルのカーリング娘たちがチーム一丸で頂点に挑む。
そして…。
杉浦≫羽生選手はけが以来となる試合がこのオリンピックとなるんですがどうですかね。
上村≫やはり見ている側としては彼の強い気持ちと状態を考慮するとどうなのかな?というところもあるんですけどでも、彼が自信を持ってリンクの上に立ってくれることを願っているばかりですよね。
杉浦≫本当にみんなが頑張ってほしいと思ってますよね。
そのほかに、氷の種目にも期待の選手たくさんいますが上村さんが注目しているのは誰でしょう?上村≫スピードスケートの小平奈緒選手ですね。
杉浦≫小平選手も絶好調ですよね。
負けなしのワールドカップ15連勝ですよ。
上村≫自分で考えたらと思ったらもう、どういう状態なんだろうと想像もできないくらいの本当に強い状態ですよね。
杉浦≫表情などはどういうふうに見ていますか?上村≫もともと、りりしい表情をされる方だと思いますが本当に自信を持っているなという表情に見えるので今回のオリンピックでも自分らしい滑りを出すことができればものすごくワクワクする結果を届けてくれるんじゃないかと期待していますね。
杉浦≫直近のタイムトライアルでは非公式ではありますがオリンピックレコードを上回る好タイムを500mで出してますから本人も絶好調な様子でしたよ。
上村≫見たくてたまらないです。
小宮山≫杉浦さん、その注目選手NHKでもしっかりお伝えしていきますよ。
スケジュールをご紹介します。
まず大会2日目、あしたです。
スピードスケート女子中長距離のエース高木美帆選手が3000mに臨みます。
1500m、1000mさらにパシュートにも参加するということで。
まず、この3000で勢いをつけてほしいですよね。
そして、レジェンドといえばこの人でしょう。
スキー・ジャンプの葛西紀明選手。
史上最多8回目のオリンピックということで。
あしたは個人のノーマルヒルの決勝に出場します。
しかも、このあと開会式で日本選手団の旗手を務めるという。
西阪≫だから予選、旗手あした決勝。
すごいスケジュールですよね。
これがレジェンドですよね。
そして、12日、大会4日目はスキー・ジャンプ女子ノーマルヒルです。
4年前のジャンプ女子覚えている方も多いと思います。
再びメダルを目指す高梨沙羅選手伊藤有希選手が登場します。
そして、翌日13日はスノーボード男子ハーフパイプの平野歩夢選手。
先ほどVTRにもありましたが平野選手だけができる連続4回転という超大技を引っさげてオリンピックに臨みます。
小宮山≫しかも大けがから復帰したんですよね。
西阪≫それを乗り越えて挑むこの大舞台。
予選の模様をBS1でお伝えします。
そしてスキー・ノルディック複合。
ソチ大会個人ノーマルヒルで銀メダルを獲得しました渡部暁斗選手。
大会6日目、14日に登場します。
そして同じく14日こちらも注目。
日本選手団の主将・小平奈緒選手。
自身が世界記録を持つスピードスケート女子1000mに臨みます。
小宮山≫ずっとワールドカップで勝ち続けてますからね。
西阪≫絶好調の2人です。
そして、こちらも注目。
フィギュアスケートですね。
本当にけがの状況が気になります。
羽生結弦選手そして宇野昌磨選手が出場する男子フリーは2月17日、土曜日午前9時30分から生中継でお伝えします。
田中刑事選手も出場します。
そして、女子はどちらも初出場なんですね。
宮原知子選手、坂本花織選手。
女子のシングルショートプログラムは21日に行われます。
西阪≫フィギュアスケート朝早いですがね。
小宮山≫そのほかにもいろんな競技がありますよ。
アイスホッケー女子のスマイルジャパン。
4年前は1勝にできず悔しい思いをしました。
そして男女のカーリングチームスポーツも注目です。
西阪≫男女そろって出場するのはカーリング、20年ぶりですね。
小宮山≫女子は連続で出場していますが男子でいいますと長野大会以来ということで。
こちらもたっぷりとお伝えしていきます。
どうぞ、お楽しみに。
≫史上初の聖火ジャンプ。
空飛ぶ聖火!♪〜
お伝えします。
政府関係者によりますと、安倍総理大臣は、ピョンチャンオリンピックのレセプション会場で、北朝鮮のキム・ヨンナム最高人民会議常任委員長と、短時間、ことばを交わしたということです。
キム・ジョンウン体制下の北朝鮮幹部と安倍総理大臣が会ったのは初めてです。
キム・ヨンナム最高人民会議常任委員長は、キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長を含めて5人いる、党の政治局常務委員の一人です。
1928年生まれで、北朝鮮の建国後、モスクワへの留学を経て、党の国際関係の部署で要職を歴任し、1998年まで15年間にわたって外相を務めました。
その後は、最高人民会議の常任委員長に就任し、90歳となった現在も、外国や国際機関の要人などとの会談をこなしています。
キム常任委員長は、ピョンチャンオリンピックの開会式に合わせて、北朝鮮の高位級代表団の団長として、きょう午後、韓国に到着し、レセプションに出席していました。
繰り返しお伝えします。
政府関係者によりますと、安倍総理大臣は、ピョンチャンオリンピックのレセプション会場で、北朝鮮のキム・ヨンナム最高人民会議常任委員長と短時間、ことばを交わしたということです。
キム・ジョンウン体制下の北朝鮮幹部と安倍総理大臣が会ったのは杉浦≫開会式まであと5分と式の始まりが迫ってきました。
光り輝くオリンピックスタジアム。
お客さんも埋まりましたね。
上村≫お客さんが入ってくるとね。
寒さもお隣同士でやわらぐんじゃないかなとそう見えますよね。
杉浦≫上村さんは初めてですね?開会式。
上村≫選手のときは大体自転車をこぎながらテレビで見ることが多かったので本当に今はワクワクしています。
杉浦≫どんな開会式の内容なのか聖火の最終点火者は誰なのか。
このあと8時から開会式始まります。
そろそろ始まりそうですよ。
ピョンチャンオリンピック開会式の始まりです。
桑子≫厳しい寒さを吹き飛ばすアスリートたちの熱戦が始まります。
こんばんは。
冨坂≫アジアで3度目の冬のオリンピックがやってきました。
直前まで北朝鮮の参加やロシアのドーピング疑惑に揺れ続けたピョンチャンオリンピック。
いよいよ開幕のときを迎えました。
桑子≫こちらは観客の皆さんに配られた韓国の伝統の太鼓ソゴというものです。
鳴らしますと優しい音がするんです。
これを、みんなでたたいて会場一体になって楽しんでもらおうというものです。
冨坂≫本当に、にぎやかな開会式になりそうですね。
私たちがいます開会式が行われますピョンチャンオリンピックスタジアムです。
五輪にちなみまして五角形の形に作られました。
桑子≫競技場というよりはステージに近い感じがしますね。
お客さんと一体になってどんなショーが繰り広げられるのか楽しみです。
冨坂≫ただ、桑子さんこちらのスタジアム屋根がありません。
心配されるのは、ピョンチャンの寒さです。
私たちもピョンチャンに来てから氷点下20度近い厳しい寒さを経験しました。
果たして、その寒さがどうかというのはとても心配でしたが。
桑子≫今日は寒さ、緩んでますね。
冨坂≫朝からずいぶん緩みましたよね。
先ほどの時点で氷点下2度ほどということなので。
もちろん、寒いんですがこのピョンチャンのこれまでの寒さに比べたら今日はずいぶん天も味方してくれたなという気がいたします。
桑子≫ただずっと会場の外にいますと寒いということで、会場にはこんなものが準備されたんです。
袋に入っていたのは帽子。
そして、ブランケットも入っています。
冨坂≫ひざ掛けなどにいいですね。
オリンピックのマークもちゃんと入っています。
桑子≫そしてカイロも入っています。
これを使って少しでも暖をとってもらおうということです。
私たちもこれを使って防寒対策ばっちりといきたいところなんですが実は、こちら屋内でして暖房がしっかりきいています。
大変申し訳ない気持ちです。
冨坂≫ただ、その分一生懸命、開会式をお伝えしてまいりますのでどうぞ、お許しください。
今大会のテーマは「PassionConnected」「ひとつになる情熱」です。
これから行われるショーではオリンピックの精神でもある平和の願いを情熱的に表現していきます。
桑子≫そのショーの総合プロデューサーを務めるのはソン・スンファンさん。
皆さん、ご存じでしょうか?包丁やまな板などの台所用具を打楽器のように使うパフォーマンスナンタというものがあるんです。
このナンタで世界的に知られている方です。
私、先日ソンさんにインタビューをさせていただきました。
ソンさんこんなことをおっしゃってました。
韓国は唯一の分断国家。
平和への願いは誰よりも切実だとおっしゃっていました。
今回のオリンピックを通じてさまざまな立場を超えた世界のつながりを表現したいとおっしゃっていました。
今夜はどんなパフォーマンスでその思いを見せてくれるのか楽しみにしたいと思います。
冨坂≫どうぞ存分にそして、ゆっくりお楽しみいただきたいと思います。
ピョンチャンはすっかり日が暮れて少し冷たい風が吹いてきています。
まもなく時刻は8時です。
2018年ピョンチャンオリンピックいよいよ開幕です。
♪〜桑子≫カウントダウンが始まりました。
冨坂≫厳かな鐘の音とともに氷の世界が広がっていきます。
冬の祭典の始まりです。
