次の弱気相場は人生最悪と予想、債務積み上がりを懸念-ロジャーズ氏

  • 金融危機以降、債務がさらに積み上がっているとロジャーズ氏
  • 混乱は続くと予想、弱気相場入りの時期には言及せず

投資家のジム・ロジャーズ氏(75)

Photographer: SeongJoon Cho

ベテラン投資家のジム・ロジャーズ氏(75)は、株式の次の弱気相場について、これまでのいかなる下降局面よりも深刻なものになるとの見通しを明らかにした。

  ロジャーズ氏、金融危機以降、グローバル経済の債務がさらに積み上がり、米国ではそれが特に顕著だと指摘した。同氏は株式市場がこれから弱気相場の領域に入ろうとしているとは発言せず、弱気相場入りの時期を知っているとも主張しなかったが、8日に再び下げたことに驚いていないと述べ、大幅な下げが続くと予想した。

  ロジャーズ・ホールディングスの会長を務めるロジャーズ氏は電話インタビューで、「再び弱気相場に入る時は、人生最悪のものとなろう。債務はあらゆる場所に存在し、今やさらに大きく増えている」と語った。

  ダウ工業株30種平均は金融危機の際、2007年10月のピークと09年3月の安値との比較で50%余り下落。IT(情報技術)バブルでは2000年に高値に達した後、02年に安値を付けるまで38%下げていた。

  ロジャーズ氏「3月に連邦公開市場委員会(FOMC)が追加利上げを決定するまで恐らく神経質な状態が続くが、相場はその後上昇しそうだ」と予測した。

原題:Jim Rogers Says Next Bear Market Will Be Worst in His Life (1)(抜粋)

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