バイク乗って 肩で風切って
仲間と一晩中飲み明かした
今はすり切れた靴履いて
よれよれのスーツ着て
さばききれない量の業務抱える
娘が口聞いてくれなくも構わない
クビになるわけにはいかない
帰ってくるの
家のこと何にもできなくて
全部 お前にまかせて
申し訳ないと思ってる
おまえおとうさんだろ
って言われて
こんな男と結婚するんじゃなかったって
って言われて
黙るしかないよ
ただ オレは
もう もらったよ
可愛い娘を産んでくれた
お前と出会わなかったら
オレはどうなってたか
ごめんな
お前のこと幸せにするって
オレ 父親だけど
お前のこと幸せにしてあげるだけのチカラなかった
ただ 働いて なんとか人並みの生活
させることしかできなかった
仕事に行く
娘 そういう年頃だろ
夜遅くなることもある
休むわけにはいかないだろ
生命保険入ってる
これでキレるのも母親っていう罠