桑子≫華やかな花火を合図に今、韓国中の鐘が鳴らされているそうです。
北朝鮮との国境近くソウルの中心部。
平和を祈る鐘の音が人々を包み込んでいます。
♪〜5つの色の服に身を包んだ5人の子ども。
開会式の主人公、地元カンウォンドの子どもたちです。
不思議な水晶の玉を見つけました。
浮かび上がったのは古い地図。
子どもたちは地図にいざなわれるように旅に出ることにしました。
たどり着いたのは氷に閉ざされた洞窟です。
そこで目にしたのは、天文図。
海の戦いで祖国を守った亀甲船。
そしてハングルもありますね。
いずれも先人たちが生み出した韓国の大切な文化遺産です。
さらに6世紀ごろに描かれた壁画からは、巨大なトラ。
この洞窟は子どもたちを過去へといざなうトンネルだったのです。
冨坂≫映像の世界からトラが飛び出してきました。
桑子≫5人の子どもたちも一緒です。
冨坂≫トラは韓国の人にとって山の神の使い。
邪気をはらい、守ってくれる大切な存在です。
桑子≫今大会のマスコットキャラクターもトラですよね。
冨坂≫山脈のような模様が現れてきました。
韓国と北朝鮮にまたがる大山脈。
その最高峰がぺクトゥサン。
日本読みで白頭山
(はくとうさん)。
朝鮮半島の人たちの発祥の地とされる聖なる山です。
桑子≫ここは古代の神話の世界。
白いトラ、白虎の仲間たちが出てきました。
青い龍の青龍。
赤い朱雀。
黒い玄武。
東西南北をつかさどる守護神たちです。
さらに、チョウやシカたちも集まってきました。
地上の生き物たちのカーニバルです。
冨坂≫今度は女性たち。
トラと同じように壁画から飛び出してきました。
桑子≫もう1人美しい女性が現れました。
名前はウンニョ。
もともとはクマでしたが神様に祈りをささげて人間になりました。
その息子、タングンは朝鮮半島で最初の国を建国したとされています。
ウンニョを中心に舞い踊る女性たち。
冨坂≫そこへ現れたのが人面鳥。
天と地の間を行き来しながら1000年を生きる伝説の鳥です。
周囲を飛ぶのは鳳凰。
世の中が平和なときに現れるとされています。
桑子≫天を舞う神聖な鳥。
地を歩く生き物。
そして人間。
冨坂≫最初は見たこともないいにしえの光景に戸惑っていた子どもたちも楽しそうに輪の中に加わりました。
桑子≫この古代世界には天・地・人の究極の調和が実現していました。
冨坂≫韓国のムン・ジェイン大統領とIOC=国際オリンピック委員会トーマス・バッハ会長の入場です。
桑子≫子どもたちも手を振っていますね。
ウンニョもいます。
そして、安倍総理大臣も来ていますね。
そして北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の妹キム・ヨジョンさんでした。
♪〜♪〜冨坂≫ここは標高700mの高原なんですがそこに散りばめられた宝石のようですね。
向こうにはジャンプ台も見えています。
桑子≫神々しく見えますね。
冨坂≫待ちに待った4年に1度の冬のオリンピックです。
ガラッと雰囲気が変わりましたよ。
大きな掛け声とともに舞台の中央がせり上がって大集団が現れました。
たたいているのはチャング。
お祭りやお祝いの場を盛り上げる韓国の人々にとって大切な太鼓です。
桑子≫そして、韓国の伝統的な衣装チマチョゴリをまとった女性たちが一斉に入ってきました。
こちらもチャングを持っています。
音の波がこちらまで響いてきて圧倒されますね。
冨坂≫この踊り、農民たちの日々の暮らしの中から生まれ受け継がれてきた農楽。
農民の「農」音楽の「楽」と書きます。
この農楽に由来します。
踊るのは、音楽や芸術を学ぶ韓国の学生たち。
370人あまりに上ります。
桑子≫そして8つのグループに分かれましたね。
それが徐々に1つにつながっていきます。
万華鏡のように形を変えていきましたね。
冨坂≫鮮やかですね。
♪〜だんだんとまとまっていって…。
現れたのは韓国の国旗太極旗の模様です。
陰と陽、正反対のものが結びつく宇宙の調和を表しています。
桑子≫韓国の国旗の入場です。
迎えるのは軍楽隊。
今、聞こえてきました。
冨坂≫旗を持つ8人をご紹介しましょう。
まずカン・ガンベさんはオリンピックで初めてそりにのって行うリュージュ、スケルトンなど全種目に出場した選手です。
ピョンチャンオリンピックではこの3種目のコーチを務めます。
桑子≫続いてはジン・ソンイさん。
ジン・ソンイさんはショートトラックの元選手です。
トリノオリンピックでは金メダル3つを獲得しました。
冨坂≫パク・セリさんですね。
韓国ゴルフ界のレジェンド。
二十歳のときに史上最年少で全米女子オープンを制覇。
ゴルフ強豪国韓国の礎を築きました。
去年、現役を引退。
リオデジャネイロオリンピックで女子チームのコーチを務めました。
桑子≫続いてはイ・スンヨプさんです。
韓国のプロ野球で5回のホームラン王に輝き2003年にはホームラン56本をマークした方です。
日本でもロッテや巨人などで8シーズンにわたって活躍しました。
冨坂≫久しぶりにお元気な顔を見ました。
そして、ファン・ヨンジョさん。
元マラソン選手。
バルセロナオリンピックではもりしたさんとの一騎打ち今でも覚えています。
韓国マラソン界に56年ぶりの金メダルをもたらしました。
桑子≫お次の方はソ・ガンスンさん。
アーチェリーの元選手です。
ロサンゼルスオリンピックで韓国の女子選手として初めて金メダルを獲得しました。
会場が今、沸いています。
冨坂≫イム・オリョンさん。
長年、韓国のハンドボール界を引っ張ってきた方です。
バルセロナ、アテネとオリンピックで2つの金メダルを獲得しました。
桑子≫8人目の方はハ・ヒョンジュさん。
元柔道選手です。
旗手を務めたロサンゼルスオリンピックでは金メダルに輝きました。
冨坂≫韓国が世界に誇るアスリートの皆さんです。
その8人から国旗を受け取ったのはかつて朝鮮王朝を守った近衛兵のいでたちをした6人です。
桑子≫韓国の国歌の演奏です。
歌うのは国際結婚によって生まれた子どもたちです。
未来を背負うのはさまざまなルーツを持った子どもたち。
多文化社会・韓国ならではの考えです。
♪〜桑子≫いよいよ大会の主役選手たちの入場です。
冬のオリンピックでは過去最多となる92の国と地域などが参加します。
その中にはドーピング疑惑によって今回、個人の資格での出場となったロシア出身の選手たちも含まれます。
日本は62番目に登場しますよ!ボランティアの皆さんが入ってきて中央に大きな輪を作りました。
これから入場する各国や地域の選手たちを出迎え盛り上げます。
冨坂≫最初の入場国はオリンピック発祥の地ギリシャです。
今回で19回目の冬のオリンピック出場。
旗手を先頭に選手やスタッフからなる選手団が会場内を1周します。
このあとの入場は韓国語で使われる文字ハングルの順番で行われます。
桑子≫続いてはアフリカ、ガーナです。
8年前のバンクーバー大会に続いて冬のオリンピックは2回目の出場。
旗手の隣を歩いている子どもがいるんですけれども。
後ほどご紹介しますね。
冨坂≫スタンドが色鮮やか。
桑子≫実は、席と席の間に小さなパネルがあってそれが光ることで客席全体がスクリーンのように彩られるんですね。
いい笑顔ですね。
冨坂≫ナイジェリアです。
今回、冬のオリンピック初出場の国と地域は6つ。
そのうちの1つです。
参加競技はボブスレーとスケルトンに、合わせて3人。
ボブスレーのチームはインターネットを通じて資金を集めるクラウド・ファウンディングで練習費用を捻出し強化を図ってきたそうです。
今回の初出場国はナイジェリアマレーシア、シンガポールエリトリア、エクアドルコソボが国と地域の初出場です。
桑子≫アフリカ勢が続きます。
南アフリカからはアルペンの選手が1人。
南アフリカは標高の高い山岳地にスキー場があるそうです。
冨坂≫オランダの選手団です。
スピードスケートの強豪国。
特に前回、ソチ大会ではオランダ史上最高の成績を収めました。
20人の出場選手で24個のメダルをスピードスケート、とりました。
今回、日本のスピードスケートチームも実力者がそろいましたからね。
しかし、強力なライバルとオランダ、なってきそうですよ。
桑子≫今、曲が変わったんですが今日は韓国の伝統の歌謡曲から現在のK‐POPまでいろんな曲がメドレーで出てきますよ。
そして、北欧のノルウェーです。
出場国の中で最も多い300個以上のメダルを獲得する冬のスポーツ大国。
なんといっても注目はスキー・ジャンプ女子23歳のマーレン・ルンビ選手です。
前回ソチ大会は8位でしたがその後、急速に力をつけて現在、ワールドカップランキングトップです。
絶好調でオリンピックを迎えました。
冨坂≫金メダルを目指す高梨沙羅選手ら日本勢の最大のライバルですね。
桑子≫今大会は、前回を上回る37個のメダルの獲得を目標に掲げています。
冨坂≫クロスカントリーやジャンプなどノルディックスキーはお家芸といえそうです。
ニュージーランドです。
国内には数多くのゲレンデがありスキーが盛んです。
中でも、フリースタイルハーフパイプには2組の兄弟が出場。
メダルの期待がかかっています。
桑子≫マントを羽織っています。
冨坂≫この選手たちが羽織っているマントは先住民族マオリの衣装をモチーフにしているそうです。
選手たちではなく旗手の方だけですね。
桑子≫デンマークです。
17人の選手団です。
旗手を務めるのは今大会から採用された新種目スピードスケートのマススタートに出場するエレナ・メラーリガス選手です。
