調理専門学校の文化祭で食中毒
今月3日、水戸市の調理専門学校で開かれた文化祭で賄いの料理を食べた生徒26人が嘔吐や発熱の症状を訴え、水戸保健所は、患者などから黄色ブドウ球菌が検出されたことから食中毒と断定しました。
患者の症状はいずれも軽く快方に向かっているということです。
県によりますと、今月3日、水戸市の中川学園調理技術専門学校で開かれた文化祭に参加した教員と生徒合わせて59人が学校で調理したまかないのチャーハンやカレーライスなどを食べたところ、このうち18歳から23歳の生徒26人が嘔吐や発熱などの症状を訴えました。
水戸保健所が調べたところ、患者の一部やチャーハンなどから黄色ブドウ球菌が検出されたため、黄色ブドウ球菌による食中毒と断定しました。
症状を訴えた生徒のうち7人が市内の病院に入院しましたが、いずれも症状は軽く5日までに全員が退院したということです。
県によりますと、料理は生徒が調理し、その際に手袋をしていましたが、手洗いをしておらず、当日の朝に鍋で温め直した料理を午後まで厨房に常温で放置していたということです。
黄色ブドウ球菌は化膿した傷で多く検出され、細菌がついた手で食べ物などを触ると汚染されるということで、県では手洗いを十分に行い、冬でも食品を長時間、常温で放置しないよう注意を呼びかけています。