MoneroからMoneroVがハードフォーク
2018年3月7日頃、Monero(XMR/モネロ)からハードフォークにより分裂した、『MoneroV』(XMV/モネロV)が誕生するようです。
MoneroVの情報が公開されてまだ間も無いため、公式サイトの情報をベースにまとめたいと思います。
ScamCoinの可能性もゼロではないので、投資する際は十分にご注意ください。
https://monerov.org/
▼目次
MoneroVの特徴
新たに誕生するMoneroVの一番の特徴はMoneroと同じく、非常に高い匿名性・プライバシー性です。
取引履歴はもちろん、ウォレットの残高や取引内容、アドレスの秘匿が行われ、第三者からは一切見ることができません。
MoneroとMoneroVが違うところは、大きく4つです
- Moneroは発行上限の制限がないが、MoneroVは約2億6千万枚に上限設定されている
- 承認アルゴリズムがMonero・MoneroV両方ともCryptoNightを採用しているが、MoneroVは変更を予定している。
- MoneroVでは、トランザクションのデータサイズを削減し、よりスケール可能にすため、MimbleWimbleプロトコルなどの採用を予定している。
- ブロック報酬はMoneroでは0.6XMRを最小として、漸減していくのに対し、MoneroVでは6XMVを最小として漸減していく。
それ以外のブロックタイムや難易度調整などについては、Moneroと大きくは変わらず、
匿名性の部分に関してもそのまま引き継いでいくようです。
ロードマップ資料の中ではこのように比較されています。
https://monerov.org/MoneroV-Roadmap.pdf
MoneroVが生まれた理由
なぜMoneroからハードフォークして、MoneroVが生まれるのでしょうか。
MoneroVのロードマップで、いくつか理由が説明されています。
発行上限の設定
Moneroは発行上限がないことは以前も特徴としてまとめました。
ビットコイン(BTC/Bitcoin)などは発行上限が2100万枚に設定されているのに対し、
発行上限がないことが不利に働くように考える人がいることは事実です。
そこで、MoneroVでは発行上限を256Million XMV、つまり約2億6千万枚を上限として設定し、流通させようと考えています。
その結果、通貨の過度なインフレに対する不安を払拭し、また、他の通貨のと時価総額の比較を容易にします。
新機能開発の推進
Moneroはオープンソース化で開発され、fluffypony氏やmoneromoo氏など、
コアな開発メンバーが推進していくことで機能開発が行われています。
しかし、ボットネットの問題や手数料高騰、スケーリング問題など、いくつかの課題を解決するにあたり、MoneroVチームではスピードが重要だと考えています。
そこで、Moneroの既存の開発メンバーとは分かれ、フルタイム開発者が専属し、
スピーディーに開発を進めていくことで、よりよい仮想通貨にしていこうというのがMoneroVの思想です。
MoneroVの入手方法
MoneroVの入手方法はかつてビットコインから分裂して生まれたビットコインキャッシュなどと同じく、
Moneroを特定のタイミングで保有しているとAirdropとして付与されます。
付与されるルールはこちらです。
- ハードフォークされる前までに、Moneroを保有しておくとMoneroVが付与される
- ハードフォークはMoneroの1529810ブロック目(2018年3月7日頃)に行われる
- 付与されるMoneroVの数は、Moneroの10倍。つまり、1XMR保有していたら、10XMV付与される
- MoneroVはMoneroと同じアドレス・秘密鍵・ニーモニックフレーズのウォレットに付与される
ということで、MoneroVを入手するには、Moneroを持っておくことが現時点でできることになります。
現時点で、MoneroVを取り扱いする取引所は未定のため、取引所にMoneroを置いておくのではなく、MyMoneroやMoneroGUIを使い、自分のウォレットを作成してそこで保有することが必要になります。
ウォレットの作り方については、以前まとめた記事がありますので、ご参考になれば幸いです。
Monero(XMR)を買える取引所
では、MoneroV(XMV)を入手するためにMonero(XMR)を買う必要があるわけですが、
Moneroを購入できる取引所はどこかというと、国内だとコインチェックだけとなります。
ただ、コインチェックは2月上旬現在、NEM流出による取引停止状態になっており、一切の売買ができない状態になっています。
そのため、現在Moneroを購入するには一度国内でZaif(ザイフ)やbitFlyer(ビットフライヤー)にてビットコインを購入し、海外の取引所にてビットコインで取引する方法が主流になります。
海外の取引所としては、
- Binance(バイナンス) : 取引高・取り扱い通貨数共に世界トップクラスで、取引アプリも充実
- Poloniex(ポロニエックス) : Moneroを初期から取り扱いしており、Monero建てで他の通貨との取引も可能
あたりが有名どころかと思います。
ただ、海外の取引所ということで、サポート・セキュリティ体制や顧客保護について、不安視する声もありますので、
ご利用の際には十分理解した上で、自己責任にてご利用ください。
また、海外口座を作らずに済ませたい方は、同じく海外サービスになりますが、Changellyといった、仮想通貨交換サービスもあります。
使い方はこちらにまとめましたので、ご参考になれば幸いです。
最後に
重ねてになりますが、MoneroVは実績があるわけではなく、ScamCoin、つまり詐欺通貨の可能性もあります。投資の際には十分な調査・注意の上、自己責任での行動をお願いします。
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