去年12月のワールドカップで3位だった日本の高木菜那選手を上回る2位になりました。
冨坂≫マススタートは選手が一斉にスタートして1周400mのコースを16周して争うという競技。
新種目です。
続いてドイツ選手団の入場です。
強豪国の一角です。
中でも注目はスピードスケート女子のクラウディア・ペヒシュタイン選手。
今大会で金メダルをとればオリンピック5大会目の金。
5大会で金メダルをとるのは史上初めての偉業です。
しかも、大会期間中に46歳の誕生日を迎えます。
冬のオリンピックの女子では最年長の金メダルを狙います。
それから男子でもリュージュ1人乗りのフェリックス・ロッホ選手に3連覇がかかります。
桑子≫ジャンプの女子も強力なんですよね。
冨坂≫前回、金メダルのカリーナ・フォークト選手や今シーズンワールドカップで2勝のカタリーナ・アルトハウス選手らが金メダルをうかがっています。
日本ジャンプチームとの争いとなります。
バッハ会長もドイツ出身。
フェンシングの金メダリストです。
桑子≫東ティモールです。
2002年にインドネシアから独立しました。
ただ1人、スキー・アルペンのヨハンゴンチャルベス・ゴウト選手は前回に続いての出場です。
ゴウト選手、お母さんはインドネシアとの紛争の中オーストラリアに逃れた経験があります。
自分がオリンピックに出ることで東ティモールにも戦争以外のものがあることを知ってほしいと語っています。
冨坂≫ラトビアです。
1991年に旧ソビエトから独立したバルト三国の1つです。
国旗の色えんじと白を基調としたユニフォームを身につけています。
桑子≫その前のプラカードを持っている女性たち身にまとっているのは雪の結晶をかたどった衣装でこれ、韓国の伝統衣装チマチョゴリをデザインに取り入れているんです。
冨坂≫お国柄が表れていますね。
ピョンチャンオリンピック実施される種目の数は102。
冬のオリンピック史上初めて種目数が100を超えました。
桑子≫中東のレバノンです。
冬のオリンピックは1948年から出場し17回目となりますがまだメダルの獲得はありません。
これまで出場した選手はほとんどがスキーのアルペンで今回は、アルペン2人クロスカントリー1人の合わせて3人が出場します。
手をつないで仲よく歩いています。
冨坂≫誇らしげですね。
東ヨーロッパのルーマニアです。
冬のオリンピックは21回目の出場というこれまで獲得したメダルは1つ。
1968年のフランス、グルノーブル大会ボブスレーの男子2人乗りで銅メダルを獲得しました。
今大会は、男女合わせて27人の選手がエントリーしています。
桑子≫皆さん、スマートフォンで会場を撮影しながら歩いていましたね。
冨坂≫本当に華やかな雰囲気ですもんね。
桑子≫ルクセンブルクです。
ドイツ、ベルギーフランスに囲まれ面積はおよそ2600平方キロ。
神奈川県と同じくらいの大きさです。
これまでは、アルペンで2個の銀メダルを獲得しています。
今回も、そのアルペンの男子に1人が出場します。
冨坂≫このピョンチャンオリンピックスタジアムはオリンピック・パラリンピックの開閉会式のために作られたというスタジアムなんです。
そしてバルト三国の1つリトアニアです。
旗手はバイアスロンのトマーシュ・カウケナス選手。
スキーのアルペンやクロスカントリーバイアスロンに合わせて9人が出場します。
第2次世界大戦中ナチス・ドイツの迫害から逃れるユダヤ人に日本の通過ビザを発給した外交官・杉原千畝が駐在していたことで知られています。
桑子≫会場はセレモニー専用ということで客席と近いですよね。
さまざまな舞台演出ができるようになっています。
冨坂≫リヒテンシュタインです。
桑子≫スイスとオーストリアに挟まれ、人口は4万弱。
面積は、瀬戸内海の小豆島とほぼ同じ大きさです。
それでも伝統的にアルペンに強くこれまで9個のメダルを獲得しています。
今大会もアルペンやクロスカントリーに出場しメダルを狙います。
中央のボランティアの皆さんも会場の皆さんに少しでも体を温めてもらおうと踊りを誘っているように見えますね。
冨坂≫アフリカ大陸の南東にあるマダガスカルです。
2006年のトリノ大会以来今回が2回目の出場です。
選手はただ1人。
16歳、アルペン女子のミアリティアナ・クレール選手です。
桑子≫16歳といいますと日本最年長の葛西選手と30近い差がありますよね。
冨坂≫医学やトレーニング方法の進歩で長く第一線で活躍できるようになってきたということですね。
桑子≫続いて初出場の国が登場してきました。
マレーシアです。
アルペンとフィギュアスケートに1人ずつ出場します。
2人とも去年の札幌で行われたアジア大会で来日しているんです。
今回初めてフィギュアのオリンピック代表に選ばれたジュリアンジージエ選手はショートトラックのナショナルチームの一員でもある方です。
冨坂≫続いては、メキシコです。
アルペンの選手はクロスカントリーのヘルマン・マドラソ選手。
かつて、アメリカ代表として4回、オリンピックに出場。
その後、メキシコ人の夫と結婚してメキシコの市民権を獲得。
今回はメキシコ代表としての参加です。
桑子≫モナコです。
フランスの隣、地中海に面しF1のモナコグランプリが開催されることでも知られています。
バチカン市国に次いで世界で2番目に小さな国です。
今大会ではスキー・アルペンとボブスレーに4人の選手が出場します。
これで20番目まで登場してきました。
日本は62番目です。
そして曲が変わりました。
冨坂≫北アフリカのモロッコ。
スキーのアルペンとクロスカントリーに1人ずつ出場します。
雪が降らないモロッコ。
クロスカントリーの選手はサハラ砂漠の砂の上でトレーニングしているそうです。
桑子≫サンドスキーというのがあるみたいですね。
冨坂≫雪の降らない国の選手たちにもスキー競技への門戸がどんどん広がっていくかもしれません。
あ、この曲!桑子≫皆さん、聞き覚えありますでしょうか。
2012年に世界中で大ヒットした韓国のミュージシャンPSYさんの「カンナムスタイル」。
会場もうわっと沸きましたね。
そして、バルカン半島にあるモンテネグロです。
かつては旧ユーゴスラビアに属していましたが2006年に独立。
今回が冬のオリンピック3回目の出場です。
今回はスキーのアルペンに男女1人ずつ。
クロスカントリーに女子選手1人が出場します。
冨坂≫リズムに乗っていきましょう。
東ヨーロッパ、モルドバ。
ルーマニアやウクライナと国境を接しています。
選手は2人。
そのうちスキー・アルペンのクリストファー・ヘアル選手は生まれはオーストリアですがおととしモルドバの市民権を得ました。
桑子≫マルタがやってきました。
地中海にある島国で小型犬マルチーズの名前の由来にもなった国です。
今回は2回目の冬のオリンピックです。
スキー・アルペンにエリーズ・ペレグリン選手が出場します。
冨坂≫モンゴルです。
今回が冬のオリンピック14回目の出場ですがまだメダルの獲得はありません。
雄大な自然を生かしてクロスカントリーが盛んです。
ここまで、25の国と地域が入場を終えました。
日本は、このあと62番目の登場です。
桑子≫もう少し先ですね。
大選手団が入場してきましたよ!アメリカです。
登録選手は241人です。
旗手はリュージュのエリン・ハムリン選手です。
アメリカは1924年の第1回大会から毎回出場してすべての大会で金メダルをとってきました。
今大会で、もしバイアスロンで金メダルをとりますと冬のオリンピック全競技を制覇したことになります。
アメリカの皆さんが身につけているジャケットには中にヒーターが内蔵されているそうなんですよ。
現在のピョンチャンオリンピックスタジアムの気温は氷点下2度7分。
ここ最近でいうと少し高めですがそれでも寒いですから少しは暖かいでしょうか。
冨坂≫アメリカはかつてスピードスケート5冠達成のエリック・ハイデン選手など本当に記録にも記憶にも残る名選手、名勝負を数々オリンピックの舞台で見せてきたので楽しみですね。
北大西洋にあるイギリス領のバミューダです。
国ではありませんが国際的に認められた競技団体を持ちIOC承認のオリンピック委員会があればオリンピックに出場することができます。
桑子≫皆さん、半ズボンです。
バミューダパンツというんですかね。
伝統の衣装です。
ベルギーです。
今回で21回目の出場ですがメダルは1998年の長野大会以来、遠ざかっています。
スピードスケート男子のバート・スウィングス選手は前回ソチ大会では5000mで4位10000mで5位でした。
今回は悲願のメダル獲得を目指します。
冨坂≫旧ソビエトのベラルーシです。
前回、5つの金メダルを獲得。
大きく躍進しました。
そのうちの3つはバイアスロンのダリア・ドムラチェワ選手です。
ご主人も同じバイアスロンの選手。
オリンピック6大会で8個の金メダルを獲得したノルウェーのビョルンダーレン選手です。
ただ、今回は出場権を逃しました。
桑子≫夫婦そろっての出場は…。
冨坂≫ならなかったんですね。
桑子≫ボスニア・ヘルツェゴビナです。
旧ユーゴスラビア時代の1984年首都サラエボで冬のオリンピックが開かれました。
サッカー日本代表のハリルホジッチ監督そして元監督のオシムさんの出身地でもあります。
冨坂≫サラエボオリンピックといえばスピードスケートショートトラック男子500mで北沢欣浩さんの銀メダル!あっと言わせました。
