熊谷6人殺害ペルー人の男「覚えてません」
埼玉県熊谷市で6人を殺害した罪などに問われたペルー人の男の裁判で、被告人質問が行われ、男は事件について「覚えていません」と繰り返し述べた。
ペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告は、2015年9月、熊谷市の住宅3軒に侵入し、小学生の女の子を含む男女6人を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われている。
9日の裁判ではナカダ・ルデナ被告への被告人質問が行われ、弁護側が「日本で人を殺したことがありますか」とたずねると、ナカダ・ルデナ被告は「覚えていません」と5回繰り返した。
一方で別の質問に対しては、「私は耳が聞こえないし、目はひとつしかない。歯がない」「全部夢でした。天使が落ちてきた」などと意味不明なことを話し、質問と答えがかみ合わない場面もあった。