埼玉県熊谷市で2015年9月、小学生姉妹を含む6人が殺害された事件で、強盗殺人などの罪に問われたペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(32)の裁判員裁判公判が9日、さいたま地裁(佐々木直人裁判長)で開かれた。ナカダ被告は被告人質問で、弁護人から人を殺害したことがあるか問われ「覚えていません」と5回繰り返した。
証言台の前に座った被告は、上下黒のスエット姿。最初の約10分間は、弁護人が何を尋ねても言葉を発せず、うつむいていた。
責任能力の有無や程度が争点。弁護側は初公判で認否を留保し、心神喪失を理由に無罪を主張する方針を示している。
【共同通信】