26年ぶりの出場南米のボリビアです。
出場はスキー・アルペンとクロスカントリーに合わせて2人。
そのうちの、シモン・ブライトフスカマランダー選手。
コーチを務める、お父さんはかつて、日本でスキー関連の仕事をしていたそうです。
ボリビアが初めて出場した冬のオリンピックはコルジナダンペッツォ。
日本が初めて冬の金メダルをとった大会です。
桑子≫東ヨーロッパのブルガリアです。
元大関・琴欧洲の鳴戸親方の出身地です。
冬のオリンピックは20回目。
バイアスロンやクロスカントリーなどでこれまで6個のメダルを獲得しています。
今回は男女合わせて21人の選手がエントリーしています。
冨坂≫ブラジルです。
おととしの夏リオデジャネイロオリンピックを開催しました。
夏の大会では多数のメダルを獲得しています。
サッカーの、なんといっても強豪です。
ただ、冬の大会ではメダルの獲得はありません。
今回はクロスカントリーアルペン、スノーボードフィギュアスケートボブスレーに合わせて9人の選手が出場予定です。
楽しそうですね。
桑子≫ノリノリですね。
今、映っている旗手の前を歩いている子どもなんですが韓国の子どもたちで昔から結婚式のお祝いの場などでともされるランタンを持っています。
そして、サンマリノ。
イタリア半島にある人口3万あまりの小さな国です。
4世紀にローマ皇帝の迫害を逃れたキリスト教徒が建国したと言い伝えられています。
経済的、文化的にイタリアとの結びつきが非常に強い国です。
冨坂≫セルビアです。
旧ユーゴスラビアの国の1つです。
国旗の色、赤・青・白のユニフォーム姿での入場です。
旗手を務めるのはアルペン女子のネベナ・イグニャトビッチ選手。
セルビアが初めて冬のオリンピックに参加したバンクーバー大会から3回連続での出場です。
桑子≫本当に赤・青・白が鮮やかですね。
冨坂≫本当に鮮やかにこの舞台は映えますね。
桑子≫北欧のスウェーデンです。
冬のオリンピックに第1回大会から出場している強豪国の1つです。
特に強いのがクロスカントリー。
前回は金メダル2つを含む11個のメダルを獲得しています。
前回3つのメダルをとったハロッテ・カラー選手は3大会連続の出場となります。
冨坂≫カーリングも強いんです。
ソチ大会では女子が銀、男子は銅。
日本の前に今大会も大きく立ちはだかるんでしょうか。
冬のスポーツ大国が続きます。
スイスです。
169人がエントリーしています。
IOC・国際オリンピック委員会の本部があり、オリンピックと関わりの深い国です。
スノーボード男子スロープスタイルに出場するアンドリ・ラゲットリ選手は空中で体を縦や横に何度も回転させる新しい技でスイスのニンジャと呼ばれているんだそうです。
このスイスは、過去2度の冬のオリンピックを開催しています。
1928年のサンモリッツ大会は日本が初めて冬のオリンピックに参加した大会です。
桑子≫日本にとっても記念すべき大会だったんですね。
冨坂≫冬の競技の大国です。
桑子≫たくさん、いますね。
冨坂≫鮮やかな赤です。
桑子≫スペインの選手団です。
フィギュアスケート男子シングルには日本選手のライバルの1人ハビエル・フェルナンデス選手が出場します。
ハビエル・フェルナンデス選手ヨーロッパ選手権は6連覇中で羽生結弦選手と同じカナダ人のブライアン・オーサーコーチに指導を受けています。
前回、ソチは4位でした。
今回こそメダル獲得を狙っています。
冨坂≫スロバキアです。
1993年にチェコと分離して独立国家となりました。
これまで冬のオリンピックで獲得したメダルは5つ。
そのうち3つを占めるのがバイアスロンのアナスタシア・クズミナ選手です。
今大会、女子7.5kmで3連覇がかかっています。
アルペンもこのところ強くなってきました。
桑子≫スロベニア。
旧ユーゴスラビアから独立した国の1つです。
冬のオリンピック史上最高の成績を収めました。
今回はアルペンやスキーのフリースタイルスノーボードなどに合わせて71人がエントリーしています。
ウエアの紺、薄緑、白の3色はスロベニア選手がよく身につける色でスロベニアを象徴する色の組み合わせだそうです。
冨坂≫確かによく見る気がします。
このスロベニアの選手たちから。
初出場のシンガポールです。
選手は1人。
ショートトラック女子1500mに出場するシャイアン・ゴー選手です。
シンガポールで生まれ4歳からカナダで育ちました。
桑子≫41の国と地域の出場が済みました。
日本は62番目です。
あと20ほどでしょうか。
アルメニアです。
国会とカスピ海の間のカフカス地方に位置しています。
クロスカントリーに出場するミカエル・ミカエリャン選手はクロスカントリーの一家。
7歳上のお兄さんはバンクーバー、ソチの代表。
お母さんは1998年の長野大会に出場しています。
さらに、お父さんは現在コーチを務めています。
冨坂≫南米のアルゼンチンです。
今回で19回目の冬のオリンピックですがまだメダルの獲得はありません。
南半球は今は夏。
代表チームは北半球に移動しフランスやイタリアで練習を行いオリンピックに備えてきました。
今年10月に首都ブエノスアイレスで若いアスリートを対象にしたユース・オリンピックが予定されています。
桑子≫アイスランドです。
大西洋の北、北極圏近くに位置しています。
6月に開幕するサッカーワールドカップに初出場を決めたことでも話題になりました。
このアイスランド男女の格差が最も少ない国ともいわれています。
今大会では男子3人女子2人の合わせて5人がアルペンやクロスカントリーにエントリーしています。
冨坂≫アイルランドです。
アルペンに出場するパトリック・マクミラン選手は6年前ラグビーから本格的に転向し今回、初めてオリンピックにやってきました。
アイルランドは世界有数のラグビー強豪国です。
来年に迫ったワールドカップ日本大会で日本はこのアイルランドと1次リーグで対戦することになっています。
桑子≫アゼルバイジャンです。
カスピ海に面しています。
1991年旧ソビエトから独立しました。
選手は1人です。
アルペンにエントリーしているパトリック・ブラシュナー選手。
ソチ大会に続いての出場です。
冨坂≫アンドラです。
フランスとスペインの間ピレネー山脈の中に位置します。
大規模なスキーリゾートを持ち冬のオリンピックの開催地に立候補したこともあります。
アルペンクロスカントリーなどに5人が出場します。
桑子≫アルバニアです。
バルカン半島の西部に位置しています。
冬のオリンピックは4回目。
前回、アルバニア初の女性選手として出場したアルペンのスエラ・メヒリ選手が今回もエントリーしています。
今大会では、出場選手2人ともアルペンの選手となっています。
冨坂≫アフリカ北部にあるエリトリア。
冬のオリンピックは初めての出場です。
選手は1人。
アルペンのシャノン・アベダ選手です。
隣国、エチオピアとの間の独立戦争が続いていた1980年代に両親がカナダに移住。
難民の子として育ちました。
桑子≫バルト三国の1つエストニアです。
クロスカントリーを得意としていまして2006年のトリノ大会では3個の金メダルを獲得しました。
曲が変わりまして、こちらは私ご紹介してもいいですか?去年、「紅白歌合戦」に出場したTWICEの曲なんです。
韓国・日本出身のガールズグループです。
冨坂≫さすが!「紅白」司会者のご案内でした。
51番目の登場国。
南米エクアドル。
エントリーは1人。
クロスカントリーのクラウス・フンクブルートロドリゲス選手です。
エクアドルは国際スキー連盟に加盟しておらず出場資格がなかったためロドリゲス選手はオリンピック委員会にかけあって国内にスキー連盟を作り出場権を得ました。
桑子≫イギリスです。
夏冬を通じ、オリンピックには第1回大会から出場しています。
今回はそれを上回る5個以上のメダル獲得を目指しています。
期待はスケルトン女子。
2002年のソルトレークシティー大会から4大会連続でメダルを獲得しています。
前回金メダルのリジー・ヤーノルド選手が連覇を狙います。
自撮り棒で撮影しながら歩いている方、いましたね。
冨坂≫オーストラリアです。
今回が19回目の出場。
1994年のリレハンメル大会で初めてメダルを獲得して以降毎回メダルをとっています。
スノーボード・ハーフパイプで日本の平野歩夢選手のライバルとなるのがスコッティ・ジェームズ選手。
去年は世界最高峰のプロの大会Xゲームと世界選手権の両方を制していてメダルの有力な候補です。
桑子≫この選手たちが身につけているジャケットの裏地にはこれまで冬の大会に出場したオーストラリア代表の選手たちの名前が縫いこんであるそうです。
続いて、オーストリアです。
冬のオリンピックの強豪国の1つです。
通算218個のメダルを獲得しています。
最大の注目はアルペン男子のマルセル・ヒルシャー選手。
イタリアのアルベルト・トンバ氏や母国オーストリアの英雄ヘルマン・マイヤー氏の記録を上回るワールドカップ通算55勝を挙げていますがオリンピックではソチ大会の銀メダル1個のみ。
3回目のオリンピックで悲願の金メダルを狙います。
冨坂≫アルペンノルディックともにスキー王国、オーストリアです。
オリンピック旗を掲げて入場してきたのは、国ではなく個人の資格で出場のロシア出身の選手たちです。
OAR・オリンピックアスリート・フロムロシア。
