【2月8日 AFP】ドーピング違反の処分取り消しと平昌冬季五輪への参加を求めて新たにロシア選手ら13人が8日、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴に踏み切った。平昌五輪の開会式が翌日に迫る中、CASに異議を申し立てている同国の人数は合計60人となっている。

 すでに47人に上るロシア選手らから訴えを受けているCASは、新たに選手6人に加えて医師、コーチ、支援スタッフら7人が、五輪に出場する最後の機会を求めて申し立てを行ったことを明らかにした。声明では、「2018年平昌冬季五輪への招待を拒否した国際オリンピック委員会(IOC)に対し、申請者は異議を申し立てている。彼らはCASがIOCの決定を覆し、五輪への参加を認めるように求めている」と述べた。

 IOCは昨年12月、2014年のソチ冬季五輪をピークに行われていた国家ぐるみのドーピング違反をめぐり、ロシアの選手団派遣を禁止した。しかし、「クリーン」な選手は「OAR(ロシアからの五輪選手)」として中立旗の下で大会に参加できる道を残していた。

 CASは前週、28人のロシア選手らについて永久追放処分を解除して批判を浴びた。そのうち15人は平昌五輪への参加を申請したものの、IOCは招待を拒否していた。現時点でロシアからの五輪選手は合計167人となっており、選手団としては米国、カナダ、スイスに次いで4番目に多い人数となっている。(c)AFP