「少額だが、非常に目につくお金をクレージーなアイデアに使う」
最近、マーケティングの名著と呼ばれる本を読みまくっています。USJをV字回復させた本もそうですし、100円のコーラを1000円で売る本もそうです。次に読んだのは18年前の『エスキモーに氷を売る 魅力のない製品をいかにセールスするか』です。
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エスキモーに氷、売ってなくない?
いや、この本めっちゃ面白いです。ただ注意が必要で、エスキモーは最初の段落に1回出てくるだけ。例え話であって、エスキモーに氷は売っていません。全米の弱小バスケットボールチーム「ネッツ」の観客動員を回復させる話です。
エスキモーに氷を売りたいのであれば、「食品を凍らせるための氷ではなく、食品を凍らせないための冷凍庫」を売れば良いのではないでしょうか。要するにフリーズドライ。エスキモーは凍らない冷凍庫なら買うと思います。
ただ、今のエスキモーってiPhone持ってロック聞いて、めちゃ近代的な生活してるらしいって聞きますけど。
今の顧客にもう少しだけお金を使ってもらう
売上をアップさせたいというのは全商売人の悩みではないかと思います。しかし、新規開拓にお金を使うのはリスクがあるので、それなら既存顧客にもう少しお金を使ってもらおうという提案。
これは良いですね。ライターの私でいうなら、「いま仕事をしているクライアントにかけあって、発注量を増やしてもらう」といったところでしょうか。ナイスアイデア!たしかにこれで、今月は受注量が増えてるんでした。
顧客を選ぶことは、売上アップになる?
「捨てる顧客を選べ」
これも示唆的ですね。私は結構、一旦は受けてみて、どうしてもやりにくいようなら仕事断っちゃうことあるんですけど、最初から受けるべきではないですね。それなら、自分が受けたい顧客と受けたくない顧客をはじめからターゲティングすべきです。
これも、できてませんでした。今はとりあえず受注してみて、相性が合わなそうだったり、労力がかかりすぎたりする場合に、お断りさせていただいています。苦労してることは相手にも伝わっているでしょうから、スムーズに契約終了になることが多いです。
しかし、顧客の選別はなぜ必要なのか?それがより売上を上げることにつながるのか?つまりはブランディングのためなのか?謎は尽きません。
決してエスキモーに氷を売る本ではありませんが、マーケティングの基本、「売る」というすべての商売行為について言及されており、非常に面白い本です。よし、読み込むぞ。
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