ロシア出身のオリンピック選手です。
桑子≫登場とともに会場が沸きました。
冨坂≫IOC・国際オリンピック委員会はロシアが組織的なドーピングとその隠蔽を行っていたとしてロシア選手団の出場を認めませんでした。
過去にドーピング違反をしていないことなど厳しい条件を満たした選手に限って個人の資格で出場です。
桑子≫中央アジアのウズベキスタンです。
前回のソチ大会に続きフィギュアスケートの男子シングルに出場するミーシャ・ジー選手は振付師としても活躍している方です。
56番目まで見てまいりました。
日本は、このあと6つ目に登場します。
近づいてきましたよ。
冨坂≫ウクライナです。
旧ソビエト崩壊後の1994年リレハンメル大会から冬のオリンピックに出場しています。
今大会にエントリーしている選手は33人。
これまでで最も少ない人数です。
ウクライナのオリンピック委員会によりますと経済状況やロシアとの紛争の影響は否めないということです。
行進はハングルの順番で行われています。
桑子≫イランです。
スキーのアルペンとクロスカントリーに4人がエントリーしていてうち2人は女性です。
涙をこらえているような表情でしたが女性のスキーヤー長らく男性とは別のゲレンデでしか滑ることができず本格的な競技への参加が禁じられてきたんですがその後、改革が少しずつ進んで女性の参加が浸透してきているんです。
冨坂≫イタリア選手団です。
通算で110個以上のメダルを獲得している強豪国の1つです。
旗手は前回ショートトラックで3つのメダルを獲得したアリアンナ・フォンタナ選手。
バンクーバー大会から3大会連続でのメダルを狙います。
それから、ソチで銅メダルを獲得したフィギュアスケート女子シングルのカロリーナ・コストナー選手。
若い選手が活躍するフィギュアスケート界では異例といえる31歳での出場。
4回目の冬のオリンピック注目です。
このほかクロスカントリー、アルペンなどスキー競技も強豪。
なんといっても、スーパースターアルベルト・トンバを生んだ国。
日本はこのあと3つ目です。
桑子≫イスラエルです。
冬のオリンピックは今回で7回目。
毎回、フィギュアスケートに出場していて今回もフィギュアスケートやショートトラックなどに10人が参加します。
アメリカがイスラエルの首都をエルサレムと一方的に認めたことによる混乱が収まらない中での参加です。
冨坂≫インドです。
ソチ大会ではインドのオリンピック委員会に汚職事件がありオリンピック旗を掲げて個人の資格での参加でした。
処分が解け今回はインドの国旗を掲げての入場です。
桑子≫表情も心なしか晴れやかでしょうか。
冨坂≫違いますね。
さあ、いよいよこの次は…。
桑子≫皆さん、見えますか。
入ってきました。
日本選手団の登場です。
旗手を務めるのは45歳スキー・ジャンプの葛西紀明選手。
冬のオリンピックの最多記録を更新する8回目の出場です!冨坂≫昨夜、行われたノーマルヒルの予選を無事、通過しました。
海外のメディアも注目するレジェンドです。
今大会、総勢124人の選手。
これは海外で行われる冬のオリンピックでは史上最多の数です。
桑子≫4年に1度の大舞台。
皆さん、悔いのないパフォーマンスと勝負を期待しましょう。
冨坂≫カリブ海の島国ジャマイカです。
陸上のボルト選手を思い浮かべる方が多いですが冬のオリンピックでジャマイカといえばボブスレー。
1988年、カルガリー大会に男子ボブスレーチームが初参加。
映画にもなりました。
世界から注目されました。
あれから30年。
今大会は、初めて女子のチームも出場します。
桑子≫黒海沿岸の国ジョージアです。
3年前にロシア語由来のグルジアから英語のジョージアに呼び方が変わりました。
今年に入ってこの国の名前よく聞くようになりましたよね。
先日、大相撲初場所で初優勝を飾った栃ノ心のふるさとです。
冬のオリンピックの出場は今回で7回目となります。
冨坂≫中国の選手たちが入場してきました。
次回、2022年の冬のオリンピックの開催地は、北京。
4年後も見据え、前回よりも多い81人の選手団を送り込んできました。
特に得意としているのがショートトラックです。
前回のソチ大会では2つの金をこの種目でとりました。
今回も活躍が見込まれます。
桑子≫ピョンチャン東京、北京とアジアでのオリンピックが続くんですね。
冨坂≫しかも北京は世界で初めて夏と冬両方のオリンピックを開く都市になります。
桑子≫チェコです。
エントリーしたのは95人。
前回の大会では2つの金メダルを獲得。
スピードスケート女子のマルティナ・サブリコバー選手は5000mでバンクーバー大会から2連覇を達成しました。
今回で4回目のオリンピック出場です。
男子アイスホッケーチームは1998年の長野大会で金メダル。
トリノ大会で銅メダルを獲得し今回もメダルを狙います。
冨坂≫長野オリンピックの金には国中が沸き返って長野という地名はファンの間でメモリアルな地と記憶されているそうです。
続いては太平洋に面した南米のチリ。
海岸線は南北4000kmにもなります。
南米でも指折りのスキー場があり北半球が夏の時期には海外から多くの選手がトレーニングに訪れます。
冬のオリンピックの出場は17回目。
アルペンやクロスカントリーで初のメダル獲得を目指します。
桑子≫中央アジアにあるカザフスタン。
1991年に旧ソビエトから独立し1994年のリレハンメル大会から毎回、冬のオリンピックに出場しています。
冬のスポーツが盛んでクロスカントリーやスピードスケートバイアスロンなどでメダルを獲得してきました。
曲が変わると会場の雰囲気も変わっておもしろいですね。
冨坂≫大選手団が入ってきました。
カナダです。
アメリカに次ぐ226人の選手がエントリーしています。
旗手はソチ大会で息の合った演技を見せて銀メダルを獲得したフィギュアスケートアイスダンスのカップルテッサ・バーチュー選手とスコット・モイヤー選手です。
カナダといえばアイスホッケーが国技。
今大会も金メダルを狙います。
カーリングもオリンピックとパラリンピックで連覇を狙います。
冬のオリンピックは2度開催。
カルガリー、バンクーバーで開いています。
特にバンクーバーといえば浅田真央選手。
韓国のキム・ヨナ選手との名勝負今もよく覚えています。
スタンドでは、国旗の色もくっきりと浮かび上がって移動しています。
桑子≫東アフリカのケニアです。
トリノ大会以来12年ぶりの出場です。
夏のオリンピックではマラソンなど、陸上で多くのメダルを獲得していますが冬はまだメダルはありません。
出場する選手は1人。
アルペン女子のサブリナ・シマダー選手が初めてのオリンピックに挑みます。
冨坂≫バルカン半島のコソボです。
2008年にセルビアからの独立を宣言しました。
オリンピックに初めて出場した2年前のリオデジャネイロ大会では柔道で金メダルをとりました。
冬は初出場となる今大会。
アルペンの男子に選手が1人エントリーしています。
桑子≫南米のコロンビアです。
アルペン、スピードスケートクロスカントリーに4人の選手が出場します。
コロンビアといいますとコーヒーで有名ですけれども今大会フィギュアスケートなどの会場があるカンヌンはこだわりのカフェが集まるコーヒーの街として知られましてやはりコロンビアのコーヒーは人気だそうです。
冨坂≫バルカン半島にあるクロアチアです。
これまで、冬の大会7回の出場で獲得した11個のメダルのうち10個をアルペンの国民的英雄コステリッチきょうだいが獲得しています。
今回、お兄さんのイヴィツァ選手は出場権を逃してしまいました。
一方、2007年に引退した妹のヤニツァさんは現在クロアチアのスポーツ協会の会長です。
桑子≫中央アジアのキルギスです。
シルクロードに位置する山と草原の国。
経済の低迷や失業を背景にイスラム過激派組織に参加する若者が少なくないため対策が課題になっています。
冨坂≫地中海の島国、キプロス。
トルコ軍の侵攻をきっかけに40年以上にわたって南北に分断され再統合を見据えた多国間の協議が続けられています。
オリンピック憲章にはスポーツを通じ平和で、よりよい世界を構築することとあります。
平和というのはオリンピックの重要な使命です。
桑子≫台湾です。
12回目の冬のオリンピックです。
今回も台湾のオリンピック委員会の旗を持っての行進です。
日本時間のおととい未明台湾東部を大きな地震が襲いました。
今も揺れが続く中、がれきの中に閉じ込められた人々の救出活動が続いています。
冨坂≫タイです。
初めて冬のオリンピックに出場したのは2002年のソルトレークシティー大会。
今回、参加する選手のうち3人がお母さんがタイ人お父さんが外国出身です。
選手団を先導している韓国の子どもの中にもご両親が国際結婚という方が数多くいます。
文化の融合もこの大会の大きなテーマです。
桑子≫トルコです。
夏のオリンピックではレスリングの強豪として知られますが冬はまだメダルの獲得はありません。
フィギュアスケートやアルペンクロスカントリーなどに8人が出場する予定です。
トルコ、これまで何度もオリンピック招致に取り組みながらまだ開催の夢をかなえられていないんですね。
冨坂≫2020年もオリンピック招致は東京に敗れましたね。
トーゴです。
アフリカの西部、ギニア湾に面した国です。
今回、2回目の冬のオリンピック。
