(Life-Casting) |
特殊メイクでアプライエンスマスクを作る際は、まず自分の顔の型を取ります。頭からすっぽり被るフルフェイスマスクを作る時は、皮膚にぴったりフィットするマスクを作る必要もないので、顔型を取るまでもなく、マネキンみたいな、人の頭の形をした物を用意すれば良いでしょう。
で、顔の型取りの方法ですが、 この一連の作業工程については、他のHP等に詳しく紹介されていますので、基本的な工程はそちらを参考にしてみてください。 以下にいくつかライフキャスティングの工程を紹介したHPを紹介します。
では、このページでは何を紹介するのかというと、このライフキャスティングを、自分が行った方法を参考に、一人で行う方法を紹介したいと思います。しかし、この方法は非常に危険で、失敗する確立も高い為、あまりお勧めしません。また、ここで紹介する方法でキャスティングを行い、事故等起きても、当方は一切の責任を負いませんので、ご了承ください。 という事で、ライフキャスティングは誰か他の人に行ってもらう事を推奨します。ネットとかで、同じ趣味(特殊メイク)の方を探して、2人で型を取り合ったり、専門の有料サービス(キッズカンパニーさん等)を行っている所で取ってもらうのが良いでしょう。 |
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それでは、まずは材料を用意しましょう。 材料は良いものを使う場合は手に入らない物もありますが、代用品であれば、全てハンズ等で手に入ります。
石膏(5kgで1500円位)、コピック(500gで1300円位)、バーラップ(包帯に石膏を含んだ物)はハンズで売ってます。大きめのボウルは、石膏用と、コピック用で2つ用意しますが、100円ショップで売ってる物で十分です。ボールドキャップは普通は手に入らないかもしれませんが、水泳用キャップ(ゴム製の物)なら、スーパーやスポーツ店で手に入りますね。 あと結構使えるのが、“坊主かつら”です。ちょっと大きさが小さい(女性にはちょうど良いかも)のですが、材質はボールドキャップとかわらないです。 ちなみにバーラップ(プラスターバンテージ)は、自分は使った事はありません。便利そうですが、高い(といっても大した事ありませんが)ので、自分はいつも100円ショップで売っているガーゼで済ましています。 |
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材料が揃ったら、部屋中に新聞紙を敷きます。目が見えない手探りの状態で作業をするので、水で溶かした石膏が結構遠くまで飛び散ります。かなり遠くの方まで、新聞紙やビニールシートで覆った方が良いでしょう。
次にボールドキャップ(水泳キャップ)を頭に被ります。首や耳の部分まで覆っているちゃんとしたボールドキャップの場合は、端の部分を部分的にプロスエイドで肌に接着しますが、プロスエイドが無い場合は、ちょっと乱暴ですが、ガムテープで肌とキャップの隙間をふさぎます。 でも、水泳キャップなんかでは、肌にぴったりフィットするので、髪の毛さえ覆えればガムテープを貼る必要も無いと思います。あと、被る際は眉毛を覆うように深く被ってください。 浅く被って眉毛が出てしまっても問題ないとは思いますが、この際は眉毛を"眉毛つぶし"(ハンズ等で売っています)でつぶした方が良いでしょう。 次に材料の準備です。 ①バーラップ(ガーゼ)を適当な長さに切っておきます。長さは3~40cmの長さの物と、短い長さの物を用意します。量は結構多めに用意しておきます。 ②ペットボトルに水を入れておきます。(このペットボトルは、緊急で石膏が足りなくなった時に使う為に用意する物です。) ③石膏用(バーラップ用)のボウルに適当に水を張ります。水の量は適当で構いません。途中で水が足りなくなったら、②のペットボトルの水を使います。 ④石膏は袋を開けておきます。(コピックを顔に塗った目の見えない状態で、手探りで作業を行いますので、袋は大きく開いておいた方が良いでしょう。) ⑤コピックは、500gをボウルに入れ、説明書に書いてある水の分量を測り、水を準備しておきます。この時、水の量は多少少なめにしておきます。 材料の準備ができましたら、新聞紙を敷いた一番中心部に、裸になってパンツ一丁?(捨てても良い古いパンツ)で座ります。 座ったら、準備した材料をすべて手の届く範囲に配置して置きます。 ここからは、時間との闘いといっても過言ではありません。ここから行う工程を頭の中でイメージして復習しておきましょう。 一連の工程は簡単に言うと以下の通りです。 ①コピックを水で溶き、顔に塗りつける。 ②石膏を染み込ませたガーゼ(バーラップ)を塗りつけたコピックの補強として貼り付ける。 ③コピックと石膏の乾燥を待って、顔から外す。 ④顔から外したコピックの顔型に石膏を流し込み、ライフマスクを完成させる。 はっきり言って工程としてはそんなに難しい事は無いのですが、目が見えない状態で、さらに時間が限られている中での①、②の作業は結構なプレッシャーがかかります。そういった意味でも、再度自分の手元に置いてある材料の位置を確認してから作業を始めるようにしてください。 まずは使い捨てのビニール手袋を手にはめ、コピックを入れておいたボウルに、量っておいた水を入れます。そして素早く手でダマが出ないようにコピックを混ぜあわせます。ここであんまり時間をかけてかき混ぜていると、コピックが硬化を始めてしまうので、混ざったなと思ったら素早く顔に塗っていってください。顔に塗る順番は本当はあるんでしょうが、自分は鼻の部分を最後に塗るという事以外は適当に塗っていきました。塗る順番に悩んでいる暇はありませんので、目を瞑って一気に顔に塗っていってください。 この時顔は思わず力んでしまって目を思いっきり瞑った険しい顔になってしまいがちですが、冷静に普通の表情で目だけ瞑っているようにしてください。でないと苦労して完成したライフマスクが別の意味で使い物にならなくなってしまいます。目に関しても、最後まで視界を確保しようと片目を残しておくのも手ですが、時間の関係から最初から両目を瞑って一気に作業を行った方がいいかと思います。 そして一番気になる方が多いと思いますが、呼吸の確保を行わなければならない鼻の部分。ここはどうすれば良いのか?答は簡単です。普通に鼻の穴の近くまでコピックを塗って、一旦鼻を塞いでしまった直後に「ふんっ!」と鼻から一気に息を吐きます。そうすると、鼻の穴の部分のコピックが消し飛んで呼吸をできるだけの穴が空くのです。 ただここで注意し無ければならないのは、コピックを溶いた水の量が多いと、鼻の上の方に塗ったコピックがダラダラと垂れてきて、また鼻の穴を塞ぎにきてしまう事です。もし垂れてきたら、また息を勢い良く吐けば良いのですが、コピックが緩いと結構後から後からダラダラ垂れてきて、鼻の穴を全て覆いそうになる恐怖(^^;)?に見舞われることになります。ですので、コピックは多少固めに溶いていうた方が良いのです。それと風邪とかで鼻がつまっている時と、肺活量に自信の無い人はこの作業は行わない方が良いでしょう(^^;)。 そんなこんだで、コピックを顔に塗り終わりましたら、次は間髪入れずに塗ったコピックを石膏で補強する作業を行います。もうこの段階では目は何にも見えませんので、作業は全て手探りです。まずコピックを塗っている時に使っていたビニール手袋を外します。次に石膏用に用意しておいた水を張ったボウルに、石膏を入れかき混ぜます。溶き具合はコピックの場合とは逆で、多少緩めに溶きます。そして切っておいたガーゼをその石膏の中に漬し、次々にコピックの上に貼っていきます。バーラップの場合だと、包帯に石膏がまぶしてあるので、ボウルに石膏を入れる必要が無くなるので作業は楽になります。 またこの時にも注意しなければならないのは、当然ですが鼻の穴をガーゼで塞がない事です。塞いでしまったら大変な事になるので、注意しましょう(^^;)。顔に塗ったコピックの上全体に石膏をつけたガーゼを貼り終えたら、ボウルに残った石膏をガーゼの上をなぞるように塗ってください。この頃には石膏も硬化を始めますので、作業は手早く行ってください。石膏が本格的に固まってくると、かなり熱くなってくるのが分かります。石膏が固まるまでしばらくはじっとしているしかありません。ただ、顔にこれだけのものを塗っていて、しかも石膏が固まってくると、それまであまり感じなかった重さを感じるようになります。疲れてきたら座っている体勢からそのまま後ろに寝転がり、あお向けになって硬化を待つのが良いかと思います。 石膏が固まったかどうかは手で顔に塗った石膏を触ってみればわかります。石膏が固まったかなと思ったら、座りなおして、ゆっくり顔から石膏とコピックを剥がしてください。石膏とコピックはいっしょになって剥がれるはずですが、コピックと石膏が別になってしまっても慌てることはありません。顔から外した石膏型の内側に顔をかたどったコピックを戻してあげればOKです。 そしてここで直ぐにお風呂に入りたくなるのですが、お風呂に入る前に、今取ったコピック+石膏の型の中に、新しく溶いた石膏を流しこんで、ライフマスクを作ってしまいましょう。やり方は簡単ですよね、石膏を溶いてコピックの内側に石膏を塗っていくだけです。詳しい作り方は、このページの上の方で紹介した各ホームページの「ライフキャスティングの工程」を見てみてください。型に石膏を流し込んだら、ゆっくりお風呂かシャワーでも浴びてライフマスクの石膏が固まるのを待ちましょう。しばらくして流し込んだ石膏が固まったら、コピックと補強用の石膏を剥がしましょう。そうしたら、自分の顔のライフマスクの完成です!。 |