前回、ソチ大会に出場したクロスカントリー女子のマチルデアミビ・プティジャン選手が2大会連続でエントリーをしています。
桑子≫南太平洋の島国、トンガです。
皆さん、見てください。
氷点下2度7分ですよ。
こちらは夏のリオデジャネイロ大会の開会式でこの民族衣装をまとい注目を集めたタウファトフア選手。
今回も旗手を務めるんですが…。
大丈夫でしょうか…。
競技に影響が出ないといいですが。
冨坂≫そしてパキスタン。
冬のオリンピック3回目。
これまでの2回はアルペンでの出場でしたが初のクロスカントリー出場です。
桑子≫ポルトガルです。
エントリーは2人そのうちアルペンに出場する選手はフランスで生まれ育ちました。
ポルトガルスキー連盟は海外にいるポルトガル系選手の発掘に力を入れています。
というのも国内は練習環境が整っていないため海外の移民にもターゲットを広げることで強化を図っていこうという狙いです。
冨坂≫東ヨーロッパのポーランド。
冬のオリンピックには第1回から参加し通算20個のメダルを獲得。
旗手を務めるのは前回、スピードスケートでポーランド史上初めての金メダリストとなったズビギニェフ・ブロドカ選手。
消防士の仕事をしながら選手活動を続けています。
桑子≫カリブ海にあるアメリカの自治領プエルトリコです。
冬のオリンピック出場は実に16年ぶり。
アルペンに選手1人がエントリーしています。
入場行進も84の国と地域まできました。
史上最多、90を超える国と地域が参加する今大会です。
冨坂≫フランス。
冬のオリンピックには毎回出場。
これまで100個以上のメダルを獲得している強豪国です。
前回、4個の金メダルを獲得。
そのうち2つをとったのが旗手を務めるバイアスロン男子のマルタン・フールカデ選手です。
フランスは近代オリンピックの創設者ピエール・ド・クーベルタン男爵の母国。
ですからフランス語はオリンピックの公用語の1つです。
桑子≫この入場行進でも最初に読み上げられるのはフランス語ですね。
冨坂≫冬のオリンピックの第1回大会も1924年のシャモニ・モンブラン。
近代オリンピックの誕生と発展に大変重要な役割を果たしたのがフランスです。
桑子≫続いてマケドニア。
1991年に旧ユーゴスラビアから独立した国です。
6大会連続の出場ですがまだメダル獲得はありません。
今回は、スキーのアルペンとクロスカントリーに男女合わせて3人が参加します。
冨坂≫こちらも冬の大国北欧、フィンランドです。
106人がエントリーしています。
伝統的に強いのがクロスカントリー。
これまで獲得した総数160以上のメダルのうちおよそ半分を占めています。
前回、ソチ大会でも男子団体スプリントで金。
女子20kmリレーと女子団体スプリントで銀を獲得。
スキー・ジャンプもかつては鳥人マッチ・ニッカネンという選手がいましたがフライング・イーグルと呼ばれ国民的英雄となったヤンネ・アホネン選手。
一度、引退を表明しましたが2013年、現役復帰。
今大会もエントリーしています。
現在、40歳。
葛西紀明選手とともに40代ジャンパーです。
桑子≫フィリピンです。
今回が5回目の冬のオリンピック。
2人の選手がエントリーしています。
フィギュアスケート男子シングルマイケルクリスチャン・マルティネス選手は前回、ソチ大会に続いての出場です。
この選手、8歳のときフィリピンのショッピングモールのリンクでスケートを始めて今、憧れの選手は羽生結弦選手だそうです。
冨坂≫東ヨーロッパのハンガリー。
冬のオリンピックには第1回大会から出場してきました。
通算6個のメダルはすべて、フィギュアスケートで獲得してきましたが最近、ちょっとメダルから遠ざかっています。
スキーのアルペンにエントリーしているマルトン・ケーケシ選手は以前、日本に住んでいたことがあるそうです。
ですから、日本で関わった皆さん応援しているかもしれないですね。
桑子≫香港です。
中国に返還されたあとも特別行政区として参加を続けています。
掲げているのは香港のオリンピック委員会の旗なんです。
香港を象徴するバウヒニアという花をデザインしたものです。
過去4回の冬のオリンピックはすべてショートトラックで今回初めてスキー・アルペンに出場。
冨坂≫歓声が上がっています!大歓声に包まれて最後に登場したのは開催国・韓国と北朝鮮の選手団。
合同での入場行進です。
オリンピックでの南北合同の入場行進は2006年、トリノ大会以来夏冬合わせて4回目です。
旗は、南北を分断する軍事境界線がない朝鮮半島が描かれた統一旗。
韓国と北朝鮮の選手が2人で1本の旗を掲げています。
桑子≫土壇場で参加を表明した北朝鮮の言動に注目が集まる中で迎えた今大会。
今、両国の選手たちが1つになって入場しています。
会場に流れているのはどちらの国の人にとってもなじみ深い民謡「アリラン」をアレンジした音楽なんです。
南北の融和を象徴しています。
冨坂≫今回は、韓国が145人北朝鮮は22人の選手が参加しています。
そのうち両国合わせて35人の選手はアイスホッケー女子の南北合同チーム。
オリンピック史上初めてとなります。
北朝鮮の選手たちは先月25日に韓国入りして、韓国選手たちとの合同練習に臨みました。
14日には日本との対戦が控えています。
この合同チームの監督によると当初、ちょっと心配したんだけれどもとてもよい雰囲気になってきて家族のようだとも言っていました。
チームは1つになっているので日本にとっても難しい敵になりそうですね。
桑子≫韓国のムン大統領と北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長の妹のキム・ヨジョンさんをはじめ北朝鮮からの代表団が皆さんで会話をしていましたね。
冨坂≫韓国が最も得意としているのはショートトラック。
これまで冬のオリンピックで獲得した53のメダルのうち実に42個がショートトラックによるものです。
前回、ソチ大会で3個のメダルを獲得したシム・ソクヒ選手をはじめ男女合わせて10人の選手たちが地元の大声援を背にメダルを狙います。
それから、スピードスケートもこのところ女子500mでバンクーバー、ソチオリンピック2連覇のイ・サンファ選手。
小平選手との勝負が楽しみです。
それから北朝鮮はアイスホッケーのほかにフィギュアスケートショートトラック、アルペンクロスカントリーに出場する予定です。
フィギュアスケートのリョム・テオク選手とキム・ジュシク選手のペアは先月の四大陸選手権で3位になりました。
桑子≫皆さんとても明るい表情ですね。
今日の日を楽しんでいる印象です。
冨坂≫スタンドの皆さんも立ち上がっているでしょうか。
桑子≫そしてこの韓国と北朝鮮の選手の皆さん客席のほうに上がっていっていますね。
冨坂≫韓国でのオリンピックの開催は1988年のソウル大会以来。
このときは3大会ぶりにアメリカ、ロシアの東西両陣営が勢ぞろいした大会でした。
桑子≫今回も、南北の融和がテーマになっているんですよね。
冨坂≫この地で開催するオリンピックはいずれも平和、融和がテーマとなっています。
なお、先ほどモロッコは雪が降らないと申し上げましたが一部の地域では雪が降るそうです。
大変、失礼いたしました。
おわびして訂正いたします。
日本の選手たちもスタンドで行進を見つめていたんですね。
桑子≫韓国の美しい風景の数々。
季節は春から夏へ。
そして夏から秋へ。
カンウォンド特産のソバの花が咲き乱れました。
冨坂≫「アリラン」が聴こえてきました。
歌うのは77歳地元出身の歌い手です。
南北合同の入場行進のときとはまた違った趣です。
桑子≫5人の子どもたちが再び登場しました。
いかだに乗っています。
そして雷が鳴り始めましたね。
嵐がやってきたようです。
このいかだで、かつて遠い都へ材木などを運んでいましたがその道中は長く、つらいものでした。
冨坂≫外国からの侵略など度重なる苦難にさらされてきた韓国。
♪〜桑子≫「アリラン」の旋律が闇を払いました。
ソバの花が再び咲いていきます。
♪〜冨坂≫無数のホタルです。
その光がまばゆいネオンになりました。
60年代以降の高度成長いわゆる「漢江
(ハンガン)の奇跡」です。
桑子≫過去を旅してきた子どもたち。
♪〜目の前に光の門が現れました。
門をくぐるとそこは未来の世界です。
冨坂≫青い服の子どもは医者になりました。
近未来の医療で命をつなぎます。
桑子≫黄色い服の子が開発したのは自分そっくりのロボット。
冨坂≫黒色の子はポップスター。
どこでも見られるホログラムの技術。
高度なテクノロジーが人と人とをつなぎます。
桑子≫ハングルの先生になるという夢を実現したのは緑色の男の子。
冨坂≫家族が集う家の絵を描いていた赤色の子どもは建築士になりました。
桑子≫成長した5人が暮らす未来。
人と人とが連帯し共感し合う平和な世界でした。
冨坂≫5人の子どもたちを平和な未来へと導いた光の門。
まるで1本の川のようにつながりました。
桑子≫聴こえてきたのは韓国の人たちが幼いころから慣れ親しんできた童謡。
♪〜電子音と組み合わさり曲調が変わります。
♪〜ここは、未来の世界です。
♪〜ひときわ人気なのがダンス。
中でも、ブレークダンスやジャズダンスなどをミックスさせた踊りが流行しています。
冨坂≫踊るのはストリートダンサーや学生など250人あまり。
光の門を使って、人と人人とものとのつながりを表現しているということなんですが…。
桑子≫どこか大きなスマートフォンを手放せず持ち歩いているようにも見えますね。
冨坂≫自分の姿を見ているようです…。
未来の世界では人とデバイスとが分かちがたく結びついています。
♪〜桑子≫再び、あの童謡が聴こえてきました。
古きものと新しきものの融合。
♪〜人々の間を縦横無尽に光が行き交います。
あらゆる他者とリンクする未来のコミュニケーションを表しています。
冨坂≫中央には人の顔が現れました。
どんなに技術が発達しても人間が中心であってほしいという願いが込められています。
♪〜桑子≫舞台中央58本の光の帯が上っていきます。
♪〜文字が見えます。
「Future」、「夢」。
さまざまな国の希望の言葉です。
光の道を通って世界中に発信されます。
♪〜冨坂≫ピョンチャンオリンピック・パラリンピック組織委員会、イ・ヒボム会長とIOC・国際オリンピック委員会トーマス・バッハ会長のスピーチです。
≫尊敬するムン・ジェイン大統領。
そして、韓国の国民の皆様。
IOC、トーマス・バッハ会長ならびにオリンピックファミリーの皆様。
各国の選手団、および観客の皆様。
今、我々は第23回ピョンチャンオリンピックの開幕という歴史的な瞬間を迎えています。
1988年のソウルオリンピック以降30年ぶりに韓国で開かれる冬のオリンピックは92の国と地域のオリンピック委員会から6500人あまりの選手と役員が参加する世界最大規模の冬の祭典です。
韓国は1948年まだ政府が樹立される前の混乱の中でサンモリッツオリンピックに参加しました。
朝鮮戦争の真っただ中だった1952年には国民からの募金でフィンランドのヘルシンキオリンピックに選手団を送りました。
ピョンチャンオリンピックは2回の挫折と涙の末に手にした成果です。
ピョンチャンオリンピックは文化オリンピックICTオリンピックそして、何より平和のオリンピックとなるでしょう。
尊敬する内外のご来賓の皆様選手団の皆様先ほど世界は韓国と北朝鮮の選手が統一旗を手に同時に入場する姿を見守りました。
オリンピックを通して南北が1つになったのです。
スポーツは紛争や対立を超え融和と平和を成す偉大なる力を持っています。
ピョンチャンオリンピックは朝鮮半島を超え北東アジア、そして平和を渇望する世界の人々にとり希望の光となるでしょう。
我々は、あらゆる差別や偏見抑圧や対立をなくし互いに理解しともに生きる世界を作るために融和と平和の大祭典というピョンチャンの聖火をともしたいと思います。
尊敬する選手団の皆様近代オリンピックの創始者クーベルタン男爵が言ったように、重要なことは勝つことではなく参加することであり勝利するより困難に打ち勝つ過程が重要だというオリンピック精神を実践していただきたいと思います。
夢のオリンピックの舞台に立った皆様はすでに勝利者であり、英雄です。
すべての皆さんがここでより速くより高く、より強くを目指して新たな歴史を積み重ねてください。
世界のオリンピックファミリーの皆様韓国滞在中選手たちが繰り広げる競技はもちろん韓国の景色や文化最先端技術を存分に楽しまれ美しい思い出を作ってください。
勝者と敗者がともに抱き合う美しい姿に尊敬と激励を惜しむことなくピョンチャンの新たな地平を越え2020年の東京2022年の北京へと続くオリンピックのアジアの時代をともに歩んでいただければと思います。
ありがとうございました。
次は、IOCのトーマス・バッハ会長のごあいさつです。
バッハ会長を拍手でお迎えください。
≫ピョンチャン、こんばんは。
世界中のオリンピックファンの皆様。
韓国大統領、ムン・ジェイン閣下。
国連事務総長グテーレス閣下。
ご来賓の皆様、そして選手の皆様そしてオリンピックファミリーの皆様。
お集まりの皆様。
2018ピョンチャン冬季オリンピック競技大会へようこそ。
オリンピック冬季競技大会ピョンチャン2018へようこそ。
これぞ、私たちみんなが待ち望んでいたときです。
雪と氷の上で繰り広げられる韓国初の冬のオリンピックです。
組織委員会、政府機関そして、多くの韓国の人々が献身的にこの大会のために準備してきました。
皆さんはこよい、そのことをぜひ誇りに思ってください。
今こそピョンチャンが主役のときです。
この大会を可能にしてくださったすべての人々に感謝します。
特に、何千人というボランティアの方々に感謝します。
私たちを温かく迎えてくれました。
そして、選手の皆さん。
次は皆さんの番です。
人生をかけた戦いのときです。
大会期間中、世界はあなた方から感動をもらうでしょう。
私たちみんなが互いの違いを乗り越え平和と調和のうちにともに生きるよう皆さんはインスピレーションを与えてくれるでしょう。
また、卓越性、敬意フェアプレーというオリンピック精神において最高の栄誉のために競い合うことで皆さんは私たちにインスピレーションを与えてくれるでしょう。
ただし、ルールを守り不正をしないことによってのみ皆さんはオリンピック競技を心から楽しむことができるのです。
そうしてこそ皆さんの生涯の思い出はオリンピック選手にふさわしい真実の思い出となるのです。
互いに競い合う一方で皆さんは、選手村でともに仲よく過ごすことになります。
仲間の選手たちと同じルールを守り食事を分かち合い気持ちを分かち合います。
このようにして人は、すべてスポーツにおいて平等であることが示されます。
人々を1つにするスポーツ独自の力を示すことができます。
この結束の力が見事に表されているのがこよい行われた2つのチーム合同の入場行進です。
韓国と北朝鮮のオリンピック委員会がともに行進しました。
皆さん、ありがとう。
私の周りにいるすべての選手の皆さんこのスタジアムにいる観客の皆さんそして、この開会式をご覧になっている世界中のオリンピックファンの皆さん。
私たちは皆この、すばらしい行進に感銘を受けました。
私たちみんなであなた方の平和のメッセージに賛同したいと思います。
多様性の中での結束は、分断しようとする力より強いのです。
2年前、リオデジャネイロで史上初の難民選手団を結成することでIOCは世界に対し希望のメッセージを力強く発信しました。
そして今、ピョンチャンで韓国と北朝鮮の選手たちがともに行進し世界に向けて平和のメッセージを力強く発信します。
このオリンピックの体験を世界と分かち合いましょう。
ともにいきましょうピョンチャン。
それでは、ここで韓国大統領をお招きします。
ムン・ジェイン大統領が第23回冬季オリンピックピョンチャン大会の開会を宣言します。
≫第23回オリンピック冬季競技大会ピョンチャンオリンピックの開会を宣言します。
冨坂≫第23回オリンピック冬季競技大会2018ピョンチャン。
今、開会が宣言されました。
♪〜桑子≫今日一番の盛り上がりですね!冨坂≫過去と未来への旅を通じてつながり合うことの大切さを学んだ、5人の子どもたち。
桑子≫みんなキャンドルを持っています。
冨坂≫家族が現れました。
明かりを分けてあげています。
♪〜桑子≫この小さなおすそ分けをきっかけに、ハトが現れました。
冨坂≫韓国を代表する4人のアーティストたちが舞台に登場しました。
歌うのは「イマジン」。
国境や宗教の壁を越えて平和を願う曲です。
桑子≫会場には、世界のストリートミュージシャンたちが「イマジン」を演奏している映像も流れています。
♪〜冨坂≫オリンピックの開会式では平和の象徴ハトをモチーフにした演出が必ず盛り込まれます。
♪〜桑子≫ハトの形が変わっていきます。
2羽のハトが1つになりました。
冨坂≫分断国家・韓国の人たちの願いが込められているようです。
♪〜桑子≫人々がその輪に次々と加わり光で満たされていきます。
客席でも、たくさんの明かりが揺れていますね。
冨坂≫冷たいスタジアムの空気も温まってきそうですね。
♪〜5人の子どもたちのささやかな火が大きな平和をもたらしました。
桑子≫ステージから5人の子どもがハトを放つと、無数のハトが天に上がっていきます。
きれいですねえ…。
冨坂≫ピョンチャンの夜空にハトの群れが舞い上がっていきました。
桑子≫そして現れたのはドローンです。
ハトの群れと重なり合っていきます。
こちらはスノーボーダースキーヤー…。
ドローンが人の形を作っています。
冨坂≫見事ですね。
桑子≫そのドローンの光とスノーボーダースキーヤーが雪の坂を駆け下りていきます。
♪〜このスノーボーダーとスキーヤーは100人いるそうですよ。
冨坂≫雪の反射もあって光がより鮮やかですね。
ここに…。
五輪が現れましたか。
桑子≫現れましたね!そして、ドローンから…。
冨坂≫夜空にも…。
桑子≫五輪が浮かんでいます!冨坂≫このところのオリンピックではこうした5つの輪をいろいろな形で表現しているんですが。
今回、どんな形になるのか、全く私たちにも明かされませんでしたからね。
見事な五輪の登場でした。
オリンピック旗の登場です。
韓国のアスリートたちによってオリンピック旗が運ばれています。
元クロスカントリー韓国代表コーチカン・チャンヨンさんです。
韓国のノルディックスキーの発展に尽力してきました。
桑子≫韓国フィギュアスケート界の期待の14歳。
ユ・ヨン選手です。
11歳のときに韓国選手権で優勝。
キム・ヨナさんが持っていた最年少記録を更新しました。
今回、聖火リレーの最初の走者を務めました。
シン・ヘスクさん。
韓国のフィギュアスケート界の発展に尽くしてきました。
小学生のころキム・ヨナさんも指導しました。
ピョンチャンオリンピックでは女子チームのコーチを務めます。
桑子≫15歳のイ・ジュンソ選手は韓国アイスホッケー界の将来を担う逸材として期待されています。
現在ロシアのチームでプロを目指しています。
冨坂≫キム・ユンマンさんはスピードスケートの元世界王者です。
選手としてはリレハンメル長野とオリンピック2大会に出場。
ソルトレークシティーオリンピックではコーチを務めました。
桑子≫チャン・ユジンさん16歳。
女子高校生です。
今回のピョンチャンオリンピックにフリースタイルスキーハーフパイプの代表として出場します。
冨坂≫キム・ギジンさんはスピードスケートの元選手。
グルノーブルオリンピックそしてインスブルックオリンピックに出場しました。
桑子≫19歳のスケルトン選手チョン・スンギさんです。
2年前に行われたユース・オリンピックに韓国代表として出場しました。
こうして五輪の色の光の帯で道ができていたんですね。
♪〜開会式の前半に登場した王宮の近衛兵が五輪旗を受け取ります。
オリンピック賛歌です。
歌うのは世界を舞台に活躍する韓国のソプラノ歌手ファン・スミさん。
4年前には、世界有数のコンクールで優勝しました。
衣装は、かつて宮廷の女性が身につけていた服をもとにしています。
♪〜桑子≫次は選手、審判そしてコーチの代表による宣誓です。
これまでは別々に行うことがオリンピック憲章で定められていましたが今回はIOC理事会の決定により一緒に行って選手が代表して宣誓を行うことになりました。
冨坂≫選手代表はスピードスケートのモ・テボム選手。
バンクーバーオリンピックの金メダリスト。
今大会は500mと1000mに出場予定です。
審判として宣誓を行うのはスノーボードスロープスタイルの審判キム・ウシクさん。
そして、コーチの宣誓はノルディックスキー複合の代表コーチ、パク・キホさんです。
≫すべての選手の名においてすべての審判の名においてすべてのコーチと役員の名において我々はオリンピックのルールを尊重しフェアプレーの精神によってこの大会に参加することを約束します。
我々はスポーツの栄光、そしてオリンピックの精神を遵守しドーピング不正行為を行わずスポーツに専念することを約束します。
冨坂≫ギリシャで採火された聖火は去年11月に韓国に到着。
2018年の開催にちなんで韓国全土2018kmを旅してきました。
桑子≫リレーに参加するのは7500人。
これは韓国と北朝鮮を合わせた人口およそ7500万人にちなんでのこと。
オリンピックが南北の平和と融和の機会となることを願って決められました。
♪〜冨坂≫先ほど、ご出演いただいた上村愛子さんなど日本人のアスリートの皆さんもこのリレーには参加しました。
♪〜桑子≫その聖火が会場に到着しました。
いよいよ開会式のクライマックス聖火の入場です。
冨坂≫最初にスタジアムに現れたのはリレハンメルオリンピックショートトラック女子金メダリスト元ショートトラック選手のチョン・イギョンさんです。
リレハンメル、長野とオリンピックで2大会連続2冠を達成しました。
2005年にはアイスホッケーの選手としてアジア大会にも出場しました。
桑子≫そして、2人目はパク・インビさん。
リオデジャネイロオリンピックゴルフ女子の金メダリストです。
プロゴルファーのパク・インビ選手。
19歳のとき全米女子オープンを大会史上最年少で優勝。
2013年に世界ランキング1位。
そして、アジア人の女性として初のグランドスラム制覇を成し遂げました。
リオデジャネイロオリンピックで金メダルを獲得しました。
冨坂≫サッカー韓国代表のストライカーとして活躍したアン・ジョンファンさんです。
2002年の日韓共催ワールドカップなど3大会に出場。
日本のJリーグでもプレーしました。
現在は、解説者やタレントとして活躍しています。
4人目の走者が先に待っています。
2人ですね。
桑子≫こちらはアイスホッケー女子の韓国と北朝鮮の合同チームの2人です。
韓国のパク・チョンア選手と北朝鮮のチョン・スヒョン選手です。
2人ともフォワードの選手。
この南北合同チームは今月14日日本のスマイルジャパンと対戦します。
冨坂≫そして2人前のスロープに光の道が現れていきます。
桑子≫上っていきます。
その先に見えるのが聖火台でしょうか。
冨坂≫かなりの急な坂ですよ。
桑子≫階段になっていますか。
先ほどまではスロープでした。
韓国と北朝鮮の合同チームの2人がともに階段を上がっていきます。
冨坂≫聖火台に近づいてきました。
桑子≫この独特の形をした聖火台。
上の丸い部分は月の壷という朝鮮時代の白磁をかたどったものです。
今、聖火台のふもとに到着しました。
冨坂≫最後に登場したのはやはりこの人でした。
フィギュアスケートのキム・ヨナさんです。
バンクーバーオリンピックでは浅田真央さんとの激しい戦いを制し金メダルに輝きました。
ソチオリンピックで銀メダルを獲得したあと現役を引退。
今回のオリンピックでは広報大使として大会のPR活動を行ってきました。
桑子≫氷のリンクになっていたんですね。
冨坂≫キム・ヨナさんがどうやら点灯者となりそうです。
そして、あの高い位置の台までどのように火を伝えるんでしょうか。
桑子≫リハーサルを含めて本当に秘密にされてきていますので私たちももちろん見ていません。
氷に火がつきました。
冨坂≫輪です!火の輪です!桑子≫月の壷の白磁をもとにした聖火台に今、火がともりました。
冨坂≫ピョンチャンオリンピックの聖火。
平和への願いを込めた光が世界のアスリートたちの熱戦を見守っていきます。
♪〜桑子≫仮面をつけたダンサーたちが現れました。
韓国の鬼、トッケビたちです。
鬼といっても、日本の鬼のような角はありません。
音楽と踊りが好きで人なつこい存在。
聖火にひかれて、やってきました。
冨坂≫ここに集うすべての人々を楽しませ幸せをもたらすトッケビたちの踊りです。
韓国伝統の仮面劇をもとにヒップホップなど現代的なアレンジを加えた踊りです。
桑子≫韓国の国技テコンドーの動きにも似ていますね。
冨坂≫キレがあります。
それもそのはず。
世界的なヒップホップの大会で優勝したダンスチームが演じています。
♪〜♪〜ステージいっぱいそして会場の外も使った花火のパフォーマンスです。
屋根のないこのスタジアムならではの演出ですね。
♪〜桑子≫両手に火を持ったトッケビたちが登場しました。
トッケビは火を扱うのが得意で火に変身することもできます。
韓国では、トッケビの火は福をもたらすと信じられてきました。
オリンピックの成功と平和を祈って踊ります。
冨坂≫今大会のテーマは「PassionConnected」。
「ひとつになる情熱」。
そのテーマどおり、今、会場ではこの日一番の情熱的なショーが繰り広げられています。
トッケビたちの炎に韓国の人たちの情熱が表れているようですね。
♪〜桑子≫中央から何か上がっていきましたよ。
♪〜立派な花火です。
冨坂≫光と炎がうまくリンクしてますね。
桑子≫客席にもトッケビが現れて観客の皆さんを楽しませているんですね。
冨坂≫最後はみんなで華やかに楽しく開幕を祝おうといったところでしょうか。
桑子≫皆さん、白い息を吐いて全身で踊っています。
♪〜冨坂≫30年ぶりにともった韓国の地での聖火です。
桑子≫5人の子どもたちも大役を終えて晴れ晴れとした表情でしたね。
冨坂≫先ほど香港の選手団の入場で掲げていた旗を香港のオリンピック委員会の旗とお伝えしましたけれども実際は香港の旗でした。
まことに失礼いたしました。
おわびして訂正いたします。
さあ、直前まで北朝鮮の参加やロシアのドーピング疑惑などをめぐって揺れたピョンチャンオリンピックでしたが今日、ここに史上最多の国と地域が集まって無事、開幕を迎えました。
桑子≫25日の閉会式まで世界のトップアスリートたちによる熱戦が続きます。
冨坂≫競技はすでに始まっていて日本は、あすにもメダル獲得の可能性があります。
スピードスケートの高木美帆選手女子3000mに登場。
それから、ジャンプ男子ノーマルヒルには葛西紀明選手が8回目のオリンピックのジャンプに臨みます。
桑子≫日本選手の活躍に目が離せない毎日になりますね。
冨坂≫今大会は時差がありませんからたっぷりとお楽しみください。
オリンピックはスポーツの祭典であるとともに平和の祭典でもあります。
さまざまな課題や問題も抱えた国や地域の人々が1つの場所に集まりました。
2018/02/09(金) 19:30〜22:30
NHK総合1・神戸
ピョンチャンオリンピック◇開会式(中継)[字]

ついに開幕!冬の五輪 厳寒のもと情熱の祭典 史上最多92の国と地域17日間熱戦スタート! ▽金メダル期待高まる絶好調日本勢 表情は?

詳細情報
番組内容
▽平和への願い込めて韓国と北朝鮮合同行進 ▽歓喜!初出場6か国 ロシア選手は五輪旗と ▽韓国伝統と現代融合円形舞台スペクタクル ▽誰がどんな方法で?必見!聖火ともす瞬間 冨坂&桑子アナが現地生実況![延伸のとき以降の番組に変更あり]
出演者
【まもなく開会式】ゲスト…上村愛子,キャスター…杉浦友紀,【開会式】キャスター…冨坂和男,桑子真帆

ジャンル :
スポーツ – オリンピック・国際大会

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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